老後貯金はいくらあればいい?老後2000万円問題は、2つの金額を要確認!
老後資金に不安を感じる人に行ってほしいことは退職金の確認です
家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計のお悩みをたくさんいただきます。
老後2000万円必要という報道から、現在の貯蓄額に不安を抱く人が多いようです。
老後に必要なお金はいったいどれくらいなのでしょうか。
本当に2000万円の準備が必要なのでしょうか。
今回は老後資金について考えていこうと思います。
目 次
家計簿を学ぶ講座(2級)
老後資金を考えるうえで確認するのは退職金額と年金額
老後2000万円不足問題報道がありました。
2,000万円も準備できないよ。という声も多く上がっていたようです。
このような報道があると、ご自身の老後資金に不安を抱える人も多いでしょう。
怖いな、不安だなと感じたら、そのままにせず問題を明確にして準備していくことが大切です。
そのためにまず、ご自身の退職金を確認してください。
それから、年金額を確認しましょう。
老後不安を解消する2つの指標
・退職金
・年金
老後不安を解消するには、この2つの金額を把握することが大事になります。
老後の生活が不安と訴える人の多くは、ご自身の退職金や年金額を知りません。
そこで、会社で確認するよう提案すると「退職金の額は聞きづらいです」というお返事が返ってきて、未確認のままになってしまいます。
老後の試算を行うには、退職金額は大きな収入源ですから、無しで話を進めるには少し無理がありますよね。
早めに確認されることをお勧めします。
寿命までお金が持つか不安
老後不安。
長生き時代の老後不安はますます増すばかりです。
老後にへの不安は、健康、家族、終の棲家などいろいろあります。
誰と暮らすのか?
どこで暮らすのか?
いざというときに介護してくれる身内はいるのか?
不安を挙げればきりがありませんが、老後2,000万円問題にみられるように、お金の不安は大変強いものです。
寿命<お金の不安を取り上げていきましょう。
お金が寿命まで持つかどうかという不安です。
老後資金不安は問題が見えないから起こる
そもそも不安というものは、わからないところから発生してきます。
暗闇で不安が増すのは、目から入る情報が一気に減るからですよね。
家計においては、その全体像が見えなければ当然不安は募ります。
しかも、その状態では解決に至りません。
問題が見えなければ、解決策は講じられないからです。
すると、
人は、考えるのをやめてしまいます。
どう考えていいのかわからないからです。
そこで、行うことは、課題をみえる化することです。
老後資金その1:退職金額を確認する
家計を把握していない方が多いために指標として登場するのがデータです。
老後2,000万円問題報道では、約5万円の月額赤字データが使用されていました。
高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の家計収支が毎月5万円の赤字額であるというものです。
※出典:金融審議会市場ワーキンググループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
月額赤字が5万円である生活が30年続くと、2,000万円が不足するという話でした。
これは、データのお話です。
退職金額が分からない
では、わが家で考えてみましょう。
すでにお伝えしましたが、退職金額をしらない方が非常に多いので、確認されるといいですね。
退職金額によって、対策も変わってきます。
仮に、データ例でいえば、退職金が3,000万円あるとするならば2,000万円の不足分は十分補うことが可能です。
逆に、退職金が1,000万円であるならば、あと1,000万円の準備を考えていかなければなりません。
まとまった金額を手にする可能性がある退職金の金額を知らずして、老後の設計は難しいといえるでしょう。
老後資金その2:年金を確認する
次に、年金額の確認です。
「年金いくらもらえるの?」
わからないと、大変不安ですよね。
50歳以降であれば、目安の年金額が分かります。
確認をしてみましょう。
予定年金額内で老後の家計が賄えるかどうか考えてみてください。
現在の家計収支を把握していないとなかなか難しいかもしれません。
そこで、現在の家計収支を把握する必要も出てくるわけです。
老後資金を考えるなら現在の家計も把握する
老後不安は、老後収支が予測できないだけの不安ではなく、現在の家計を把握していないところから生じるものです。
人生のお金の話は繋がっています。
ブツ切れで考えることはできません。
多くの場合は、今の生活の延長線上に老後の生活があります。
現役世代の現在の生活費が25万円であった場合、老後の生活費も同等か、少ないくらいだろうと予測が経ちます。
住宅ローンの返済が終わり、住居費がかからなくなれば、支出は減ります。
戸建ての場合は、月の住居費(住宅ローン返済)はなくなります。
マンションの場合は、管理費や修繕費の負担だけとなります。
退職金の確認と、年金額の確認、さらに、現状の家計収支を把握して、将来の家計収支を予測することによって問題をみえる化することができます。
老後資金の貯蓄を始める
まずは、どのような不安があるのか掴んでみることをおすすめします。
そのうえで、老後資金の不足分を貯めていく方法を考えていきましょう。
寿命=お金 と都合よくぴったりと設計はできませんでしょうから、寿命<お金 で考えておくといいですね。
まだまだ先と思っている老後ですが、気が付けばあっという間かもしれません。
老後2,000万円問題報道が出て、将来に不安を感じる人が多く存在したとしても、実際に備えるために行動を起こす人は少数派です。
しかし、備えあれば憂いなし。
将来のご自身の生活を守るのは、いまの準備です。