手書き家計簿を家計簿歴36年のFPがすすめる理由
手書きの家計簿が家計管理におすすめな理由
家計簿歴(もうすぐ)37年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計簿の選び方は家計簿生活始めの一歩です。
しかし、どの家計簿を使えばいいのか?悩みどころですよね。
そこで、今回は手書きの家計簿について考えていこうと思います。
目 次
スマホアプリの家計簿を使っている人が増えているようですね。
年々書店の家計簿売り場が縮小されている感がありますから、手書き派が減少しているようです。
書店さんでお聞きしたところ、地域によっては、根強い手書き家計簿人気があるとのこと。
これは、うれしいですね。
お忙しい中お話しを頂戴いただきまして、書店の皆様、ありがとうございました。
スマホアプリの素晴らしい機能
家計簿利用者自体の人数はそんなに変化がないのかと思います。
昔から長らく使用している人は継続だろうし、これから始める人、挫折する人も一定数いるだろうし。
後者のこれから始めようとする人の属性がスマホ世代(勝手にネーミングしてみました。若い人ね)であれば、使い慣れたスマホの家計簿アプリを利用する割合が高くなるのかもしれませんね。
カフェでレシートを写メしている若いママさんをお見掛けします。
写メしただけで、その家計簿アプリは費目ごとに金額を振り分けてくれるのだそうです。
すごい機能ですね。
家計簿アプリと紙の家計簿のおすすめはどちら?
一概に家計簿アプリといっても、いろいろなタイプがありますよね。
家計簿の日イベントで有名どころの家計簿アプリのお話を伺ったことがあります。
家計簿といいつつ、口座の管理までできて、会計ソフトさながらでした。
実は、私は家計簿アプリ挫折組です。
以前家計簿アプリの記事執筆依頼をいただいたときにトライしましたが、設定段階でリタイア。
記事を書くことはできませんでした。
過去の挫折したトラウマから家計簿アプリに辛口というわけではありません。
多分。。。。。
家計簿アプリと会計ソフト
家計簿アプリを見ていると、思い出すものがあります。
そう、会計ソフト。
簿記を知らなくても帳簿が付けられるという優れもの。
経理さんで簿記を知らないという人は珍しくなくなっていますものね。
とはいえ、問題点もあります。
入力しかできないことですよね。
間違えがあっても修正ができない。
数字の意味も理解できないわけです。
余談ですが、経理課に長く勤務している人が、私の簿記講座に学びに来られて、減価償却の意味を知ったとおっしゃっていました。
同じく、家計管理を知らなくても家計簿が完成するのが家計簿アプリです。
と、いうことはね、管理ではなくただの数字の入力になりかねないと感じるのです。
便利なアイテムが役に立つアイテムとは限らない
便利なアイテムが、実は自分の役に立っていないということはよくあります。
例えば駅のエスカレーター。
階段を利用する人はごくわずかですよね。
その結果、現代人の抱える運動不足による体力の低下や生活習慣病に悩まされることになります。
家計簿アプリはどうでしょうか。
会計ソフトやエスカレーターと同じ存在になっていないでしょうか。
家計簿を使いやすく手書きにこだわる
家計管理を覚えるのであれば、家計簿は手書きがおすすめです。
とはいえ、市販の家計簿はどうも使いにくい。
挫折する人のパターンが似ている。
そこで、家計簿挫折組さんのお声を取り入れて、挫折どころをなくすよう家計簿をアレンジしました。
何をしたかというと、不要な部分をすべて排除しました。
目的(家計管理)を達成するために必要なことだけ記入すればいいようにしています。
家計簿を書くメリット
なぜ手書きの家計簿にこだわるのか?
これは、書くという作業には頭を整理する効果があるからです。
全体を見渡すことも可能です。
現在のデジタルにはない作用でしょう。
例えば、月別の年間家計表。
一枚のシートに記入すれば、一目で一年間が目視できるのです。
自分で書いたものですから、頭の中にもろもろ記憶として残っています。
記入するということは、意識すること。
考えること。
それにより発見し、工夫できるということです。
このような素晴らしい機能を使わない理由はありません。
記入された家計簿をもらっても役に立たない
例えば、クレジットカードの明細が家計簿代わりになるから、特に家計簿を付ける必要がないという意見があります。
しかし、クレジットカードの明細表を見て、使途を聞いてみると、答えられないことがほとんどです。
お金を使うときに意識していないからです。
クレジットカードの明細が来るのは、1カ月後くらいですよね。
このような支出が頻繁に行われている毎日で、1カ月前の買い物を覚えている方が不思議です。
明細がただの記録用紙では意味がありません。
家計簿アプリも同じような使い方になっていませんでしょうか。
自分で記入すれば記憶に残る
記入するという行為を行っておくと、少なからず記憶に残っているものです。
自分の手と目を使って、さらに脳も使って紙に記すわけですから。
意識するというのはとても重要なのです。
繰り返しになりますが、便利なものがイコール役に立つものだとは思いません。
家計簿を始めようと思う人には、手書きの家計簿をお勧めします。
わが家の家計管理法を学ぶ家計簿インストラクター講座では、手書き用の家計簿と年間家計シートを配布しています。
講座受講が難しい方は、拙著「超・家計簿術」の巻末にもシートダウンロードのURLを出版社が用意してくれています。
ぜひ、ご利用になってください。
※家計簿シートは2014年朝日新聞家計ボーエイ隊(1年間連載)に提供したものと同じものです。
家計簿が続かないというご相談者さんの声をなんとか反映しようと模索した結果、シンプルなものにたどり着きました。
いままで、市販の家計簿が続かなかった人にお勧めします。
使用する費目は3つのシンプルなタイプです。
家計簿の費目は3つでいい
使用する費目は次の3つ。
・食費
・日用品費
・その他
費目で迷う心配はありません。
シンプルで簡単で、なおかつ効果があれば、手書きの家計簿も悪くないと思いませんか?
アナログの良さを体験してほしいと思います。
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家計簿初心者さんが貯金のできる家計を設計するための家計管理の基本が一通り学べます。
アナログの手書き家計簿に興味をもって下さったら、ご参考にしてください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)