節約術で今度こそ貯金するコツ 節約しようと思っても貯まらない人必見
節約しよう!と思ってもお金は貯まらない
家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
年収600万円以上世帯の赤字家計の改善をメイン業務としています。
年収にかかわらず赤字家計は存在します。
家計の苦楽を決めるのは年収ではなく家計管理の有無です。
家計管理を行っていない相談者さんのお声で多いのが
「節約しようと思っても続かなくて」
「節約してるつもりなのですけど」といったもの。
今回は、節約していてもお金が貯まらないのはなぜかを考えていきたいと思います。
目 次
節約しよう!が貯まらない原因
家計が苦しくなると節約を考えますよね。
そもそも「お金をじゃぶじゃぶ使って生活しよう」と考えている人は少ないと思います。
少なからずとも生活上で節約意識は働いていますよね。
しかし、家計は苦しい、お金が貯まらないなどの問題を解消するために、ちゃんと節約しようと考えてしまいす。
節約しよう!
と、意気込んだものの成果は見られずテンションダウン。
長続きしないというパターンが往々にして見られます。
皮肉にもこの節約しよう思考が実は節約から遠ざけてしまっているのです。
節約しよう!はなぜマズイのか?
家計から余剰金を捻出するために節約することは理にかなっています。
しかし、一般的な「節約しよう!」思考では節約することはできません。
その理由をわかりやすくダイエットに例えてみていきましょう。
「今度こそ、痩せよう」
よく聞くフレーズですよね。
頻繁に耳にするわりに、実際に痩せた人にはあまりお目にかかれません。
なぜでしょうか。
痩せるための方法で思いつくのは一般的に運動や摂取カロリー制限です。
ダイエット中だから甘いものは抜いてるのと、痩せるために食事制限をする人は多いですよね。
とはいえ、長く続く人は稀です。
運動も同じ。
これは、ダイエットによって得たい効果が不明確なために起こる挫折です。
なんのために痩せるのか?
どこまで痩せるのか?
いつまでに痩せるのか?
というゴール設定が持続するためには必要になります。
ゴールは人それぞれ
痩せるゴールと一口にいっても実は人それぞれです。
筋肉(腹筋)をつけてお腹周りをすっきりさせたい
5キロ体重を減らしたい
Sサイズの服を着たい
体重云々ではなく見た目すっきりとさせたい
痩せたいゴールによって実行策も異なってきますよね。
ゴールを明確にして手段を考えることが大事になります。
腹筋運動
ジョギングなどの有酸素運動
摂取カロリーのコントロール
プロテイン補給
○○も実践したはめるだけベルトで腹筋運動(よく売ってますよね)
痩せるためには目指すゴールを設定して、いつまでにという期限を決め、適切な手段を選択するという手順になります。
※例えに使いましたがダイエットに詳しくありません
間違いがあったらごめんなさい
旅行も同じです。
小銭貯金で旅行はおすすめしません。
◆500円玉貯金をして貯まったら旅行!より先取り貯金をおすすめする理由
節約しよう!は漠然としすぎている
今見てきたように、痩せようという言葉は漠然としています。
期限付きゴールを明確にして実行策を決めていくと実現しやすくなります。
節約しよう!というフレーズと似ていませんか。
漠然としすぎているから、実際何をしていいのかわからないのです。
そこで、手許の小銭を浮かせてみようとします。
目についた(思いついた)ものから計画なしに着手してしまいます。
家計を預かるママが手っ取り早く行える節約方法は食費でしょう。
人参108円と98円で悩んで、食品の底値帳を作る人もいます。
ただ、これも長くは続きません。
なぜなら目指すゴールがないからです。
闇雲な節約は生活の質を落とす
節約しよう!とレシートから購入品のムダ探しや水道光熱費のカットを試みるとQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の低下を引き起こしかねません。
しかも、ゴールのない闇雲な節約はお金を使うことに罪悪感を感じさせます。
とにかくお金を使わないようにという気持ちに囚われてしまうからです。
節約しているつもりなのに一向に効果は感じられず、心は疲弊していきます。
先のダイエットの例でいえば、(例えが妥当かわかりませんが)カロリーを気にするあまりに摂食障害を起こすようなものです。
節約しよう!を具体的にする
節約の目的はだいたい次の3つです。
家計を楽にする
貯金する
赤字解消する
一見もっともらしく聞こえますが、思いっきり漠然としていませんか?
どうすれば家計は楽という状態になるのでしょうか。
いくら貯金したいのでしょうか。
赤字額はいくらなのでしょうか。
節約しよう!というフレーズは耳障りは良いですが、実は漠然としすぎているのです。
漠然としすぎている事柄を長く続けることはできません。
節約に挫折する大きな原因はゴールが明確ではないことです。
そこで、具体的にいくら節約すればいいのかを数字で考えていきましょう。
節約しよう!を具体的にできない
ここで実は多くの場合、問題が発生します。
具体的に考えるための材料を持たない家計が多いのです。
仮に現在の赤字額2万円をカットしたいとしましょう。
このように具体的な数字が把握できていれば、家計全体から支出カット項目を探して節約することができます。
2万円のコストカットという明確なゴールがあれば、あとはどうすれば達成できるのかを考えればいいのです。
しかし、節約しよう!と思う人の多くは家計を把握しておらず具体的にどのくらい節約したらいいのかわかりません。
指標のないまま適当な節約を目についた項目から行ってしまいます。
いくらカットすればいいのかという具体的な金額なしでは節約効果もわかりません。
家計の把握なしでの節約はナンセンスなのです。
節約の前に家計を把握しよう
節約をする前に家計の現状をきちんと整理することが大事です。
その上で、いくら調整する必要があるのか把握し、家計全体の中からコストカット項目を考えていきます。
家計全体の中からというのは、節約というとすぐに食費に白羽の矢が立つからです。
他の項目が家計を圧迫している可能性もあります。
せっかく節約するのですから、家計にとってのゴールを達成できるように行いましょう。
家計の基本設計方法。