貯金できない人はボーナス一括払いをやめる

ボーナス一括払いはやめる

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計簿・家計管理のお悩みをたくさんいただきます。

貯金ができない家計の特徴として、ボーナス一括払いでの買い物を利用していることが挙げられます。

なぜボーナス一括払いを利用する家計は貯金ができていない家計なのでしょうか。

今回は、ボーナス一括払いと貯金ができないことの関係を見ていきたいと思います。

 

 

ボーナス一括払いはやめる

少し高額な商品の購入に関して、ボーナス一括払いを選択する人は多いものです。

家電量販店では、お馴染みとなっていますね。

「ボーナス一括払い」

ボーナス一括払いは金利もつかないし、大変便利だということで、利用者は多いのでしょう。

しかし、家計管理の面からお伝えするとすれば、ボーナス一括払いはおすすめできません。

まだ手にしていない収入を当てにして、支出を確定させてしまう行為はリスクが高すぎます。

未確定収入に対する確定支出は、危険なのです。

ボーナスが出ない!と、言うこともあるかもしれませんが、そのリスクよりも大きなリスクがあります。

それは、ほかにも支出が生じてお金が必要になる可能性があるということです。

家計の抱えるリスク

簡単な例で見ましょう。

Aさんの賞与支給は6月中旬です。

賞与額は、過去支給額から30万円程度と予想しています。

そこで、5月初めに20万円のPCをボーナス払いで購入しました。

その後、エアコンが故障し買い替えなければならなくなったAさんですが、貯金はなくボーナス残額10万円では足りずにローンを組むことにしました。
急にお金が必要となるこのようなケースは少なくありません。

何が問題かわかりますか?

イレギュラーを想定内にする家計管理

Aさんのような事態が起こると、皆さん口をそろえて「壊れるなんて、想定外でした」と言います。

しかし、決して想定外ではありません。

考えていなかっただけのこと。

家電は壊れる。

家電だけでなく、急な支出は他にもあり、それをいかに考えて準備しておくかが家計管理においては大事です。

何か購入を考えたときに、予めそのための貯蓄があれば対応することが可能です。

しかし、購入するだけの手許資金がないために、ボーナス一括払いを利用する人が多いわけですから、リスクが高くなるわけです。

今手許に現実として持っていない現金で購入して、将来に支払う。

これを単純化してみると、借金ですよね。

借金しなければ購入することができないということです。

と、いうことは、手許現金で購入できないその家計状態が問題です。

家計に貯金する余裕がないわけですから。

貯金をして購入する癖をつける

ボーナス一括払いを利用しようかなと思ったら、考えてほしいと思います。

わが家の家計は健全だろうかと。

借り入れをしている家計は、借り入れをせずに購入できる家計を設計するといいでしょう。

まずは、新しい借り入れを起こさないことです。

そして、今後起こりうると想定される費用に対して貯蓄を行いましょう。

借入ありきではなく、貯蓄して購入する癖をつけることが、家計にとっては安全です。