食費と日用品はどう項目分けする?家計簿の項目(費目)をシンプルに分類するコツ
食品と日用品を一緒に購入した場合の家計簿の項目分け
家計簿歴(もうすぐ)35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計簿のお悩みをたくさんいただきます。
生活スタイルの変化とともに家計簿記帳も変化しないと上手く対応できなくなってしまいます。
今回は買い物スタイルの変化による家計簿への記帳方法の影響を考えていきましょう。
と、いうと、小難しそうですが、ドラッグストアでパンと歯磨き粉を購入した場合をイメージしてもらえればいいと思います。
目 次
項目分けを細かくしないことが家計簿のコツ
最近はドラッグストアで購入するものが薬だけとは限らなくなりました。
パンや牛乳などの食料品をはじめ、本、電球などの日用品、文房具と、品揃えは豊富。
スーパーやコンビニも同じです。
このような生活環境で問題になるのが、複数の費目の商品を1店舗で購入した場合の「家計簿の書き方」は迷いますね。
ご質問をよくいただく部分ですから、悩まれている人も多いでしょう。
結論から先にお伝えしますね。
食費と日用品が混在するなど、複数の項目の商品を1店舗で購入した場合は、一番多く購入した費目に全額負担させます。
食費と日用品など複数項目を同時購入した場合の家計簿の書き方
真面目できっちりしている人はレシートの中身を分類しがちです。
項目が混在したレシートから各項目を拾って
食品250円
日用品340円
雑誌500円
などと、分類集計。
いちいち、チョット面倒臭いですよね。
家計簿を学ぶ基本講座
食費と日用品の項目分けはざっくり分けがおすすめ
性格上、キッチリしないとダメ!な人以外は、ざっくり計上をオススメします。
購入項目が混在しているレシートを眺めてみましょう。
食品が多いようなら、全額食費へ。
日用品が多いようなら、全額日用品へ。
同じくらいなら、折半でいいでしょう。
乱暴に聞こえるかもしれませんが、年間通して考えればそう大きな問題ではありません。
なんとなく上手くハマってきます。
おおざっぱに項目を分けて集計する理由
家計管理においてのポイントを再確認しておきましょう。
家計管理は、収入を貯蓄と支出に適正配分することです。
ここから、かなり端折って説明します。
家計の組み立て方については次のページをご参照ください。
支出は固定費、変動費を一定化し、やりくり費を算出します。
食費や日用品などは手許でお金をやりくりするやりくり費になります。
この算出したやりくり費の範囲内に支出が収まっていればよいわけです。
となれば、家計支出を項目ごとに、キッチリと正確に把握する必要はありません。
項目分けは重要ではない
仮にやりくり費が10万円だっとしますね。
その場合の支出内訳は食費が9万円、日用品費が1万円でも構いません。
食費が6万円、日用品費が1万円、その他の支出が3万円でも何ら問題はありません。
となれば、わざわざレシートの項目を各項目ごとに分類集計する必要もないわけです。
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手許で管理する10万円の範囲内で支出が賄えれば、その内訳は自由です。
ここを細かく管理しようとすると、ラビリンスに突入していきます。
医療費は足りないけど食費は余ってるよね?
余りにも項目分けを重要視してしまうと、困ったことが起きます。
こんなご相談がありました。
「今月の医療費が足りないのですが、貯金から出したほうがいいのでしょうか」
家計簿を拝見すると、確かに医療費は予算オーバーです。
しかし、食費が大幅に残っているようです。
今月のやりくり残日数を加味しても、無理なく余りそうでした。
そこで、食費の余裕分を医療費に回すようお伝えしたのですが、目が点になっていました。
その理由は、各項目の予算は死守しなければならないと考えていたからです。
他の項目のお金を回そうと考えたこともなかったそうです。
家計のコントロールはトレードオフの関係
手許の千円を食事に使えば他のものは買えません。
トイレットペーパーを買いたいとしたら、200円でトイレットペーパーを購入し、その残額の800円を食事に回すことになります。
この手許の千円を事細かに使途を決めて管理したとしても、煩雑な割に支出の抑制効果はあまりありません。
総額でやりくり費の枠内に納まっていれば、何にいくら使ったのか?項目ごとの予算は守れたのか?は、気にしないことです。
守るべきポイントは、項目ごとの予算ではなく、やりくり費の予算を守れているかどうかです。
面倒くさくて効果の出ない方法は、家計簿挫折の原因となります。
できるだけ、簡素にかつ効果の出る方法で行っていきましょう。
家計簿の費目はあまりこだわらなくてもいいという記事はこちらもご参考にしてください。