ほとんどの人が誤解している先取り貯金の正しいやり方

先取り貯金って、なんですか?

家計簿歴(もうすぐ)37年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計簿のお悩みをたくさんいただきます。

お金を貯めるために先取り貯金を利用している人もいますよね。

しかし、そもそも先取り貯金っていくらすればいいの?という疑問も。

今回は、先取り貯金とは何か?をお伝えしていきます。

先取り貯金は間違えた捉え方をしている人がかなり多いので、ぜひ最後まで読んでいってください。

先取り貯金は将来のための貯金

 

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先取り貯金は貯蓄分を先に確保する

収入は貯蓄と支出に配分されます。

その配分順序で、貯蓄分を先に取ってしまおうというのが先取り貯金です。

金を使ってしまう前に、予め一定の金額を貯金分として確保して残額で支出を賄うわけです。

しかし、この先取り貯金が実は上手く使われていない勿体なさがあります。

そこで、先取り貯金とはいったい何なのかを見ていきましょう。

 

※貯蓄と貯金
2つの言葉が出てきてややこしく思われると思います。
貯金とは銀行や郵便局などへの預貯金と捉えていただき、貯蓄はそれ以外の有価証券なども含むと捉えていただければ十分です。
一般的には銀行や郵便局へ貯金する行為が生活の中で主かと思いますので、このページでは家計から確保する現金を貯金と捉えて使っていきたいと思います。

先取り貯金は何のために行うのか?

先取り貯金は、将来のための資金確保です。

長期的なものもありますし、中短期的なものもあります。

と、いうことは、目的をもって行う貯金だということです。

もちろん目的なしに貯められてもいいでしょう。

しかし、今の生活と将来の生活の双方をバランスよく行おうとしたら、やはり目的は大事になります。

今の生活を過度に我慢して老後に適当な資金を持ち越しても、満足度は低くなります。

逆に今の生活を謳歌しすぎて、将来の資金が不足するのでは心細すぎます。

このバランスをとるのが先取り貯金です。

そこで、先取り貯金の定義をきちんと行いましょう。

先取り貯金は、将来のイベントをかなえるための必要資金の確保です。

 

先取り貯金はいくらにすればいいのか?

やみくもに過度な貯金はお勧めしていません

先にお伝えした通り、今と将来のバランスをとることが大事だからです。

とはいえ、適当な金額に設定することもお勧めしていません

これも同じ理由からです。

先取り貯金の定義に当てはまらないからです。

簡単な例でみてみましょう。

例えば、5年後に150万円の車を買いたいとしますね。

家計負担がない金額、仮に1万円を毎月先取り貯金したとして、車購入は実現できません。

半分も準備できないからです。

1万円×12カ月×5年=60万円が5年後の購入資金です。

これでは、中古車などにグレードを大きく落とす、カーローンを組むなどの対策が必要になってしまいます。

貯金を分類すると貯まる先取り貯金を行うなら、貯金分類法を併用しましょう。

貯金を分けるだけでどんどん貯まる家計に変身する家計管理のコツ

 

将来のイベントをかなえるには逆算で貯金額を決める

本当に車を購入したいのであれば、逆算しましょう。

5年後に150万円ですから、

150万円÷5年÷12カ月=2.5万円

毎月2.5万円を先取り貯金で積み立てていけば、150万円の車が購入可能になります。

先取り貯金の金額設定には目標が必要だとお伝えした理由がここにあります。

このように考えていくと、先取り貯金の金額はおのずと決まってきますよね。

必要額を必要な時までに確保することが可能な貯金方法が先取り貯金です。

先取り貯金額は逆算で考える

先取り貯金はバランスが大事

先取り貯金は、購入したい時期から逆算して毎月の貯金額を決めていきます。

決して、今の家計から無理のない金額を貯める方式はしないでくださいね。

必ず必要になるお金は、貯まらなかった。

では、済まないのです。

そのためには、計画的に貯めなければ貯まりません

とはいえ、計算してみたら毎月10万円の先取り貯金が必要になり、かなり無理。

ということもあるでしょう。

家計とのバランスを考えていかなければなりませんよね。

先に書きましたが、収入を貯蓄と支出に適正配分することが家計管理では大事です。

先取り貯金額の決め方

では、肝心なバランスのとり方です。

車の例でご紹介していきましょう。

どー頑張っても、月に2.5万円の貯金は無理。

月に1.5万円なら。

というケース。

月の先取り貯金で足りない分を、ボーナスから捻出できないか考えてみましょう。

毎月の貯金不足分12万円。

年二回のボーナスで6万円ずつ確保できますか?

それも難しいようなら、次の策を考えましょう。

購入時期を延ばす

購入時期を5年後から6年後に延ばせばどうでしょうか。

お金は確保できそうですか?

他にも、購入希望車のグレードを少し落とし金額を抑えることも考えられます。

このように、家計と貯金と叶えたい夢のバランスを考えて先取り貯金を取り入れていきます

先取り貯金は、今も将来も楽しく過ごすために、将来に向けて必要なことが明確になる素晴らしい方法です。

ぜひ、家計に取り入れてみてください。

また、家計の設計がよくわからないと迷われている人は講座で学ぶのもオススメです。

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この記事を書いた人

FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)