2022年値上げラッシュから家計を守る対策
貯まらない家計から貯め家計へ
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
年収600万円以上世帯の赤字家計の改善をメイン業務としています。
2022年、今年は値上げラッシュ。
今まで節約頑張ってきて、でも、なかなか思うように貯められなくて、他にもう少し何か節約できないだろうかと雑誌やネットで情報を探したり。
なんだぁ
かんだぁ
頑張ってきていますよね。
しかし、値上げラッシュ。
家計へのダメージを考えるとさらなる節約が必要になる恐れが。
もー、これ以上どうすればいいのよ?
と頭を抱えている方。
値上げラッシュで家計を守る対策。
ぜひ最後まで見ていってください。
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ぜひご活用ください。
家計簿を学ぶ基本講座
目 次
値上げラッシュ対策に何を行いますか
値上げラッシュ対策
何を行う予定ですか?
家計を圧迫する値上げ商品情報を追う
値上げ時に真っ先に出てくるトピックが買いだめです。
少しでも安いうちに買いだめしておこう。
こう考えますよね。
そのために、どの商品がどのくらい値上がるのか情報を欲したりします。
小麦、油。。。。。
そして、買いだめをします。
しかし、闇雲に値上げ商品の買いだめを行うと、保管スペースや在庫管理の問題やストック適正量との兼ね合いなど困ったことも生じてきます。
そこで、ピンポイントで買いだめしておけばいいよね。
となりますけど、この買いだめは極めて限定的な効果しか生みません。
仮に50円値段が上がる商品を10個購入しておいても、500円の効果。
この500円節約の効果はまずほとんどの家計では日常の家計に紛れ込んでしまって節約効果は実感できないと思います。
さらに、この効果はその商品を使い切ってしまえば終わります。
私たちすでに何度か経験してきていますよね。
2014年は消費税がアップし、さらに円安の物価高だった年です。8年前です。
2019年は消費税が10%。3年前ですね。
過去からしっかりと学んで、今回も乗り越えていきたいと思います。
買いだめをするのであればプラスαとして利用したほうがいいといえるでしょう。
家計のやりくりで乗り切る
やりくりで乗り切ります。
頑張ります。
と思われる方もいるかと思います。
しかし、やりくりという魔法の言葉はとても危険を含んでいます。
というのも、
やりくりします。このフレーズは耳障りがいいので使い勝手がいいのですが、買いだめと同じく、やはり闇雲に行うと整合性がなく苦しいだけで効果がちっとも現れないという問題が生じることがあります。
やりくりや節約というフレーズを使うとき、効果の測定は考えていないことが多いですよね。
それを行うことによるリターン。
お金も時間も有限ですから、効果が不明であったり、効果があまりにも小さいことは後回しにしたほうが効率がいいですよね。
そのためにはどのくらいの効果が欲しいのかを明確にすることは大事です。
ここをしっかりと明らかにしておかないと、場当たり的に目先の小手先の節約を行ってしまうことになります。すると、節約しているのに、ちっとも楽にならない現象が起きてしまいます。
計家のやりくりのリターン
例えば、食費が月4万円、日用品が5千円だったとします。
あせて4万5千円。
いつも購入しているこの4万5千円分の商品がすべて5%値上がりしたとします。
端数出てややこしくなるので消費税抜きで考えていきますね。
5%アップすると月額2,250円のコスト増です。
コスト増加の目安を明らかにしたことで、対策を立てやすくなりますよね。
このコスト増額を見て、2,250円なら一日75円だし節約で乗り切れると思う人。
それはそれでいいかと思います。
2,250円なら家計のバッファーで吸収できるから大丈夫という人もいるでしょう。
いや、節約超がんばってこの金額に抑えてきているからもうこれ以上の節約はムリと思い人。
別の項目のカットを行う必要が出てきますよね。
あくまでも節約を家計管理のプラスαの方法と捉えていくということになります。
家計管理は視点が大事
ここで、写真を見ていただき質問の答えをぜひ考えてみてください。
この写真、何の写真かわかりますでしょうか。
答えはこちら。
ペットボトルをそこから見た写真です。
同じ商品なのに、見る角度で全く別のものになりますよね。
次はこの写真。
シロツメクサが太陽に向かって背いっぱい伸びをしている命を感じる一枚です。
どのような場所で撮影した写真だと思いますか。
撮影場所は線路わきの空き地です。
このアングルだと、命の躍動感は伝わってきませんよね。
切り取るアングルでこんなにも違ってくるものなのですね。
では最後の質問。
150センチの人がいます。
この人の身長は高いと思いますか?
低いと思いますか?
同じく150センチの人から見れば、フツーの大きさといえるでしょう。
では、170センチの人から見たら?
小さいと思われるかもしれませんね。
では、120センチの人から見たら?
大きな人に見えるでしょう。
いま見ていただいたように、モノの見方一つで物事の捉え方は大きく変わってきますね。
家計管理は捉え方で大きく変わる
仮にやりくり費が1,000円だったとしますね。
この中からお金を残そうとすれば、いかにお金を使わないようにしてお金を使わない事ばかり考えてしまいます。
もちろん、ゲーム感覚で楽しめる方はそれはそれでいいのでしょうが、多くの方は、楽しいよりも苦しいと感じますよね。
少しでも安いモノを求めて、購入判断は安いか否かを最重要視することになります。
モノを選ぶときの判断基準は、色、材質、デザイン、気持ちいい、あこがれる、使いたい、おしゃれなど色々ありますが、そういう判断基準よりも安いか否かになってしまいます。
そういう状態を苦しいと感じている場合は、家計設計を変えることをおすすめします。
同じく1,000円使うのであれば、いかに安くから、いかに満足できるようにお金を使うかへ変換してもらえると、心が楽になるかと思います。
そのためには、家計設計を変えることが必要になります。
例えば、二重で大きな素敵な目、スッと鼻筋の通った鼻、魅力的な唇。
それぞれ最高のパーツがあっても、大事なのは全体のバランスですよね。
目先の節約の前に家計全体の最適解を
家計も同じで、この部分(手許のやりくり費)だけで頑張るのか?
全体としての最適解を見つけていくのか?
対策が大きく変わってきます。
今回は結論が一番最後になりましたが、結論です。
値上げ対策=節約(節約のための買いだめ)
と思われる方が多いと思いますが、値上げ等は家計の全体的なバランスを見直すいいきっかけとなります。
なかなか家計全体を見直すことはしないと思いますので、ぜひ、この機会に家計のバランスを見直してみることをおすすめします。
そんなこと?
と思われた人、手っ取り早く結果が出る夢のようなテクニックをまだ望んでいるのかもしれませんよ。
目先の損得に終始してしまうと見えなくなることがあります。
家計全体のバランスの見直し。
これだけで家計は変わります。