毎月家計が赤字でも家計簿はつけるべきですか?

毎月赤字でも家計簿はつけるべきですか?

家計簿歴(もうすぐ)35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計簿のお悩みをたくさんいただきます。

お金を貯めるために家計簿を利用したいと考える人もいますよね。

しかし、赤字家計では家計簿をつけるのが怖いというお声も。

また、【赤字なのがはっきりしていても家計簿は必要なの】というご質問もいただきます。

そこで、今回は、赤字家計の家計簿の必要性についてお伝えしていきます。

結論からお伝えしておくと、赤字家計にこそ家計簿は必要です。

赤字家計を黒字にかえる

 

 

家計簿を見るのが怖い……

だから、家計簿をつけたくありません。

お気持ち、わかります。

しかし、一度わが家の家計状態をしっかりと把握しないと赤字改善への対策が立てられません

二者選択。

あなたはどちらを選択しますか。

▶ 家計簿をつけずにいつまでも辛いお金との関係を続ける。

▶ 家計簿をつけて、家計を把握、改善して楽しい生活を送る。


後者を選んだ人はこのまま読み進めてくださいね。

 

毎月赤字の家計を改善赤字家計はこちらも合わせてご参考にしてください

自己流の家計改善は赤字家計を悪化させてしまう危険あり

 

赤字家計に多い家計簿恐怖症

黒字で毎月お金が貯まっていくような家計の記入であれば、家計簿も楽しく続けられそうです。

しかし、その逆は辛そうですよね。

毎月赤字で貯金が目減りしていく家計。

▶現実を知ることが怖い

▶出来れば見たくない

人の心としては、ごく自然かもしれません。

家計簿をつけると事実を知ることになるので、つい腰が引けるという人もいます。

そんな気持ちを抱えて、家計簿にトライするわけです。

なるべく挫折しないように、家計簿を書くコツを最大限に利用しましょう。

 

収支が分からないように続ける

家計簿記帳によって知りたい情報は支出総額です。

赤字の原因究明も大事なのですが、その前に行わなければならないのが、赤字額の把握

というのも、赤字家計のほとんどは毎月の赤字額を把握していません。

そのため、赤字額を把握するために、一カ月のゴールまで書き続けてほしいのです。

とはいえ、どんな家計簿を使用してもいいというわけではありません。

赤字家計にとって挫折しやすい家計簿もあります。

使用する家計簿には注意が必要です。

赤字家計脱出のカギ!家計簿は慎重に選ぶ

赤字家計がどのようなタイプの家計簿を選んではいけないのかというと、毎週残高を記入するタイプです。

赤字家計の特徴として、だいたい3週目あたりから赤字になってきます。

すると、書きたくなくなってしまうのです。

そりゃそうだって思いますけどね。

書けば書くほどお金が足りない事実を突きつけられたら、いやになります。

ですが、知りたいのは黒字か赤字のジャッジではありません。

毎月の赤字額。

書き続けてもらうために、赤字だと目に見えて突き付けられないような記入が大事になります。

赤字家計こそ家計簿が大事

繰り返しになりますが、まずは月単位での赤字額を知ることが大事です。

そのためには、家計簿をつけるしか方法は見当たりません。

いくら使ったのか?

それを把握しましょう。

手許でコントロールするやりくり費の費目は3つからスタートで構いません。

食費、日用品費、その他。

レシートも適当な枚数がたまったら費目ごとに合計して記入してもOKです。

後でもう少しご説明を加えていきますね。

家計簿つけて赤字額を知ること

赤字家計のほとんどは、ご自身の赤字額を正確に知りません

これが大問題

そのため、まずは、赤字額を知ることです。

頭の中でぼんやりとこれくらいかな。というイメージ額ではだめです。

限りなく100%に近い確率で、実際の赤字額はそのイメージ額を超えています。

簡単記入でいいので、家計簿を一カ月つけてみるといいでしょう。

毎月赤字の家計を改善赤字家計はこちらも合わせてご参考にしてください

赤字を黒字に変えるには、まずは分類が必要!

 

赤字家計を脱出するための家計簿の書き方のコツは3つの費目

家計簿を挫折する原因として、赤字額が分かるとテンション下がるということを書きました。

もう一つ、面倒くさいというのも大きいでしょう。

家計簿は面倒くさい

こんなイメージが根強くあります。

しかし、実は、面倒くさくない記帳で目的を達することは可能なのです。

目的は、赤字家計をなんとかすることですよね。

なんとかって、まあ、黒字にするのがいいのですが、まずはトントンくらい。

プラマイゼロにする。

そのために利用する家計簿の書き方のコツはこれです。

やりくり費の記帳は3つの費目だけでOK

 

▶食費

▶日用品費

▶その他

 

家計簿に詳細な費目分け記帳は不要

具体的な記帳方法ですが、食費であれば、金額。

これだけでOKです。

レシートが複数あれば合算で構いません。

楽ちんでしょ?

日用品費には生活用品の金額を記入してください。

その他に、交通費、交際費など、食費や日用品費以外のものを記入しましょう。

その他の項目の支出は、金額だけではなく、交通費など支出内容が分かるように記入しておくといいでしょう。

今後、わが家の費目を作るときに役に立ちます。

わが家の費目とは、わが家の家計で特に支出の多いものや把握しておきたいものを独立した費目として設定したものです。

この書き方は、2014年に連載していた朝日新聞家計ボーエイ隊に提供したものと同じフォーマットです。

これだけ簡単な作業で赤字家計を脱出できます。

家計簿の書き方のコツを使って、まずは記帳を始めてみてください。

そして、家計の真の姿から目をそそらさずに赤字額を把握しましょう。

家計赤字を把握した後に家計をどう見直せばいいのか迷われる人は、講座で学ぶのもオススメです。

下記の家計簿講座では、貯金できる家計管理の基本を一通り学べます。

今度こそ赤字家計を脱出したい!と思われましたら、ぜひご活用ください。

 

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この記事を書いた人

FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)
新聞雑誌などメディア掲載多数