食費の平均はいくら?月10万円は多いですか?
隣のおうちは食費いくら?
家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
「晩御飯なに?」
ヨネスケさんの突撃隣の晩御飯というTVプログラムをご存じですか。
ヨネスケさんが大きなしゃもじをもってお宅にお邪魔して夕飯を見せていただくというものです。
この番組は、人の心をぎゅっとつかんでいますよね。
人様の家の食卓は、人様の家の家計と同じくらい気になるものです。
そんな気になる食費について「みんなはいくらなの?」という問題について今回は考えていきたいと思います。
目 次
食費の平均はいくら?
「食費の平均はいくらですか」
家計簿や家計の話になると、必ずといっていいほどいただく質問です。
隣のうちの食費はいくら??
気にならないと言ったらウソです。
わが家の食費は今の金額で大丈夫?
こんな不安を抱えていると落ち着きませんから、解決しておきましょう。
ちなみにデーターを先にご紹介します。
総務省統計局家計調査2019によれば、二人以上の世帯の食費平均は80,461円です。
エンゲル係数(消費支出に占める食糧費の割合)が25.7%。
あくまでもデーターですから、「わが家の食費も8万円くらいだわ、よかった」などと、食費額の妥当性をジャッジする材料にしないでくださいね。
食費の平均はいくらなの?のお答えとしては、8万円くらいとなります。
しかし、食費の平均データはあまり意味がない目安なのです。
今からそのお話をしていきますね。
ウサギとカメで家計管理を考えてみよう
ウサギとカメのお話はご存じですよね。
ウサギとカメが山の頂上まで競争するというお話です。
競走中にウサギはお昼寝してしまい、そのすきにコツコツ型のカメが先にゴール。
ウサギの油断にクローズアップして読み聞かされた覚えがあります。
さて、ビジネス系のセミナーなどでは、よくいろいろ例えに使われるこのお話。
家計でも使ってみましょう。
食費の平均を気にするウサギさん
食費の平均はいくらがいいのか。
ウサギとカメの競走中の視点に注目して考えてみましょう。
ウサギは、のろまなカメとの競走だということで完全に油断しきっていました。
と、いうことは、ウサギはカメと競争して勝つことを考えていたわけです。
では、カメはどうでしょうか。
のろいのが分かっていますから、コツコツと歩みを進めました。
寝ているウサギを横目にせっせと距離を稼ぎます。
この行動から、カメはウサギと競争しつつも、ウサギだけを見ているわけではなさそうです。
と、いうのも、カメがウサギを引き離したとき、休憩してもよかったのですから。
しかし、カメはしませんでした。
カメさんが見ていたものは???
カメが見ていたもの。
それは、将来です。
ゴールという先を見ていたんですよね。
結論。
カメはゴールを見ていた。
ウサギはカメを見ていた。
これを家計に入れ込みます。
すると、平均を気にするということは、ウサギです。
よその家の食費を知って、わが家の目安にする。
これがウサギの行動ですね。
わが家の食費と食費の平均を比べて得られるもの
わが家の食費とよその家の食費を比較する必要があるのでしょうか。
家計管理は、生活設計をマネー面から支えるものです。
生活設計というのは、個人のより良い生活を追及していくことです。
ようは、どう生きたいかという個人の人生プラン。
希望を叶えるためにはお金が必要ですから、それを支えていくのが家計管理です。
と、いうことはね、カメと同じものを見ていなきゃならないのです。
そう、自分の将来。
先を見て、今何をするのか考え行うことが大事です。
よその家の食費が気になる。
この感情はわきに置いておきましょう。
心情的にはわかりますが、気にしても意味がありません。
大事なことは食費の平均額よりもわが家の収支配分
家計を考えるときに必要なのは、食費の金額云々ではありません。
収入の範囲内で将来の貯蓄をも含む支出を賄うことです。
お金の適正配分ができていれば、それでよいのです。
仮に食費が10万円だったとしても、将来分の貯蓄ができていて、毎月の家計が黒字であれば問題ありません。
一方、食費が7万円だったとしても毎月赤字であるのであれば、食費を含めて家計を見直す必要があります。
一概に食費の金額だけ見て適正額か否かを判断することはできないのです。
どこを見て家計を管理しているのか。
基本的で、かつ、重要なことだと思います。
家計簿を学ぶ講座(2級)