家計管理のコツ 大学費用の準備は生まれる前からスタート

大学費用の準備は生まれる前からスタート

大学資金を考え始める時期は中学生

大学資金準備の相談で多い年代層は、子供が中学生になったあたりです。

いくらかの貯金がすでにされているケースはいいのですが、ゼロスタートのケースもあります。

もちろん、児童手当は生活に消えていて、残っていません。

直前にならないとなかなか実感がわかないものですが、すぐに用意できる金額ではありませんから早めに考えておきたいものです。

計画が立てやすい教育資金

子供にかかるお金は、支出時期が決まっています。

そのため、教育費は貯金計画が立てやすいタイプのイベントです。

生まれる前から、入園、入学時期の想定が付くからです。

大学資金は18年後ですね。

そのほかにも、幼稚園や小学校、中学校などの諸費用が必要になります。

ランドセルや体操着、制服。

入学時にかかるお金です。

これらの入園、入学時にお金がかかることは前もってわかるのですが、問題はいくらかかるかですね。

新米ママには金額はさっぱりわからないことでしょう。

そこで、近所の先輩ママに聞くことが一番手っ取り早く正確です。

なぜなら、地域差がある部分だからです。

体操着にしても、一着を3年間使う人が多いとか、背が伸びたら制服のズボンは部活の先輩に貰えるなど地域情報を得ておくと見積もりが立てやすくなります

一般的な目安

一般的には公立の幼稚園、小中学校の入学は10万円程度準備しておけば足りるでしょう。

ただし、小学校入学時の場合は、机の購入やランドセルなどグレードの問題で高額になるケースもあります。

高校は公立か私立かで異なってきます。

公立を希望していても私立となるケースも少なくはないため、私立進学を想定して入学費用を準備しておくといいでしょう。

余る分には困った事態にはなりませんが、足りない場合は悲惨です。

私立高校の場合は、ワイシャツや靴下なども指定されるケースがありますからコスト増になります。

大学費用は高額になる

さて、一番大きなお金が動くのが大学費用です。

特に授業料だけではなく、居住地から通学できない大学へ進学する場合には仕送りが必要になります。

計画的に準備をしていかないと賄いきれない可能性があるのです。

大学進学時までに18年。

現行の制度(平成27年12月現在)では児童手当を全額貯めれば200万円になります。

※所得制限があるため、一律5,000円支給の場合は90万円となります。

月1万円ずつ、ボーナス併用して年間48,000円を18年間積み立てていくと約300万円になります。

これで、児童手当を合算すれば500万円。

大学の学費を400万~600万円を想定すると、ほぼ賄うことが可能になります。

ここでポイントは、早い段階からコツコツと行うことです。

そうすれば、家計負担が少ない金額で目標額に達成させることができます。

あらかじめ18年後には必要となる支出だとわかっているのですから、計画を立てて一日でも早くスタートすることが大事となります。