家計簿に書く光熱費は何月分?質問の多い光熱費記帳をFPが解説
水道光熱費は支出した月の家計簿に書く
(クレジットカードの場合も同じ)
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計簿のお悩みをたくさんいただきます。
その中でも水道光熱費をいつ書くのか?何月分の支出なのか?書き方はどうすればいいのか?というお悩みは非常に多いものです。
そこで、今回は水道光熱費の家計簿への書き方をご紹介します。
スッキリと解決してください。
電気代の設計方法はこちらで解説しています
目 次
YouTubeでもご紹介しています。
家計簿の書き方に迷う光熱費
光熱費の支払いは、家計簿の書き方でお悩みの多い部分です。
これは、水道光熱費の請求書月と家計の計算期間が異なるために生じます。
結論から先に言えば、電気代、ガス代は、支払った日が属する月の支出とします。
水道代は後で見ますね。
どういうことか、例で確認しましょう。
この光熱費はいつの?何月分に記入?日付が色々出てきてややこしい
例えば、電気代の請求書に2月分と記載されており、使用期間が1月6日から2月2日だったとしましょう。
請求書到着は2月2日。
支払日が3月4日です。
▶使用期間が1月6日から2月2日
▶請求書到着は2月2日
▶支払日が3月4日
この時点ですでに頭にはてなマークが浮かびますよね。
1月に使用しているから1月分の電気代?
請求書の請求月は2月分だから2月の家計費?
いや、請求書が来たのは2月2日だからやはり1月分?
そこにもう一つ加わります。
わが家の家計計算期間です。
こちらは毎月25日給料日で、25日から給料日前日の24日までと仮定しましょう。
電気代の支払いが生じる3/4は、2/25~3/24の計算期間に属します。
家計簿上、この期間は3月期です。
まとめてみましょう。
▶使用期間が1月6日から2月2日
▶請求書到着は2月2日
▶支払日が3月4日
+
▶2/25~3/24の家計計算期間
(家計の3月度)
文字だけではよくわかりませんね。
同じ内容を図にしてみましたので、参考にしてください。
1月に使って、2月分で請求書がきて、3月の支払い。
もはや思考はラビリンス状態。
日にちがたくさん出てきて、それが気持ちよく一致しないとなると、どうしていいのかわからなくなってしまいますよね。
払った月の光熱費にする(簿記苦手な人は読み飛ばしてOK)
先の例を使って3月の家計計算期間は2/25~3/24と仮に設定して話をすすめますね。
家計の設定期間はこちらで解説しています。
請求書が届いた2月2日は、家計簿上2月の計算期間(1/25~2/24)です。
請求書が届いたときに、2月の電気代として記帳するとしましょう。
すると、まだ支払っていない(支払うのは3/4)電気代を2月の家計簿に記入することになります。
当然ながら現金に誤差が生じます。
つまり、計上した光熱費分の現金が浮きます。
光熱費未払いとして計上し、その分の現金を確保しておく(もしくは口座内にプールしておく)手間が必要となり管理が面倒くさくなります。
この書き方を取り入れてしまうと、毎月未払費用の発生が生じるわけです。
と、いうことは、前月に未払費用として計上した電気代は次月に支払います。
支払い時に未払費用を消して、また未払費用を計上するという手間はかなり面倒です。
家計で未払い処理をする必要性はないと言えます。
光熱費を支払日に家計簿へ書く
光熱費の〇月分という請求月と家計計算期間の月を無理に合わせる必要性は全くありません。
なぜなら、支払う日が属する家計計算期間の支出にすれば家計簿の残高と手許の現金は一致して、管理が楽になるからです。
わざわざ難しく、ややこしくする必要はありませんよね。
シンプルに管理していきましょう。
ちなみに、光熱費とくくっていますが、電気、ガスを指します。
水道料金は居住地によって取り扱いが異なるかなと思いますので、次で見ていきましょう。
水道代の取り扱い
家計簿の計算期間と水道料金の支払い日は、原則は電気、ガスと同じように考えます。
しかし、水道料金の場合は、上下水道で一緒に隔月請求の地域もあれば、別途請求の地域もあります。
ここで問題が生じるのは、隔月支払いのケースです。
水道料金の支払いが発生する月のみに計上してしまうと、その月だけ支出が膨らみます。
ようは、隔月で支出の多くなる月ができてしまうということです。
これは、やりにくい。
そこで、水道代料金が隔月(2カ月に1度)請求のケースは、2カ月で按分してしまいましょう。
電気、ガスと同じく毎月支払いがあるかのように取り扱います。
クレジットカードで水道光熱費を支払っているケース
光熱費の支払いにクレジットカードを利用している人もいるでしょう。
請求月とクレジットカードの引き落とし日にタイムラグがあるので、やはり家計簿の書き方を迷うようです。
このようなケースも、現金と同様に考えます。
クレジットカードでの引き落とし日をその光熱費の支払日とします。
クレジットカードを2枚以上保有していたら読んでください
水道光熱費と家計簿書き方のまとめ
さて、今見てきたように結論はシンプルです。
光熱費は常に支払った日(水道料金の隔月のケースを除く)を支出日とすれば、すっきりとします。
家計簿への記入もわかりやすくなりますよね。
家計簿を長続きさせることは物事をシンプルに考えることです。
もし、ほかの費目でも家計簿の書き方に迷ったら、この大原則を思い出してくださいね。
家計そのものを考えるなら、こちらで手順をご確認ください。
また、家計簿の書き方等にお悩みでしたら家計簿の講座で学ぶのもオススメです。
下記の家計簿講座では、家計簿の書き方からお金の貯まる家計設計までが学べます。
家計簿が続かない、お金が貯まらないなどお困りごとがありましたらぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)