お金を貯めるコツは家計の設計方法にあり

貯蓄できない人は節約よりも一度家計を壊したほうが改善が早い

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)のおおきです。

貯蓄ができない!

こんなお声をたくさんいただきます。

貯蓄したいのに出来ないジレンマ。

これは、辛いですよね。

そこで、今回は貯蓄できる家計を作る実際の手順をご紹介していきます。

 

 

「貯金できません」

「少し貯まると使っちゃいます」

どうしたら貯金ができるのだろう??と、通帳見ながらため息をつく。

このようなお悩みはほんとうに多いものです。

 

特別費の把握が家計のコツ少し貯まると急な出費で貯まらないという人は、こちらで対処法をご紹介しています。

貯蓄できる人がやっている家計支出を想定内でコントロールする技

 

 

今の延長線上で考えてもダメ

貯金ができないという現象は、簡単に言えば、収入を貯蓄と支出に適正配分できていないからです。

 

家計設計上のルールはたったの一つ。
このシンプルなルールを守れば家計管理は楽になります。

貯蓄できる家計は知っている!家計設計の基本ルール

 

その配分ができないんだってば!

という声が聞こえてきそうですね。

なぜ配分ができないのかというと、貯金ができないという状態で運営している延長線上の現在の家計で考えているからです。

これでは貯蓄家計に変身するのは難しいでしょう。

今の家計ベースを忘れる

そこで、まず、今の家計を壊しちゃいましょう。

今の家計ベースに考えないということです。

どうしても人は、今の延長線上に物事を見てしまいます。

基準になっている今がきちんとした土台の上に作られていれば問題はありません。

しかし、問題のある「今」なのであれば、その延長線上に物事を考えても上手くいかない可能性が高いですよね。

節約よりも家計改善

私が節約する前に家計改善しましょうと提案しているのは、場当たり的な解決では上手くいかないからです。

家計改善により、今の家計をより良く適正になるように組み替えるのです。

なんでもそうだと思いますが、正しい方法で努力したほうが成果は出やすいですよね。

このような例えだとイメージが付きやすいでしょうか。

バケツに穴が開いていてせっせと水を足して満タンにしようと汗だくになっても、水は一向にたまりません。

手を休めるとどんどん水は目減りしてしまいます。

そこで、いったん水を貯めるのをやめて、バケツを裏返します。

問題の個所を確認して、穴の修理を行うのです。

そのうえで、水を貯めたらどうでしょうか。

努力は成果に結びつける

努力の向きをちょっと変えてみると、一気に問題が解決に向かうという経験を今までに何度かされているかと思います。

家計も同じなのです。

上手くいかない今の家計状態を基準に考えても、なかなか改善していかないでしょう。

そのため、一度家計を壊してみましょう。

今の家計の成り立ち

そもそもですが、今の家計はどのようにして作りましたか?

ほとんどの家計の作りは次のようになっているのではないでしょうか。

何となく払えそうかな、相場かなと決めた家賃や住宅ローン返済額。

それを土台として、必要な支出を上乗せ。

たとえば、新聞代、小遣い、携帯代、塾や習い事代などです。

それらを支払って残ったお金が食費などのやりくり費。

家計の適正な姿を考えてみる

はっきりといえば、なんとなくこうなった家計。

そのような状態の家計で、ピンポイントに何か的を絞って支出を削減(もしくは節約)しようとしても、効果は上がらないのです。

まずは、収入に対してわが家の支出は賄えているのかどうか。

そのあたりから検証する必要性があります。

収支のバランスを具体例で確認する

今の家計の成り立ちがなぜまずいのか?これを具体例で確認してみましょう。

食費や日用品など手許でやりくりするお金が毎月10万円ないと足りないと仮定しましょう。

かなり頑張っても、10万円ないとやりくれない家計です。

ですが、収入からもろもろの支出を差し引いていくと、残額が7万円。

毎月3万円足りません。

もうすでに食費や日用品は支出を頑張って抑えている状況で10万円必要なのに、7万円しか配分できないのであればその家計は設計上無理が生じているのです。

そもそも足りないやりくり費

そもそも手許でやりくるお金が足りない状態では、貯蓄どころじゃありません。

しかし、ほとんどの人が、やりくり費に適正な金額が配分されているか否かの検証をしていません。

収入から諸々引いた残額で食費等のやりくり費が賄えるのかどうかわからない状態で、目先の節約をして収支のつじつま合わせをしています。

ここが大問題なのです。

収入を支出と貯蓄に適正配分する

家計管理の最大の目的は、収入の貯蓄と支出への適正配分です。

具体的には、収入の範囲内で貯蓄と支出へお金を割り振ることです。

この際の貯蓄は、将来必要となる資金の確保分です。

 

 

例えば、子供の大学資金や住宅のリフォーム資金、老後のための蓄えなどが当てはまります。

収入を実際に支出と貯蓄に分けてみる

現在の家計を把握してみましょう。

収入から固定費と変動費を差し引いてください。

費目の決め方家計の設計は支出を分けて、一定化することがポイント

貯蓄が増える人は家計簿記入を固定費・変動費・やりくり費に分類

 

固定費や変動費は、ほぼ口座引き落としでしょうから、通帳で確認することができます。

口座引き落とし以外の項目は抜け落ちる可能性があるので、丁寧に思い出しながら計上してください。

収入の範囲内で設計しなおす

実際の家計収支を確認したところで、家計を組みなおしていきましょう。

まず、固定費に将来のための先取り貯金を加算します。

先取り貯金のやり方固定費に貯蓄を算入するのは、家計を一定化して簡略化するため

先取り貯金は家計簿の固定費部分に記入すると貯まる家計になる理由をFPが解説

 

収入から固定費と変動費を差し引いてやりくり費を算出しましょう。

収入は手取り金額です。

家計簿に書くのは手取り額家計管理で使用する収入金額の決め方を確認しておきましょう。

家計簿に書く収入は手取り額にする理由をFPが解説

 

食費等の手許でやりくるお金は足りそうでしょうか。

賄えないのであれば、賄えるように支出を設計しなおす必要があります。

これは現状の生活水準が高くなっているという証拠です。

やりくり費が足りないのであれば固定費を見直す必要がある

食費等の生活費であるやりくり費に十分なお金の配分が出来ていないのであれば、家計の設計を見直していく必要があります。

固定費、変動費、やりくり費の3つに支出を分けましたよね。

このやりくり費部分が圧迫されているということですから、固定費、変動費部分の支出が多いということになります。

やりくり費に不足している金額はいくらだったでしょうか。

その金額分を固定費もしくは変動費から捻出することを考えていきましょう。

この場合、いきなり水道光熱費の節約に走るのは感心しません。

効果小さいですしね。

固定費、変動費の支出項目に優先順位をつけて、その優先度の低いものからカットできないかを考えていくといいでしょう。

家計管理のルールはたった一つです。

収入の範囲内で将来の貯蓄を含めた支出を賄うこと。

わが家のライフスタイルに合わせて上手に今の生活と将来のイベントのバランスを取ってくださいね。

 

家計管理手法など詳細は拙著【超・家計簿術】を参照ください。