簿記3級 法人税及び住民税、事業税をわかりやすく解説します
簿記3級の法人税等がさっぱりわからないけど?
東京都江戸川区で女性限定簿記講座を開催しているおおきFP事務所です。
簿記を独学で学んでみたものの、さっぱりわからないというお声をボチボチいただきます。
そこで、WEB上でそんなお悩みを解決できたらいいなと思います。
まずは簿記アレルギーにかからずに、仕組みに慣れることが簿記学習のコツだと思っています。
多少無理ある雑な解説になる個所もありますが、この講義でざっくりと身に付けてテキストに戻ってしっかりと学習されるといいでしょう。
◆YouTubeでも解説してします
大変申し訳ありませんが、当WEB講義内容についてご質問や疑問をいただいてもお答えすることはできません。
完全スルーいたしますのでご承知おきください。
誤字脱字などを発見した場合のご指摘連絡も無用です。
個人的にほくそえんでください。
目 次
前回の講義内容の繰越利益剰余金はこちらで
簿記3級独学:法人税等
決算も今回の講義で最後です。
いよいよ簿記3級の学習も終わりが近づいてきました。
ここまで、簿記3級を独学で学んでいる人の「さっぱりわからない」を解消するお役に立つサイトになっていたでしょうか。
話すようには伝わらないジレンマもありますが、コロナウイルス流行で外出自粛中のスキルアップアイテムの一つになれば幸いです。
簿記アレルギーが少しでも和らいでもらえるといいなと思います。
さて、早速今回の論点である法人税を学んでいきましょう。
簿記3級独学:法人税、住民税及び事業税
前回の講義では会社の儲け(または損)を算出しましたね。
この儲けには税金がかかります(※正確には儲けがなくても払う税金もあります)。
会社にかかる法人税、住民税、事業税をまとめて「法人税等もしくは法人税、住民税及び事業税」という勘定科目を使用して表します。
簿記3級独学:法人税、住民税及び事業税の納付
決算で儲けが算出できたら、税率をかけて税金を計算します。
決算時は税金の額を計算しただけで、後日税金を納付(払う)します。
仕訳で確認しましょう。
決算で法人税、住民税及び事業税が100円と計算された。
まだ納付していませんから、未払いの税金を表す「未払法人税等」勘定で表します。
(右側)未払法人税等100
後日税金を現金で納付したときの仕訳も確認しておきますね。
簿記3級独学:法人税、住民税及び事業税の中間納付
大きな会社は1年の途中で、おおよその法人税等の半年分の金額を納付してねというルールがあります。
これを中間申告といいます。
正確な法人税等の額は決算で計算されますから、この時点での納付は仮払いです。
そこで、納付したお金は「仮払法人税等」という勘定科目で表します。
仕訳で確認しましょう。
法人税の中間納付額50円を現金で納付した。
決算になって法人税等の金額が確定したら、仮に払った分を差し引いてまだ払っていない分を計算します。
まだ払っていない分は、未払法人税等で表しましたね。
法人税額を80円として仕訳で確認しましょう。
(右側)仮払法人税等50
未払法人税等30
法人税等80円は、中間申告で納付した分が50円、まだ納付していない分が30円です。
簿記3級独学:法人税、住民税及び事業税のまとめ
今回の講義で新しく学んだ勘定科目を整理しておきましょう。
【資産】
仮払法人税等
【負債】
未払法人税等
【費用】
法人税、住民税及び事業税
これで、日商簿記3級の標準・許容勘定科目表掲載の勘定科目は2つ残して全て学びました。
日商簿記3級の標準・許容勘定科目表は必ずプリントアウトして勘定科目を確認しながら学んでくださいね。
次回最後の勘定科目「商品」「商品売買益」を学びます。
本日はここまで!
お疲れさまでした。
第35回講義(読み飛ばしてOK)後日ゆっくり読んでください
法人税、住民税及び事業税と法人税等
日商簿記3級の標準・許容勘定科目表では、法人税、住民税及び事業税がA欄、法人税等がB欄の勘定科目となっています。
A欄の勘定科目が標準的な勘定科目で、採点上許容される勘定科目がB欄です。
試験では、問題の指示に従ってください。