節約よりもリターン思考で収入をアップ!が貯金のコツ
毎月ゲーム代に7,000円。年間84,000円のリターンを考える
家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
年収600万円以上世帯の家計改善をメイン業務としています。
赤字家計を改善していくなかで感じるのは、長年かけて身に付けてしまったお金の習慣を変えるのは難しいということです。
貯蓄するためには節約よりもマインドチェンジ(考え方を変える)方が効果があります。
どういうことか見ていきましょう。
目 次
ツムツムにはまる?
乗車すると一目散に座席を確保し、スマホでゲームをする姿。
電車でもバスでも、珍しくありません。
子供のみならず大人もです。
車内でスマホを操作している人の大多数はゲームといっても過言ではないでしょう。
日中の移動中であろうビジネスパーソンですら、ゲームに夢中。
得意先に行くのか、帰社なのかはわかりませんが……
往復で1日2時間ゲームをしていると仮定すれば、20日×2時間×12カ月=年間480時間です。
そのためのコストは、スマホ代月7,000円とすれば年額84,000円。
5年もすれば、2,400時間で42万円。
ちりも積もれば山となるのはお金だけじゃない
これだけの時間とお金があれば、なにか資格取れますよね。
司法書士試験の学習時間目安が3,000時間だそうです。
行政書士が600時間。
税理士試験の簿記論が450時間。
資格だけではありません。
仕事関係の書籍読んでスキルアップもかなりできますよね。
一冊4時間で読んだとしましょうか。
2,400時間あれば、600冊読めます。
自分価値メチャクチャアップできそうじゃないですか。
ちりも積もればといいますが、隙間時間をどのように使うかで、人生大きく差が出ます。
5年で2,400時間??
1日2時間。
少しくらい。
これくらい。
これくらいが、5年後には2,400時間です。
コツコツ歩んだ人には、とても追いつけなくなります。
スマホでゲームしている人は、電車の中だけというルールはたぶんないでしょう。
降車してもまだやってますものね。
すると、2,400時間時間どころじゃなく、それ以上であることは想像に難しくないわけです。
それだけの時間とお金をスマホのゲームに使って、得たものは何でしょうか。
残ったものは何でしょうか。
時間は貴重な資産
人生100年時代。
老後ますます生活が困窮するだろうと予測される中で、労働収入を得られる、自分価値を上げられる貴重な短い時期をどのように過ごすかはとても大事になってくるでしょう。
時間のちょっとした使い方で、選べる未来も変わってくる可能性は高いのです。
家計管理に生活設計は必須です。
どのような人生を歩むのかを考えて、それを実現するためのお金のサポートが家計管理です。
有限であるお金を有効活用するためには、支出への配分を考えていく必要があります。
膨大な時間を費やしても、自分価値を高めることにならないであろうゲーム使用がメインであるスマホであれば、毎月7,000円は適正だろうか。
家計のコストカットを考えるときに、このような視点で考えてみるといいかもしれません。
家計のコストカットというと、有利な契約条件のテクニカルな記事を多く見かけます。
しかし、今見てきたように大事なものが欠けているように思えるのです。
貯金に一番効果があるのは節約よりマインドチェンジ
貯蓄できない原因は思考です。
例えば超太った状態で、300カロリーのポテチか150カロリーのポテチを選択するか迷っても意味なくないですか?
もしくは自分で作れば100カロリーです!なんて情報必要ですか?
違いますよね、こだわりどころ。
TVでこのような番組を見ていたとしたら「どーでもいいよ!」と突っ込んでいるはずです。
家計を専門にしている私から見れば、節約術ってこんな感じですよ。
本当の問題点を見ずに、家計のことを考えてやってる感を満足させる行為に思えます。
家計の正しい状態を見ることもなく、目先の小銭浮かしに集中してしまうために節約しても家計が楽になるような目に見える効果がありません。
節約するのであれば必要なのはテクニカルな目先の節約術ではないのです。
思考の変化、考え方を変えることが大事なのです。
貯金成功への近道は節約術を求める思考から家計管理思考へ
考え方を変えるといっても、節約からどのように思考を変化させればいいのでしょうか。
コツはミクロからマクロに変えることです。
家計管理において節約目線はミクロです。
マクロ目線とは家計全体を眺めて適正な支出配分を考えることです。
家計において支出配分が不適正であるツケが手許現金の節約であることがほとんどです。
そのため節約をいくら頑張っても家計は楽にならないのです。
節約では家計は楽になりませんし、貯蓄もできません。
家計の適正な支出配分を行い、貯蓄部分を先取り貯金として組み込んでしまうことが貯蓄への近道です。
家計管理の手順