赤字家計が貯金家計に変わるためのシンプルなルール
赤字家計の特徴は補填思考
家計簿歴37になった家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
なかなかお金が貯められない!
どうしたらいいの??
そんなお声をたくさんいただきます。
そこで今回は、貯め家計になるために知っておきたい【貯められない人に共通してみられる思考癖】をご紹介します。
ぜひチェックしてみてください。
目 次
貯金ができるコツ
貯金ができないということは、シンプルに考えれば収入と支出がトントン。
もしくは、収入を上回る支出がある(赤字)ということですよね。
ですよね?
貯金するということは、収入から支出を差し引いたときにお金が残らなければなりません。
文字にすると、当たり前のことなのですが、苦しい家計を運営している人は意外とこのシンプルなルールを見失いがちです。
ご自身の家計がこのような設計になっているかまずはご確認されるといいでしょう。
貯金できないお悩みは本当に多いですね。
毎月家計が苦しいから貯金ができない
収入から支出を差し引いてお金が残らないために貯金ができないケースですけど、このような家計はカツカツで苦しい家計状態なわけです。
収支がマイナスであれば赤字家計です。
貯金するというよりも、毎月足りない家計費を工面することに四苦八苦することになります。
YouTube動画でも赤字改善をお届けしています。
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赤字家計は毎月のお金が足りない
毎月の家計で支出を賄うためのお金が不足している状態では、その不足分をどこからか拝借してこなければなりません。
貯金があればそれを取り崩して家計費にあてることになります。
ボーナスが出たら、貯金へ戻そう。
貯金を取り崩すときに、こう考えがちですよね。
貯金を取り崩すときに、一時的に借りておくという意識がどこかにあれば、それは大きな間違えです。
そもそもお金が足りないから貯金を取り崩しているのです。
ボーナスが入ったとしてもそれは貯金ではなく、赤字の補填に充当されてしまいます。
赤字家計は年間でもお金が足りない
家計簿を始めるならこちらもご参考にしてください
ボーナスで赤字が補填されればまだいい方かなと思います。
年間収支がマイナスの家計では、赤字の補填にボーナスを全額充てても穴は埋まりません。
ようは、貯金が目減りしている状態。
しかし、このような家計では、資金移動が複雑化してしまい、目減りしている事実に気が付きません。
▶C口座に入金されたお金をA口座へ戻す
収入別でも同じことが起こっています。
▶それだけでは足りないので、貯金からさらに家計費へお金をいれます。
▶ボーナスが入ったら、児童手当から使った分を戻します。
▶貯金を引き出した分をボーナスで補填します。
この時に、実際は多くのケースで補填しきれていません。
補填しきれていない事実に気が付かない
お金の導線が複雑になると、家計赤字はまず間違いなく増していきます。
そのうえ、気持ちは補填していても実際のマネーベースで補填はしきれていません。
このギャップに気が付かないと大変危険です。
収入以上の支出を続ければ、貯金は最終的に底をついてしましまうからです。
家計相談で赤字家計の多くは、この「補填思考」がみられます。
お金が足りないからどこかから一時的に持ってきて、収入が入ったら返すから大丈夫という考え方です。
赤字家計の特徴である補填幻想から脱出する
繰り返しになりますが、再度確認しておきましょう。
お金が足りないからどこかから一時的に持ってきて、収入が入ったら返すから大丈夫という補填思考が赤字家計の特徴です。
この一行をシンプルに読むと、何か気が付きませんか?
そう、借金と同じループですよね。
お金を借りて、返す。
これを自分の家計内で繰り返している状態。
良いサイクルではありませんから、すみやかに脱出しましょう。
赤字家計を脱出するために家計簿をつける
補填思考から脱出するためには、生活費の赤字は補填できないと思うことです。
となれば、毎月の家計を黒字化しなければなりませんね。
そのためには、家計の収支を正確に知りましょう。
家計簿をつけて支出を把握し、収支のバランスを検証することが大事です。
一つでも当てはまったら
ここでポイントが一つあります。
収支のバランスを検証する際に、新しい家計設計には先取り貯金を組み込んでおきます。
そのうえで、収支トントンになるように支出をコントロールしていきましょう。
補填思考はお金が貯まりません。
その解決先としては、家計簿をつけて家計を黒字に設計しなおすことです。
ボーナスで赤字を補填しようと、月の家計赤字を放置しておくことは危険ですよ。
今回見てきたような赤字に悩まれているようでしたら、講座で学ばれるのもオススメです。
貯金するための家計を作るための家計管理の基本を一通り学べます。
赤字家計を脱出したいと思われましたら、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)
新聞雑誌などメディア掲載多数