年収600万円でも貯金ゼロ。ママ起業の失敗が家計赤字の原因。パートか起業かで迷ったら考えてほしいこと
赤字家計を作り出すママの起業選択
家計簿歴35になった家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)のおおきです。
年収600万円以上世帯の赤字家計家計改善が主な相談業務です。
え?
年収600万円以上世帯でも家計は赤字なの?と驚かれますでしょうか。
赤字になる家計の特徴として、年収はさほど関係がありません。
家計を管理していくのに大事なスキルは支出力です。
支出力なしに行うママ起業は大変リスクが高いものです。
今回は、ママ起業とパートで迷った時の選択基準を考えていきましょう。
何度も書いているテーマです。
しかし、減らないこの悩み。
弊所に相談に来られるときには、すでに家計が赤字突入&借入ありで崩壊してるケースばかりです。
正直に言うと、起業する前、もし起業していたら借り入れを起こす前に相談に来てほしいのです。
目 次
家計が苦しいならママ起業よりパートの選択
起業を考える女性の多くは、家計にお金を入れるための起業です。
パートするなら起業したほうがいい。
そんな感じ。
ママ起業かパートかで迷っての起業。
これ、相当危ない選択です。
と、いうのも、家計にお金を入れる必要があるのであれば、確実にお金の入るパート選択が安全なのです。
起業はお金が得られる保証はありません。
なんとなく、起業って響きがかっこいいな程度であれば、パートをおすすめします。
華やかに見えるママ起業の裏
FB(フェイスブック)やインスタなんかで、華やかな起業女子の写真がそこら中に溢れていますよね。
見ていると、キラキラして活き活きとして楽しそうに感じます。
なんだか自分も。
そんな気がしちゃうのは仕方がないのかなと思います。
しかし、そんな人たちも、数年たつと消えちゃってる人がたくさんいます。
そういや、あの人どうしたかな?
と、思っても、すでに起業の舞台にはいません。
だからこそ、足元見て考えてほしいと思います。
いま何することが家計に必要か冷静に考える
例えば、家計が苦しくて、あと5万円あれば毎月トントンで回るとしましょうか。
赤字家計にならないためには5万円必要なのです。
とすれば、確実に必要なお金なのですから、確実にお金が手に入る仕事を選択しないとなりません。
なぜ、この時点でママ起業とパートを迷うのかはよくわかりません。
しかし、ママ起業とパートを迷う人は多く、さらに起業しちゃう人も多く見受けられます。
ママ起業して借金を背負うケースがある
実際にママ起業したケースで、パート以上にお金を家計に入れられている人は弊所に相談に来ないからどのくらいいるのか不明です。
その逆のケースは相談に来るからよく目にします。
家計にお金を入れるどころか、家計の貯蓄を食いつぶして借金抱えてしまうケースです。
残念ながら、とても多いです。
創業支援相談で借り入れを勧められているケースも少なくありません。
しかし、弊所で拝見するケースは、その借り入れの妥当性は極めて低いと判断します。
簡易な事業計画さえ作れない人の収益モデルをどのように貸し手側が判断したのか不思議でなりません。
損益分岐点さえ計算できないのですから。
(いや、損益分岐点どころか、売上原価と仕入れの違いを理解できていないママ起業さんも珍しくありません)
家計に響かないママ起業か否か
ママがなんとなく起業するのであれば、条件は一つです。
ママの収入を家計に入れなくても、将来の貯蓄を含めて家計はきちんと回っていること。
ようは、黒字家計で、貯蓄も計画的にできているそんな家計です。
その家計であれば、ママのお小遣いの範囲でママ起業しても問題は生じないと思います。
ああ、でも、ママのお小遣いの範囲というのは大事。
起業してみて、お金が足りないといって家計に手を付けだしたらアウトです。
家計に占めるママ費が聖域になって赤字家計ができてるケースは珍しくありません。
家計とママ起業は切り離す
家計とママ起業のお金をしっかりと区別しておかないと、ズルズルして、どちらかに流れ込んじゃいます。
すると、上手くいきません。
これは、小さな父ちゃん母ちゃん経営や個人事業主に多く見られる現象です。
家計と経営がごっちゃ。
儲かってるのか赤字なのかもさっぱりわからない。
支払期限が来るたびにお金を工面している状態だから、家計赤字なのか事業赤字なのかも判断付かなくなってしまいます。
ママ起業で家計赤字のツケを子供に負わせない
ママが起業して家計赤字が増したら、困るのは子供の学費です。
確保しておいてくださいね。
え?貯めていない理由はそれ?
それができていないのであれば、パートにしておいた方が無難だと思います。
スタートする前にしっかりと家計相談するといいでしょう。
借金を多く背負ったあとでは、リスタート切るのが結構大変です。
借金返済を借り入れで返済していたら、すぐに専門家にご相談してください。
決して一人で抱えずに。
そのうち何とかなると思わずに。
家計簿を学ぶ講座(2級)