私立高校無償化でも私立高校へ入学して家計が苦しい!中学生以下の子供を持つ家庭は家計黒字を死守するべき理由 

バッファーを作っておくことが高校生時代の家計を救う

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計のお悩みをたくさんいただきます。

子供が高校生時代に家計が苦しくて、ママがフルで働く、貯金を取り崩すなどの対策をしている家計は多いと思います。

確かに子供が高校性時代は家計支出がピークになります。

家計は苦しくなるのです。

予め苦しくなるピーク時が分かっているのですから、何か対策が立てられそうですよね。

そこで今回は、子供が高校性時代に家計が苦しくならないような計画について考えていきたいと思います。

※このページは2020年7月に加筆しています。

 

 

中学生以下の子供のいる家庭は必見です!

子供が高校性になって家計が苦しくなってから家計の見直しをするより、予め支出ピーク時に焦点を合わせて家計を運営しておいた方が安全です。

そのためには、どのような家計を設計しておけばいいのでしょうか。

結論からお伝えすると、子供が私立高校に進学したと仮定して耐えうる家計を作っておくことです。

私立高校無償化制度が始まりました。

しかし、私立高校にかかるお金が全て無料になるわけではありませんし、授業料も一度納付して返金されるケースなどがあります。

タダだから大丈夫とギリギリ家計で支出ピーク時に突入すると大変なことになる可能性があります。

対策をしっかりと立てておきましょう。

 

私立高校実質無償化の制度概要はこちらをご参考にしてください。

私立高校授業料実質無償化の勘違いで家計がピンチに

 

家計支出のピークは高校生

子供の成長と共に、子供に関する支出は増えていきます。

そのピークは高校生時代。

大学や専門学校へ進学すると、小遣いなどはバイト代で賄うことが多いので、家計負担は減っていきます。

ただ、学費の準備がその時点までにできているかどうかで大きく異なりますね。

今回は、大学の授業料は準備ができいていると仮定して話を進めますね。

支出がピークに達する高校生時代。

この3年間をしのげる家計あらかじめ想定して作っておくことがポイントになります。

家計設計で焦点を合わせるのは私立高校時代

私が相談者の家計を設計するときは、ピーク時を乗り切れることが大前提です。

今の家計だけを見て、固定費削ろうとか、この支出を見なおそうなどの提案はしません。

当たり前のことなんですけどね。

支出ピーク時に焦点合わせておかないと、調整ができません

いきなり収入が増えればいいですケド、そんな都合のいいことおきません。

となれば、支出の最高ピーク時に合わせた支出設計をあらかじめ想定して行っておくことが大事になるわけです。

将来を見据えた家計管理を行う

家計改善というと、目先の収支合わせ記事ばかり目にしますが、それは、今しか見ていません。

先を見て今を作っていかないと、ずっと収支を合わせしながら生活していかなければなりませんよね。

毎年毎年、家計が苦しいギリギリ状態。

この状態を延々と続けていくわけです。

これは、辛すぎます。

ですから、先を見据えた家計設計をする必要があるのです。

では、ここからは、どう行うのか?をお伝えしていきましょう。

今の家計収支の把握

まず、いまの家計収支を把握しましょう。

これは、家計簿をつけて把握するしか方法はないでしょう。

そのうえで、今の家計支出から高校生時代に無くなる支出をピックアップしてください。

例えば、習い事、保育園代などです。

私立高校実質無償化でも私立高校時代が支出のピーク

次に、高校生になった時に発生するだろう支出を加えます。

授業料、部活費、小遣い、携帯代、定期代、衣服費などですね。

この時に、甘い見積もりはやめましょう

お金ないし、高校は公立でいいから。とおっしゃる人が多いのですが、そうはいきません。

地域によっても差があるでしょうが、試験に受からないと公立という選択肢は選べないのです。

公立に不合格であれば、私立高校へ通うことになります。

想定外に私立に行くことになって、大学用資金を取り崩しました。

なんて、相談の現場にいると、本当に多く遭遇します。

厳しい言い方をしますが、想定外ではなく、見積が甘いのです。

私立高校へ進学しても耐えうる家計を設計しておくことは大変重要になります。

家計を守るのは厳しいめの支出想定

甘い見積もりは家計を圧迫し、その後の資金計画も狂わせてしまいかすから、慎重に考えておく必要があります。

食費のアップも想定に入れておくといいでしょう。

食べる時期ですからね。

女の子であれば、洋服代や美容院代などもかさんでくる時期でしょうね。

家計の予想表ができたら、このピーク時に耐えられる家計であるかどうか検討してください。

明らかに赤字であれば、いまから見なおしておく必要があります。

支出の配分を変える必要があるわけです。

ピーク時に耐えられる家計を作るために、子供が小さいときは、余裕幅を持った家計設計をすること。

これが、キーになります。

住宅ローンを組むときも現状で目いっぱいに組むのではなく、子供が高校時代の家計を視野に入れてローン額をはじき出してくださいね。

家計簿なしで家計設計する目安は?

家計簿をつけていないと、今の支出と高校生時代の支出の目安もわかりませんよね。

本来は、家計簿をつけて把握するといいのですが、ざっくりと余裕幅を持った家計を作る方法をお伝えしますね。

それは、ダブルインカムであれば、ママの収入を全額家計にれないことです。

パパの収入と(多くて)ママの収入の半分程度で家計を設計しておくといいですね。

ママの収入を全額家計に入れた設計だと、将来(高校生時代)の余裕分がありません。

パパの収入だけの場合は、毎月の貯金額がバッファーとなります。

貯金に充てていた金額を高校生時代は授業料などの支出増分に充当することになります。

子供が小さいうちは貯蓄のある余裕設計をしておかないと、高校時代に家計は火の車となりかねません。

子供が小さい今現在の家計が苦しいなと感じているようでしたら、早い時期に家計を設計しなおしてみてはいかがでしょうか。