家計簿初心者が挫折しない基本の書き方を13分でマスターする
家計簿初心者が挫折しないためには家計簿の選び方が大切
家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計簿のお悩みをたくさんいただきます。
家計簿のお悩みのダントツ一位は「続かない」です。
家計簿を挫折したことのある人は、いやな気持を引きずってしまいますよね。
そこで、家計簿が続かないというお悩みを持った弊所の相談者さんたちが続けることのできた家計簿の書き方を今回はご紹介します。
家計簿初心者さんはぜひ試していただけたらと思います。
目 次
- 家計簿初心者の大疑問!そもそも家計簿は必要?
- 家計簿の種類
- 家計簿初心者は家計簿を選べない!
- 家計簿初心者が使う家計簿シートは2種類のみ
- 家計簿の書き方のコツは家計の大費目を3つ(固定費、変動費、やりくり費)に分けること
- 家計簿の書き方のコツは費目分けする前に家計支出を洗い出すこと
- 家計簿初心者の行う手順:固定費と変動費を書き出す
- 家計簿初心者が家計簿を続けるコツは、年間家計シートで記入をシンプルにすること
- 初心者におすすめの家計簿の書き方:年間家計シートの変動費を記入する
- 家計簿の書き方のコツは、年間家計シートの変動費は実際額を記入すること
- 初心者におすすめの家計簿の書き方:週間シートはやりくり費を記入する
- 家計簿の書き方のコツは、週間シートを1週間で1枚使用するリセットのしやすさ
- 家計簿初心者が挫折しない家計簿のまとめ
家計簿初心者の大疑問!そもそも家計簿は必要?
家計簿をつけようと思った時にふとわく疑問が、家計簿の必要性ですね。
わざわざ面倒くさい(といわれている)家計簿を始めて大変な思いをする必要はないのでは?
計簿をつけていない人多いし、特に必要ないのでは?
このような疑問が頭をよぎりますよね。
結論から先にお伝えすると、お金をコントロールしてよりよい生活を送るのであれば家計簿は必要です。
お金をコントロールできれば、満足度の高いお金の使い方ができるため、生活の質は向上します。
乗馬をイメージしてみましょう。
馬に振り落とされないように必死でしがみついているのが、お金に振り回される人。
馬を手なずけて自由に乗りこなすことができるのが、お金をコントロールできる人です。
なんとなく想像つきますでしょ?
家計簿の種類
家計簿と一口に言っても、実に多種多様です。
大きく分けると3種類に分類できます。
▶市販の家計簿
▶自作の家計簿
▶スマホアプリ
市販の家計簿はいろいろな記入形式(袋分け、レシート貼りなど)があり、自作の家計簿も手書き、エクセル使用などでアイテムが異なります。
袋分け家計簿にご興味があればこちらを参考にしてください。
スマホアプリは装備されている機能がそれぞれ異なりますね。
どの家計簿をどのようにつけたらいいのかが家計簿初心者の大問題です。
レシート貼る家計簿はおすすめしません。
家計簿初心者は家計簿を選べない!
市販の家計簿の選び方に迷ったら。家計簿これがおすすめ!
多種多様すぎる家計簿から自分に適した家計簿を選択することは容易ではありません。
統一様式がないということは、どの家計簿も一長一短であり、使う人の考え方とライフスタイルで選ぶことが必要になります。
これから私がご紹介する家計簿の書き方のコンセプトは「節約に依存しない家計管理」です。
家計簿をつけて節約することによって貯金するという従来の家計簿が持つイメージとはかなり異なったものになります。
読んでみて自分に合いそうだと感じたら、生活に取り入れてみてくださいね。
また、YouTubeでも情報発信を行っています。
下記クリックしてぜひご視聴ください。
家計簿初心者が使う家計簿シートは2種類のみ
では、実際の手順をご紹介していきましょう。
使用する家計簿シートは2種類です。
1枚目のシートは、年間家計シートです。
こちらで、固定費、変動費を確認していきます。
2枚目のシートは1週間ごとにやりくり費を記入するシートです。
固定費、変動費、やりくり費の解説はのちほどおこないますね。
家計簿の書き方のコツは家計の大費目を3つ(固定費、変動費、やりくり費)に分けること
家計簿を書き込むうえで、支出をその項目ごとに分類することはとても大事です。
私の家計簿では固定費、変動費、やりくり費に分けて記入します。
この分類がきちんとなされていると、状況に応じて家計の見直しを行いやすくなります。
固定費は、毎月同じ金額の支出です。
次のような支出が該当します。
▶住居費
▶駐車場代
▶お小遣い
▶生命保険料
▶各種会費
変動費は毎月支出があるものの金額が変動するものです。
次のような支出が該当します。
▶水道光熱費
▶ガソリン代
▶通信費
やりくり費は手許でやりくりする生活費です。
次のような支出が該当します。
▶食費
▶日用品費
▶病院代
▶雑費
レシート貼る家計簿はおすすめしません。
家計簿の書き方のコツは費目分けする前に家計支出を洗い出すこと
では実際に家計支出を3つに分けてみましょう。
思い出した支出をいきなり年間家計シートに書き込むと修正が多くなって嫌になります。
まずは、いちど思いつくままに書き出すシートを作成しましょう。
A4の紙(チラシの裏でもなんでもいいです)を用意してください。
真ん中に縦と横の線を引いて4分割にしてください。
左側が固定費、右側が変動費を記入するスペースです。
上側に毎月支出のある費目を書きいれます。
下側に各付きで支出のある費目を書き入れます。
写真を参考にしてくださいね。
家計簿初心者の行う手順:固定費と変動費を書き出す
今作成したシートに、支出を書き出していきましょう。
固定費、変動費は口座引き落としにしているケースが多いでしょうから、通帳をみながら記入してください。
固定費は毎月一定額が支払われていますから金額も記入しておきましょう。
変動費は毎月支払額が変わるので、いったん費目名(電気代、水道代など)だけ書き込んでおいてください。
家計簿初心者が家計簿を続けるコツは、年間家計シートで記入をシンプルにすること
年間家計シートを今から作成します。
まず、収入を予算欄に書き入れてください。
例では30万円と記入しています。
次に、今洗い出した固定費と変動費を年間家計シートに書き写しましょう。
固定費は費目名と予算欄に金額を記入します。
変動費は費目名だけ記入します。
よくある費目は年間家計シートにプリントしてあるので、不要なものは削除してくださいね。
予算欄に記入した固定費の金額は年間通して同じですから、1月から12月まで同じ金額を書き入れてしまいましょう。
これで、固定費は管理する必要がなくなりました。
初心者におすすめの家計簿の書き方:年間家計シートの変動費を記入する
固定費は一年分金額を記入できました。
変動費は毎月金額が変わるため、一気に一年分記入することはできません。
しかし、変動費を毎月一定額とみなして予算化してしまうとコントロールが楽になりますので、いまから行っておきましょう。
少し手間がかかりますが、難しくはありません。
変動費を昨年一年分合計して12カ月で割ってください。
その際、電気代、通信料など個別に一年分合計しておのおの12カ月で割ってもいいですし、変動費全ての合計を12カ月で割ってもOKです。
注意したい点は、NHKなどの隔月払いの費目です。
隔月払いの場合は12カ月ではなく6カ月で割ってください。
6カ月や12カ月で割ると1カ月分の平均が算出できます。
これを変動費の予算にしましょう。
個別に算出した場合は、個別項目ごとに予算欄へ書き込みます。
全ての費目を合計して算出した予算は、予算欄の黄色い網掛け部分「合計」に記入します。
家計簿の書き方のコツは、年間家計シートの変動費は実際額を記入すること
先ほど固定費は予算欄に記入した金額を1年分記入してしまいました。
しかし、変動費は毎月の記入欄に書く金額は実際に支払った金額を記入します。
これによって予算と実際の差額が把握できますし、次年度の予算を立てるときにいちいち通帳を引っ張り出さなくて済みます。
ここまで記入を終えたら、予算欄の収入から固定費、変動費を差し引いてみましょう。
その金額がやりくり費になります。
例では166,000円となっていますね。
この金額のやりくりをもう一枚の家計簿である週間シートで行っていきます。
初心者におすすめの家計簿の書き方:週間シートはやりくり費を記入する
週間シートで食費などのやりくり費を管理していきます。
週間シートにあらかじめプリントされている費目は次の3つです。
▶食費
▶日用品費
▶その他
日常生活の支出はほとんど食費と日用品ですから、他の費目はその他でまとめてしまいましょう。
交通費や病院代などはその他にメモしておくだけでOKです。
家計簿をつけていくうえで、頻出する費目は別途独立費目を作るといいでしょう。
家計簿の書き方のコツは、週間シートを1週間で1枚使用するリセットのしやすさ
週間シートは1週間で1枚使用します。
特に書き方はありません。
毎日記入してもいいでしょうし、1週間分のレシートをまとめて合計額だけ記入してもOKです。
購入店名や購入品目名を記入する必要もありません。
ムダな作業はとことんカットしましょう。
ただし、日付だけは忘れずに入れてくださいね。
慣れるまでは、どこかから数カ月前のレシートが出てきてそれを算入していたなんてことザラですから。
家計簿初心者が挫折しない家計簿のまとめ
家計簿初心者が挫折しない家計簿の基本の流れを今回は見てきました。
挫折しないためには不要な手間をとことんカットすることです。
家計簿初心者は特に管理する項目を減らすことが、家計簿継続のカギとなります。
今回は先取り貯金や特別費、ボーナス管理などには触れていませんが、今回の内容をマスターできればかなり家計簿上級者となると思います。
家計簿は生活の質を上げるために利用するアイテムです。
ぜひ上手く活用して人生もお金も上手くコントロールしてください。
また、今回ご紹介したように、家計簿生活にお悩みがある方は、講座で学ぶのもオススメです。
下記家計簿講座では、すぐに生活で実践できる家計簿の使い方をマスターすることができます。
家計簿の書き方等で迷っている時間がもったいないと感じる方は、ぜひご活用くださいね。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)