収入が増えても貯金が増えない家計の問題点はこれ!
収入が増えたらお金は貯まりますか
家計簿歴(もうすぐ)37年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計簿記帳のお悩みを大変多くいただきます。
あと一万円多ければお金が貯まるのに!こんなお声をいただきます。
そこで、今回はお金が増えたら本当に貯め家計になるのかについてお届けしたいと思います。
収入が増えたら貯金ができると思っている方は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
あと一万円あれば貯められる?
家計簿をつけていてもお金が貯まらない人の特徴として「あと一万円思考」があります。
あと一万円あれば、家計は楽なのに。
もう少しボーナスが多ければなぁ。
今の収入が増えれば貯蓄はできる。
このように思われる人で、実際に収入が増えて貯蓄が増えた人はどのくらいいるのでしょう。
データもないですから、いない!とも、いる!とも言えませんが。
仮説のみで考えてみましょう。
もう少しお金があれば思考
収入が増えればいいのになと思う人の経済状況は、良好とはいいがたいのではないでしょうか。
もう少しお金があれば。
こんな気持ちですから、もう少しお金があれば、どうするでしょう?
▶今がまんしている商品を購入する
もしくは
▶購入している商品のグレードをアップする
可能性が高いでしょうね。
ようは、使っちゃうのではないかなということ。
給料日前の行動が全てを物語る
例えば、こんなシチュエーション。
給料日前の2日。
手許残金が2,500円だったとします。
家族4人の食費、日用品費などを賄う全財産です。
この場合、もちろん呑み会へ行く、外食するという選択肢は外れていきます。
お菓子の購入も外れるでしょうね。
あと2日ですから、カレーやシチューなど二日間食べられるメニューを考えたり、あれやこれやと対策を講じます。
スーパーでも、食品の値段を丁寧に見ながら買い物を行いますよね。
家計の作り直しに関しては、こちらもご参考にしてください
家計設計の基本
◆貯蓄できる家計は知っている!家計設計の基本ルール
98円の人参と128円の人参があれば、選択に悩むはずです。
割引シールにも敏感に反応しますよね。
そんな状態でスーパーを一周。
2日分の食事メニューが決まらず、ふと手を入れたポケット。
なんと、5千円札が。
前にこのスーツ着た時にポケットに入れたんだった。
と、恵の5,000円をゲットします。
さて、残金が7,000円に変わりました。
この後のスーパーでの買い物傾向は先ほどと同じでしょうか。
のど元過ぎれば忘れるのが人間
贅沢してないのにたまらない!
こんなお悩みを抱える方はぜひ参考にされてください。
◆貯蓄ゼロ。贅沢していないのに貯金ができません!
まず間違いなく、気持ちにゆとりが出て、気も大きくなりますね。
2,500円が7,000円ですよ。
さっきまであれこれ考えていたメニューは5,000円を発見した時点で吹っ飛んでいます。
その結果、2日分の支出は2,500円以内でほぼ例外なくおさまらなくなります。
この後、給料日がめでたくやってきて、先ほど抱えていた「2日で2,500円」のやりくりはすでに時の彼方。
毎月繰り返されているのに、なぜか改善していかない給料日前のラプソディ。
家計を作り直してみましょう
収入が増えれば貯蓄に回せると思う人は、今ご紹介したような傾向がないでしょうか。
今回立てた仮説はあながち遠くないような気がします。
お金があればそれだけ気持ちも大きくなり、使ってしまいます。
そのため、収入が増えれば貯蓄できない問題が解消するわけはないのです。
収入は支出と貯蓄への適正配分が大事です。
そのためには、まずは今の収入で貯蓄分を先に確保するように家計を作り直すことが、手っ取り早い解決策になります。
とはいえ、どのように家計を作り直せばいいの悩まれる方は、講座で学ぶのもオススメです。
下記の家計簿講座では、貯金家計になるべく家計管理の基本を一通り学べます。
効率よく学んですぐに貯金家計にしたい方はぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)