家計改善が固定費から始められない理由
家計改善が固定費から始められない理由
固定費の見直しは難しい
家計の見直しは固定費からです。
よく目にするフレーズです。
しかし、固定費の見直しはハードルが高いのです。
固定費というと、住居費、生命保険料がまっさきに思い浮かぶことでしょう。
これらの費目は、専門知識が必要となるために自分でささっと見直すことができません。
契約ごとは契約者であるご主人も巻き込まなければならず、なかなか進めることができません。
そのため、家計が苦しいと感じたときに行うのが食費や光熱費の節約なのです。
家計を預かるママ一人でできますから。
食費の節約は大変な作業
家計が苦しい時の対処策として、家計を預かるママが自分一人が頑張れば何とかできるゾーンで戦おうとします。
すると、やはり食費がターゲットになりがちです。
食費の節約で何とかなればいいのですが、食卓のグレードはあまり落とせないですよね。
ご飯のお替りはなし!とか、おかずを一品減らして・・・とか。
すると、安い食材探しの旅に出たりしなければなりません。
頑張る割に、成果の薄い食費の節約。
やめてしまえば一気に家計の苦しさは元通り。
いつまでも続く迷宮に足を踏み入れると、辛い生活になってしまいます。
対処療法より根本的な治療が大事
通年通して風邪をひきやすく悩んでいるとしましょう。
根本的に解決するなら、体質改善が必要ですよね。
風邪をひいた時に、薬を服用して一時的にしのぐことを繰り返しては、いつまでたっても悩みは解決できません。
運動するとか、食事を変えるなどして免疫力を高めることが、必要になってきます。
急がば回れです。
家計改善も同じです。
今の家計のままで、適当な支出を削減しようとしてもなかなか改善しきれません。
しっかりと家計にメスを入れて作り直す。
そのうえで、必要があれば節約をしていくことです。
節約だけでしのごうとすれば、いつまでたっても同じ悩みを抱えたままです。
問題を先送りするだけなのです。
家計の見直し方は全体のバランスを考慮する
では、実際に家計を見直すにはどのように行えばいいのでしょうか。
家計は全体のバランスをとることが大事です。
とはいえ、手許でやりくるお金が不十分だと、生活の辛さから解放されません。
例えば、節約に気を付けても、コンスタントにやりくり費が10万円かかる家計であったとします。
しかし、8万円しか配分できなければ、そもそも足りないのです。
家計の改善は、やりくり費に適正な金額を配分することがポイントになります。
そこで登場するのが家計簿です。
わが家はやりくり費にいくらあればいいのか?は、普段の支出を記録してみないとわかりません。
3カ月もあればやりくり費への配分金額を検証するには十分なデータです。
まずは、支出を漏れ、抜けなく記録してみてください。