年収600万円以上世帯でも家計は苦しく貯蓄ゼロ?

年収600万円以上世帯でも家計は苦しい

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

年収600万円以上世帯の赤字改善をメイン業務にしています。

年収600万円以上世帯は、贅沢していないのに家計が苦しいと感じている人がかなり多いかなと思います。

とはいえ、家計の中身を把握されている人は少数派。

今回は家計をシミュレートしながら、年収600万円以上世帯の家計が苦しいわけを考えていきたいと思います。

 

 

 

年収600万円以上世帯は家計に余裕がある?

年収600万円以上世帯は生活が楽かといえば、実はそうでもありません。

贅沢していないのに家計が苦しいと訴えるのが、年収600万円以上世帯です。

一般的には富裕層に入る年収600万円以上世帯の家計が苦しいのはどうしてなのでしょうか。

年収600万円以上世帯で家計が苦しいと感じる人の多くは家計簿をつけていません。

そこで、仮に年収を600万円。

奥様と2人の子供の4人家族としたモデルケースの家計でみてみましょう。

 

 

年収600万円以上世帯の家計簿拝見

今回はわかりやすいように、賞与を月の家計に入れ込んじゃいますね。

社会保障費などを引き、ざっくりと75%を手取り収入とします。

すると、月の手取り額は375,000円です。

支出は以下のように仮定してみます。

 

住居費:購入マンション  142,000円
新聞、自治会費など  10,000円
生命保険   25,000円
学資保険 2人分  30,000円
携帯4台  28,000円
光熱費  30,000円
食費  75,000円
日用品費  10,000円
学校納入金 2人分  15,000円
医療費ほか  10,000円

※住居費は3,500万円のマンションを1.5%の固定金利にて35年返済。
管理費等35,000円/月にて算出

年収600万円以上世帯の家計はカツカツ?

携帯高いよね?日用品もう少し抑えられるよね?

などありますでしょうが、まあ言い出せばきりがありませんから、この家計モデルで見ていきましょう。

このモデルケースの家計だと、衣服代やレジャー費、美容院代などねん出ができていません。

ご主人のスーツ代やYシャツなども資金確保が難しいですね。

毎月一定額の貯蓄が出来ていませんから、冠婚葬祭や家電の故障など急な出費にも対応が難しくなります。

年収600万円以上世帯の家計は食費がかさむ

年収600万円家計のモデルケースでは食費が7.5万円になっています。

多いと感じますか?

そのくらいが妥当な金額だと思いますか?

家計簿をつけていないと目安になる金額もよくわからないというのが正直なところでしょう。

家計を拝見していると、年収600万円以上世帯の食費は相対的に多いかなと感じます。

家計のバランスによって食費の金額が決まりますから、実際は各家庭で妥当な金額は異なります。

しかし、食費を節約している感があり外食も抑えているとおっしゃる割に、支出記帳を行ってみると10万円越えの家計は珍しくありません。

使っている意識が薄いのに支出金額がかさむ状態はお金を使った満足感が得られません。

精神的に良いとは言えませんね。

年収600万円以上世帯は教育費で家計が圧迫される

貯金は、学資保険を利用した子供の学費分だけです。

この家計では子供の成長とともに発生する部活動や習い事、塾代を確保することが困難です。

さらに、私立高校に進学したと仮定したら、家計から授業料等を捻出することが非常に厳しいと言えます。

2020年現在の制度では、私立高校進学補助がありますので、家計負担は軽減されます。

とはいえ、補助部分である授業料の返還は各学校によりその方法と時期が異なります。

いったんすべて支払うことになれば、家計から資金を確保しなければなりません。

 

 

 

年収600万円以上世帯は子供が高校時代に合わせて家計を設計する

年収600万円以上世帯の家計モデルケースでは、現状も厳しいですが子供が成長するとさらに家計がきつくなりそうです。

家計を設計する時のポイントは現状の家計に視点を合わさないことです。

家計の支出ピークは子供が高校性時代です(大学資金を確保できている前提)。

私立高校に進学したと仮定して家計が回る設計を行っておくことが大事になります。

子供が小さい頃は支出を多く見込んだ分はバッファーとなって貯蓄に回すことが可能です。

年収600万円以上世帯のモデル家計では学資保険以外の貯蓄はできていませんでしたから、この部分が老後資金やリフォーム資金になり得るでしょう。

年収600万円以上世帯は住居費の設定が家計の余裕度を決める

住宅購入を視野に入れやすい年収600万円以上世帯。

今家計モデルで見てきたように、住居費の設定に気を付けることが大事になってくるのかもしれません。

年収600万円以上世帯では、住居費が家計を圧迫していることが多々あります。

このモデル家計でも税込金額で見れば住居費は30%以内です。

しかし、手取りベースでみていくと40%近くになります。

生活費に回すお金が少なくなればなるほど、将来の家計は厳しいものになります。

せっかく購入したマイホームで家計がツラくならないようにしたいものです。

そのためには、住宅購入前に行ってほしいことがあります。

ライフプランを立て、キャッシュフローを作成してください。

しっかりと資金計画を立てることをおすすめします。