簿記3級の借方・貸方をマスターする簡単なルール
簿記3級の借方・貸方がさっぱりわからないけど?
東京都江戸川区で女性限定簿記3級講座を開催しているおおきFP事務所です。
簿記を独学で学んでみたものの、さっぱりわからないというお声をボチボチいただきます。
そこで、WEB上でそんなお悩みを解決できたらいいなと思います。
まずは簿記アレルギーにかからずに、仕組みに慣れることが簿記学習のコツだと思っています。
多少無理ある雑な解説になる個所もありますが、この講義でざっくりと身に付けてテキストに戻ってしっかりと学習されるといいでしょう。
簿記3級講義全35回
大変申し訳ありませんが、当WEB講義内容についてご質問や疑問をいただいてもお答えすることはできません。
完全スルーいたしますのでご承知おきください。
誤字脱字などを発見した場合のご指摘連絡も無用です。
個人的にほくそえんでください。
目 次
動画でも解説しています。
下記クリックしてご視聴ください。
YouTubeチャンネル登録いただきますと、動画で簿記3級を学ぶことができます。
ぜひご活用ください。
学習計画表も載せていますのでお役に立ててください。
簿記を独学で学ぶのは結構大変
慣れてしまえばなんてことない簿記3級ですが、スタート時は当講座の受講生さんもみなさん目が点になります。
「なに言ってるのかわかりません」
「聞いたことのない言葉ばかりでさっぱり……」
そんな講義を繰り返しながらたどり着いた答えが、スタート時はメチャクチャシンプルでいいというもの。
簿記用語で簿記を解説するからよくわからなくなってしまうのです。
これって、わからない英単語を英英辞典で引くようなものかもしれません。
そこで、はじめの一歩は簿記の世界に慣れてもらことが大事だと思います。
かなり雑な感じで捉えていきますから、余裕のある人は読み飛ばしOK部分で正しく確認をしていただけたらと思います。
余裕のない人は、一通り学び終わった後に読み飛ばしOK部分に戻ってきてください。
簿記3級独学でマスターするための最強のルール
第一回目の講義で覚えてほしい簿記3級の独学最強ルールはこれです。
左手で現金(お金)をもらう
右手で現金(お金)を払う
なんのこっちゃ?で構いません。
両方の手を出してください。
お金をもらう手は左手です。
お金を払う手は右手です。
右手と左手のとっさの区別は間違う人が時折いるので気を付けてくださいね。
ああ、それと、実際に日常でお金をどちらの手でもらおうが払おうがどうでもいいですよ。
あくまでも簿記がイメージしやすいように左右の手を役割分担させているだけです。
では、質問です。
お金をもらう手は左右どっちですか?
お金を払う手は左右どっちですか?
簿記用語はまだ出てきてませんから、安心してください。
ついてきてますね?
では、次に進みましょう。
現金100円で鉛筆を購入したケースに簿記3級の独学最強ルールを当てはめる
鉛筆を現金100円で購入したとしましょう。
鉛筆を手に入れました。
代わりに、100円現金で支払います。
この文を右と左に分けて内容を簡潔に表現してみますね。
(左側)鉛筆を手に入れた
(右側)現金100円払った
これが仕訳です。
いま左右に文章を分けましたが、適当に分けたのではありません。
簿記3級の最強ルールを使って分けました。
どこに使ったかわかりますか?
お金払う手は右手でしたね。
鉛筆を買うためにお金を払いましたから、右手側に書いたのです。
仕訳は一つの取引で起こる2つの出来事を左右に分けて表現しています。
この分け方のルールが左右の手ルールなのです。
お金を払う場合は右側に書きます。
お金を払った理由を左側に書く(借方貸方をマスター)
いま、右手でお金を支払ったので、現金を右に書きました。
これを簿記のルールで見れば、現金払ったのねと分かります。
しかし、なぜ現金を払う必要があったのかは不明です。
こで左側には理由を書き込んで取引の内容を表しましょう。
鉛筆を買うために、お金を払いました。
お金を払った理由は鉛筆購入ですね。
それ、書き入れましょう。
値段も知りたいね
鉛筆を買うためにお金を払ったのは仕訳からわかりました。
しかし、いくら払ったのかがわかりません。
100円でしたよね。
それ、書き入れましょう。
(右側)現金 100円
これで仕訳がひとまず完成しました。
もうこの仕訳読めますよね?
現金100円で鉛筆を購入したという取引内容です。
鉛筆はマズいよね?(勘定科目を使う)
仕訳がひとまず完成しましたといいました。
まだ何かするの?という予感は当たりです。
鉛筆という記載はマズいです。
例えば世界各国のあらゆる言語でリンゴを表現されてもわかりませんでしょ?
鉛筆もいろいろな表現ができてしまうのです。
トンボHB
ロケット鉛筆
かきかた鉛筆 とか?
人それぞれの書き方に合わせていたら面倒くさいので、統一表記にしちゃいます。
「消耗品費」
どんな鉛筆購入しても消耗品費です。
先ほどの仕訳を書き直してみましょう。
(左側)鉛筆 100円
(右側)現金 100円
↓
(左側)消耗品費 100円
(右側)現金 100円
簿記3級っぽく仕訳を微調整する
なんだか仕訳が簿記っぽく?カッコよくなってきましたよね。
もう一手間だけかけておきましょう。
仕訳は金額だけ記入するルールですから、100円の「円」表記を省きます。
直してみましょう
(左側)消耗品費 100円
(右側)現金 100円
↓
(左側)消耗品費 100
(右側)現金 100
これで完成です。
簿記3級の勘定科目を覚える
消耗品費は簿記の共通言語です。
簿記上、みんな同じくこの消耗品費という言葉を使います。
これを「勘定科目」と呼びます。
簿記3級で学ぶ勘定科目で今日覚えてほしいのは、消耗品費のほかに次の5つです。
・通信費(切手、はがきなど)
・支払家賃(事務所家賃)
・水道光熱費(電気・ガス・水道)
・旅費交通費(出張旅費、交通費など)
・広告宣伝費(宣伝用ポスターなど)
特に「うわっ!わからない!」となるものはありませんよね。
全てお金を払う項目です。
(左側)ここに入ります100
(右側)現金100
これは、共通用語ですから、覚えちゃってくださいね。
さて、今回はここまでです。
いかがでしたでしょうか?
次回はお金をもらったバージョンで簿記3級の独学最強ルールを確認していきましょう。
復習しておいてくださいね。
人気のパブロフくんテキスト。
わかりやすいので初学者さんにおすすめです。
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※購入の際は必ず最新版であるか確認の上ご購入下さい。
2022年7月時点での最新版です
簿記3級第1回独学合格講義(読み飛ばしてOK)後日ゆっくり読んでください
簿記とは??
簿記3級の学習は商売で使う帳簿を記入するためのルールを覚えることがメインです。
帳簿の記入
略して簿記です。
家庭なら家計の帳簿で家計簿です。
帳簿には取引を記入します
私たちが学んでいくのは複式簿記と呼ばれるタイプです。
これは、取引を2つの側面から捉えています(取引の二面性といいます)。
例えば、鉛筆を100円で買ったという事実は次の2つの取引に分けることができます。
・鉛筆を(100円払って)手に入れた
・(鉛筆を手に入れるために)100払った
この取引を左右に分けて内容を表現するのが仕訳です。
仕訳の左側を借方(かりかた)、右側を貸方(かしかた)といいます。
簿記は勘定科目を使用します
仕訳は勘定科目を使用して行います。
勘定科目は資産、負債、費用、収益、純資産の5つのグループに分けられます。
例えば消耗品費という勘定科目は費用に分類されます。
会社が活動するために必要なお金が費用です。
通信費、支払家賃、水道光熱費、旅費交通費、広告宣伝費も費用です。
仕訳のルール
資産と費用は借方に記入すると増加したことを意味します。
逆に貸方に記入すれば減少を意味します。
負債と収益、純資産はその逆です。
貸方に記入すると増加を表し、借方に記入すれば減少を表します。
本日はここまで
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FPおおき
日商簿記検定1級
税理士試験科目合格(簿記論)
簿記3級通信講座講師経験あり