簿記3級 手形貸付金・手形借入金、差入保証金、受取商品券の仕訳をわかりやすく解説
簿記3級の手形貸付金・手形借入金がさっぱりわからないけど?
東京都江戸川区で女性限定簿記講座を開催しているおおきFP事務所です。
簿記を独学で学んでみたものの、さっぱりわからないというお声をボチボチいただきます。
そこで、WEB上でそんなお悩みを解決できたらいいなと思います。
ずは簿記アレルギーにかからずに、仕組みに慣れることが簿記学習のコツだと思っています。
多少無理ある雑な解説になる個所もありますが、この講義でざっくりと身に付けてテキストに戻ってしっかりと学習されるといいでしょう。
簿記3級講義全35回
勘定科目に不安の方は、下記クリックしてYouTube配信の人気の暗記法をご活用ください。
大変申し訳ありませんが、当WEB講義内容についてご質問や疑問をいただいてもお答えすることはできません。
完全スルーいたしますのでご承知おきください。
誤字脱字などを発見した場合のご指摘連絡も無用です。
個人的にほくそえんでください。
目 次
簿記3級の基本講義最終回
簿記3級最強ルールで進めてきた講義もこの第20回で一通り基本項目は終了です。
いきなり仕訳から学んできましたが、いかがでしたでしょうか。
簿記独特の用語は極力使用しないように、雑な解説も多々あったと思います。
一通り本講義で「簿記って怖くないじゃん」という心構えを作って市販のテキスト等に戻っていただけたらと思います。
第20回の今回は未学習項目を学んでいきます。
あと少しだけ未学習項目が残っていますが、さらっとみられる論点ですので、今日は2分で読めます。
次回からは簿記一巡の流れなどを確認して、決算に入りましょう。
あと少しですから、1日5分頑張ってください。
簿記3級独学・手形貸付金/手形借入金を学ぶ
貸付金と借入金はすでに学びましたね。
お金の貸し借りは証拠がないと怖いですよね。
そこで、○○円借りて、利息と共に✕月〇日に返しますというのを書面で残します。
これを借用証書といいます。
借用証書の代わりに手形のやり取りを行うのが「手形貸付金」「手形借入金」です。
これも対で覚えてしまいましょう。
簿記3級独学・手形貸付金/手形借入金の仕訳
仕訳で確認しましょう。
現金100円借り入れて、約束手形を渡した。
「支払手形」「借入金」ではありませんね。
お金を借りて手形を渡していますから手形借入金です。
逆バージョンです。
現金100円を貸し付けて手形を受け取った。
「受取手形」「貸付金」ではありませんね。
お金を貸して手形を受け取っていますから手形貸付金です。
簿記3級独学・差入保証金を学ぶ
ガラッと話は変わります。
賃貸物件を借りるときに、オーナーに敷金や保証金を預けますよね。
預けていた敷金や保証金は、基本的には退去時に返してもらえるお金です。
この敷金や保証金は「差入保証金」という勘定科目を使います。
仕訳で確認しましょう。
会社事務所を賃貸するにあたって、敷金100円を現金で払った。
会社事務所を退去することになり、敷金100円を現金で返してもらった。
大丈夫ですよね?
簿記3級独学・受取商品券を学ぶ
さて、とうとう最後の論点です。
もう少し頑張ってください。
私の事務所のある江戸川区では区の商品券を発行しています。
商店街応援という趣旨なのですが、みなさん大手スーパーさんで利用しちゃってますよね。
さて、この江戸川区の商品券をもってお客さんが商品を買いに来たとしましょう。
仕訳で確認します。
商品100円を売上げ、商品券を受け取った。
売上でもらったのが商品券ですから、「受取商品券」という勘定科目を使います。
商品100円を売上げ、商品券を受け取った。
お客さんから受け取った商品券をずっと持っていても困ってしまいます。
現金に換えたいですよね。
そこで商品券を発行している江戸川区に、商品券を現金と交換してもらいます。
商品券100円を江戸川区に現金に変えてもらった。
これで、ひとまず基本の仕訳は学び終わりました。
簿記3級最強ルール「お金をもらうときは左手、払うときは右手」をしっかりと抑えておいてくださいね。
※古いテキストご使用の方は、商品券と他店商品券の2つの勘定科目で解説が書いてあると思います。
現在は、受取商品券に論点変更になっておりますのでご注意ください。
簿記3級第20回WEB講義(読み飛ばしてOK)後日ゆっくり読んでください
第20回も特に解説は必要ないかなと思います。
1点だけ付け加えるとすると、2019年6月から日商簿記3級の出題範囲が大幅に変更になりました。
変更点は以下の通りです。
削除された論点
・個人商店の商店主の事業所得に対する所得税の削除
他の級へ移行した論点
・有価証券が2級へ
・手形の割引、裏書が2級へ(為替手形は2級の範囲にもありません)
・減価償却の直接法処理が2級へ
・商品券の発行が1級へ
追加された論点
・複数口座
・クレジット売掛金
・電子記録債権・債務
・差入保証金
・消費税
・法人税、住民税及び事業税
・法定福利費
・貯蔵品
・固定資産台帳
・月次決算
処理の変更
重要性が増した論点
ネット検索で簿記を学ばれている方は掲載の情報に十分ご注意ください。
FPおおき
日商簿記検定1級
税理士試験科目合格(簿記論)
簿記3級通信講座講師経験あり