レシート貼るだけ家計簿で家計管理をFPが挫折した理由

レシート貼るだけ家計簿

家計簿歴(もうすぐ)37年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計簿の選び方は家計簿生活始めの一歩です。

しかし、どの家計簿を使えばいいのか?悩みどころですよね。

そこで、今回はFPである私の挫折したレシート貼るだけ家計簿について考えてみたいと思います。

 

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レシート貼るだけ家計簿は挫折する

 

レシート貼るだけ家計簿のつけ方は2種類ある

レシートを貼る市販の家計簿は、2種類あります。

一つは、余白に保管目的で貼るスペースを設けているタイプ。

あくまでもレシートは保管の役目なので、家計簿への記帳は従来通り行います。

もう一つは、レシートそのものを記帳の代わりとするタイプ。

もっともポピュラーなタイプです。

こちらは、従来の家計簿記帳とはちょっと異なります。

どのような仕組みか見てみましょう。

レシートを貼って金額を把握する家計簿

市販のレシート貼るだけ家計簿は金額メモリのついた欄にレシートを費目ごとに貼っていきます。

例えば食費で2,000円使ったのであれば、食費欄の2千円のメモリにレシート上部を合わせて貼ります。

次に食費3,000円使ったのであれば、食費欄の5,000円メモリにレシートの上部を合わせて貼ります。

この二枚のレシートで食費5,000円使用したと表示されます。

レシート貼るだけ家計簿の問題点:足し算が苦手

レシートの合計金額がぴったり2,000円や3,000円であれば、家計簿に貼りやすく、かつ、見やすくなります。

もし、数百円以下の端数があった場合はどうなるでしょうか。

2,850円と3,629円のような場合です。

個人的に算数が苦手なので、このような場合は、うわっ!となってしまいます。

うわっ!となっては困るので、市販されている家計簿の記入説明を読んでみました。

端数分だけ足してメモリの千円単位へ繰り上げしていくようです。

このケースだと、850円+629円=1,479円

千円分目盛り線一本上にレシート移動しますよね。
まだ端数である分の479円は次のレシートが来るまで保留状態です。

メモしておかないと足されていない端数を覚えていない可能性が高いかもしれません。

レシートの端数処理は適当に

このままでは、かなり使いづらく感じます。

そこで、再度使い方をよく読んでみました。

やはり、ちゃんと工夫がされていました。

このレシートの端数の足し算を簡単にするために、四捨五入を採用していました。

 

2,850円なら2,900円です。

3,629円なら3,600円です。

 

計算が少し楽になりますね。

とはいえ、やはり、計算残りの500円はどこかにメモっておきたいなと思います。

次のレシートがやってきたときに再計算するのも面倒くさいですものね。

費目ごとの予算立てが大事になる

費目ごとに予算を立てて、その予算内で支出が収まるかレシートを貼って合計額で管理する。

このコンセプトはよくわかります。

家計管理は予算立てが大事になりますよね。

袋分け家計簿も同じコンセプトでした。

予算立てがキーポイント。

袋分け家計簿を成功させるコツ※袋分け家計簿のつけ方はこちらをご参照ください


◆袋分け家計簿はお金が貯まらない理由をFPが解説

 

レシート貼るだけ家計簿は算数が苦手はネック

レシート貼るだけ家計簿はズボラには無理

金額の把握方法にしっくりとこないのは、私が計算苦手タイプだからでしょうか。

四捨五入で計算を行うなら、まとまったレシートを電卓使って合計出しちゃった方が速そうです。

四捨五入するのに、ええと……と、考えますから。

枚数貯まって処理する場合は、一枚ずつレシートの合計金額を四捨五入した数字に書き換えなけれななりません。

さらに、それをメモしておく作業も必要になります。

レシートが手許に入るなり、貯めずに随時処理していかないと煩雑かもしれませんね。

もしくは、貯まったレシートの合計を一括で算出して四捨五入すれば手間が省けますね。

レシートを家計簿に貼る必要性はあるのだろうか

支出金額を把握する目的であれば、わざわざレシートを貼る手間は必要ないのかなと思ってしまいます。

ノリをきらせたときは、当然あとでやろうと滞ります。

その間にレシートはたまっていきます。

ノリがないとか、そんな、揚げ足取り。

と思われるかもしれないのですが、挫折組の原因を聞くとこういうシンプルなところにあるのです。

レシートを貼らずに金額を書きうつして、あとでまとめて電卓たたけば計算は楽じゃないでしょうか。

もしくは、レシートから直接合計金額を算出してしまえばもっと楽。

レシートを貼ると家計簿は膨らむ

週に1回程度の買い物であればレシートも少ないでしょう。

しかし、毎日買い物をする家庭であれば、レシートの量もそれなりにボリュームがあります。

これを糊付けしていくと、数カ月もすれば家計簿はパンパンに膨れ上がります

実際に行った人なら経験があるかと思います。

レシート全部を貼って利用するとなれば、製本された家計簿では使い勝手は落ちるといえるでしょう。

ルーズリーフでバインダーに閉じる形式であれば、膨らんだ分をカバーできるので使いやすくなるのではないかなと思います。

こちらは後述しますね。

ぶっちゃけ、煩雑だよね?

家計簿を続けていくコツは手間を省いて、かつ、効果を出すことです。

そうなると、レシート貼るタイプは煩雑かな。

筆者がレシート貼るだけ家計簿にトライして挫折した理由

家計簿歴36年(2022年現在)ですから、当然このタイプも試しています。

結論から言えば、私は挫折しましたよ。

先に、ノリがないと挫折する人がいると書きました。

私もそのタイプです。

だから、挫折する人の理由に共感しちゃうのです。

 

ノリがない

 

明日買い物ついでに買ってこよう。

これ、高確率で忘れます。

で、貯まってきたレシートを家にあったセロハンテープで貼ってみる。

セロハンテープも無くなり、余ってるシールとか使ってとりあえず貼ってみる。

なんか、汚らしいなと思いつつ、ノリ買わない。

多分、これ読んでる人で、そうそうって共感してる人いますよね。

同じ事やったご経験ありありでしょ??

レシート貼るだけ家計簿の挫折原因は煩雑さと把握の悪さ

時期をずらして2回トライしてますけど、2回とも挫折。

その理由は同じです。

レシートを家計簿に貼る手間と、支出金額の把握が面倒くさかったこと。

レシートを家計簿に貼って、予算まであといくらあるのか端数処理とかのハードル超えて家計簿上で把握できたとしましょう。

でも、その費目ごとの残金を覚えていないとならないでしょ?

買い物へ行くときに。

そうしないと予算オーバーあり得るよね?

と、いうことで筆者は見事に挫折しました。

市販のレシート貼るだけ家計簿ではなく自作ではどうか?

レシートを貼るタイプの家計簿をどうしても使用するのであれば、様式は製本よりもバインダーに閉じる形式だと使いやすくなりそうです。

貼るだけ家計簿を自分で作るということです。

こちらだと、レシートの貼り方が2種類考えられます。

週単位で貼る方法と費目別に貼る方法です。

袋分け家計簿と同じですね。

って、ことは、袋分け家計簿で足りる??

レシートを貼って、その金額を家計簿に転記するって、手間が増えて面倒くさいですよね。

そもそもレシートを保管する必要ってあるのかな?

家計簿にレシートを貼っても、印字は薄れていくだろうし、貼った家計簿のレシートを再度見ることはないだろうし。

 

家計簿つけたレシートは捨てる家計簿つけたレシートは捨ててもいいよね?と思った人はこちらもどうぞ
◆家計簿つけた後のレシートの保管方法
レシートためたらどうする?
たまったレシートを楽に集計して家計簿に書くコツ

 

結論:レシート貼るだけ家計簿はメリットがないから続かない

家計簿に貼ったレシートを再度見ることはないと書きました。

しかし、レシートを保存する最大のメリットに、購入品目をチェックしてムダを反省し改善するというものが一般的に挙げられています。

これ、本当に心底反対。

ムダがあってもいいじゃない。

予算内で支出が賄われていれば。

先述した通り、大事なのは適正な予算立てです。

目的は、ムダを省くことではなく、支出のコントロール(予算内で支出が賄われているか否か)ですよね。

予算内で納めることが目的であれば、レシートを見返す必要もないし、貼るだけ家計簿を利用するメリットが見出せません

メリットがなく、手間がかかるとなれば、やはり続きません。

私はレシート貼るだけ家計簿は推奨しません。

家計簿選びのコツ家計簿選びはこちらもご参考にしてください

手書きの家計簿が家計管理に適している理由をFPが解説

 

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この記事を書いた人

FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)
新聞雑誌などメディア掲載も多数。