家計簿の選び方。FPが目からうろこの挫折しないコツを伝授

家計簿には挫折しない選び方がある

家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)のおおきです。

今年も家計簿発売の時期(2022年11月です)がやってきました。

毎年書店でどのように家計簿を選んでいますか?

え?何となく?

そんなお声が聞こえてきそうですよね。

多くの人は家計簿を選ぶ基準を持ち合わせていないようです。

そこで、今回は挫折しにくい家計簿の選び方を考えていきましょう。

2023年の家計簿を購入する前にぜひ読んでいただければと思います。

※この記事は2020年10月に公開したものを2022年11月にリライトしています。

 

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おすすめの家計簿の選び方

家計簿が続くかどうかは家計簿選びにかかっているとしたらどうでしょうか。

そんなバカなと思いますか。

実は、どれを使っても同じというわけではないのです。

家計簿が続かない人や家計簿初心者さんは、自分に適した家計簿を選ぶことができていません

そのため挫折度が高まってしまうのです。

では、どういう基準で家計簿を選んだらいいのでしょうか。

今からご紹介していきますね。

おすすめの家計簿が一番売れている?

ここ最近、書店さんによってはかなり縮小気味の市販の家計簿コーナーです。

それでも10種類以上は置いてあるようですね。

まず目に入るのが、書店のポップです。

どーんと平積みされた家計の上に「人気NO1」などと書かれたPOP。

ついつい、みんなその家計簿を買っているのであれば私も。

と、思ってしまいます。

家計簿売り場をぐるっと回って、自分なりに上手く選べずついつい「人気NO1」を購入して帰るなんてことは、2023年家計簿は無しにしましょう。

2023年の家計簿はわが家に合わせて選ぶ

さて、一番大事なことから確認しておきましょう。

家計簿選びの大原則は、「わが家の家計に家計簿を合わせること」です。

皆さん逆を行ってしまいますね。

家計簿にわが家の家計を合わせちゃうのです。

そりゃ、使いづらいです。

わが家に合わせた家計簿の選び方のイメージ

靴に例えましょうか。

お店ではいい感じだった靴でも、いざ持ち帰って履いてみるとトラブルが起こるなんてことはよくありますよね。

かかと部分が靴ずれおこしてすりむけてしまう。

片足だけサイズが大きくてパカパカする。

小指部分が靴に当たってタコができてしまう。

挙げればきりなさそうですが、まあ、嬉しくないトラブルが往々にして起こります。

せっかく買った靴ですから、ばんそうこう貼る、中敷き敷くなどで対処しながら使うわけです。

こういう行為は靴に自分を合わせていますよね。

なんとか靴に足をフィットさせようと四苦八苦。

でも、疲れてしまい、新しい靴の購入を考えます。

市販の家計簿の選び方を見直す

家計簿選びのコツ

自分に合っていないものを使用することぐらい大変な行為はありません

家計簿も全く同じです。

項目わけがよくわからないのに、細かく項目分けをする家計簿を使用する。

チョコマカ買いでレシートが多いのに、レシート貼るタイプの家計簿を使用する。

書き直しが多いのに、消し跡が残る材質の家計簿を使用する。

簡単に3つほど例を挙げてみましたが、なんとなくイメージつきますでしょうか。

家計簿を挫折しやすい環境を作ってしまっている感は伝わりますかね。

市販の家計簿の選び方のポイント2023年共通項

前置きが少し長くなりました。

家計簿の選び方のポイントをここからはお伝えしていきましょう。

一般的に共通した選別ポイントは次の通りです。

選ばない方がいい家計簿タイプです。

 

▶高価なもの・・・続かなかった時にもったいない

▶厚みのあるもの・・・収納に困る

▶つるつるした紙質・・・書き直しの跡が残り汚い

▶費目が細かい・・・記入に迷う、面倒くさい

▶書き方に迷うタイプ・・・説明を読まないと記入できないようなもの

▶雑誌の付録・・・・中身を見ないとわが家に合うかどうか不明

 

 

おすすめ家計簿の選び方のコツ市販の家計簿を実際に使ってFPが検証。

市販のおすすめ家計簿2021年度

 

赤字家計の市販の家計簿の選び方のポイント

市販の家計簿を大きなふるいにかけた後、わが家の特徴に合わせた選び方をしていきましょう。

まずは、赤字家計です。

といっても、家計簿をつけていないと黒字なのか赤字なのかよくわからないという人もいますよね。

家計が苦しいと感じている人は暫定赤字家計としてこちらの選び方を参考にしてください。

選ばない方がいい家計簿タイプは次の通りです。

 

▶残高を書かせるもの・・・赤字がわかりだす3週目頃に記入がつらくなる

 

赤字家計の特徴なのですが、だいたい3週目ごろに家計資金が枯渇してきます。

すると、4週目以降はマイナスが膨らんでいきます。

この状態での家計簿記帳はかなり精神的につらいものがあります。

赤字確定すると「もう書くのやめてもいいですか」と、いわれる赤字家計の人は少なくありません。

できれば、1カ月終わるまで数字でバーン!と赤字が確認できないタイプを選ぶといいですね。

給料日が1日以外の人の市販の家計簿の選び方のポイント

次は給料日の違いで家計簿を選別していきましょう。

家計簿をつけるにあたって、わが家の給料日を意識する人はあまりいません。

しかし、じつは、家計簿を選ぶためにはとっても大事なことなのです。

市販の家計簿のほとんどは1日~末までを一カ月としたカレンダータイプのものです。

このようなタイプは、1日が給料日であれば使いやすいのですが、1日以外の給料日の家計にはとても使い勝手が悪いのです。

実際に記入していて、そのように感じたことはないでしょうか?

その原因は、家計の計算期間である一カ月単位の設定にあります。

1日が給料日の場合は、1日~末日で、カレンダー式の家計簿とも期間設定が一致します。

そのため、カレンダー式の家計簿を使用しても使い勝手が悪いということは少ないでしょう。

しかし、20日が給料日で、20日~翌月19日(給料日~給料日前日まで)を1カ月の計算単位とする場合はどうでしょう。

家計の計算期間である一カ月の単位設定はどの様にしていますか?

給料日にATMに行列ができるところから、給料日から次の給料日前日までで設定している人が多いことでしょう。

カレンダー式家計簿を利用する場合は、記帳スペースが二カ月にまたがるので、ややこしいことになります。

給料日が1日以外の人が避けたほうがいいのが次の家計簿です。

 

▶カレンダー式の家計簿

 

では、どのような家計簿を選ぶといいのかです。

少し面倒にはなりますが、日付を自由に記入できるタイプがいいでしょう。

給料日を1カ月のスタートとして記入していきます。

忙しい人の市販の家計簿の選び方のポイント

忙しい人は家計簿に向き合う時間がなかなかとれません。

そこで、煩雑な記入方法の家計簿は避けたほうがいいでしょう。

例えば、一度記入したことを再度集計などで転記支えるタイプのものが該当します。

こっちに書いたものをあっちにも書いて……というムダな手間は省いたほうがいいでしょう。

初心者さんの市販の家計簿の選び方のポイント

家計簿初心者さんは、項目わけに慣れていません。

すると、項目分けで悩んで時間を採られてしまいますから、項目がきっちりと決まっている家計簿を選ぶのはやめておきましょう。

きっちり決まっていると、どこかに無理やり振り分けなければなりません。

家計簿をつけていくうちに、わが家なりの項目が出来上がってきます。

その時に自由に項目が作れた方が使いやすいからです。

できるだけ自分で自由に項目を追加記入できるタイプの方がおすすめです。

挫折したことのある人の市販の家計簿の選び方のポイント

家計簿を何度か挫折したことがあるという人もいることでしょう。

そのような人におすすめな家計簿の選び方は、今までとは異なるタイプの家計簿を選ぶことです。

ここまで選び方を見てきましたが、その中にすでに家計簿を挫折した選び方の原因があった場合もあるでしょう。

原因が分かれば選び方もわかりますよね。

しかし、心当たりがないという人は、今までと違ったものを使ってみてください。

挫折した家計簿は選んだ時点でわが家に合っていないタイプであったかもしれません。

ほかにもある市販の家計簿の選び方のおすすめポイント

ご褒美シールやキャラもののかわいい家計簿を選ぶ人もいます。

惹かれるのは確かにわかります。

しかし、冷静になりましょう。

付録でついてくるご褒美シールをしっかりと使い切る人を私はいまだ出会ったことはありません。

家計簿の選択ポイントとするにはどうかなと思います。

キャラものの家計簿は記入部分をしっかりと見てわが家に合うかどうか判断してくださいね。

2023年市販の家計簿のおすすめ

さて、ざっとですが、大まかに家計簿の選び方を見てきました。

細かい話をすればまだまだポイントはありますが、今回お伝えしたポイントを押さえて選んでいただければ選び方基準として使えると思います。

おすすめ家計簿!は、誰にとってのおすすめ?という視点をもって「わが家にあったおすすめ家計簿」を選んでください。

また、市販の家計簿を使うかどうかも迷っているという方は、講座で学ぶのもオススメです。

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何から始めたらいいのか迷う方にはおススメです。

 

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この記事を書いた人

FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)
赤字家計の改善に特化
新聞雑誌などメディア掲載多数