クレジットカード使用時の家計簿の書き方をすっきりと解決
クレジットカード使用時の家計簿の書き方
もうすぐ家計簿歴37年になる家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
弊所の相談事例ですが、赤字家計の特徴として、クレジットカードを多用する傾向が挙げられます。
クレジットカードは便利ですけどね。
実は扱いが大変難しいアイテムです。
クレジットカード使用の家計の問題点はこちら
そこで、今回は、クレジットカードを使用したときの家計簿の書き方をご紹介していきます。
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目 次
クレジットカードは家計管理の上級者アイテム
結論から言えば、クレジットカードは使用時に現金購入と同じく取り扱うと管理がしやすいでしょう。
家計簿初心者さんや、このブログをクリックされたクレジットカードの家計簿への書き方に迷う方は、クレジットカードは利用しないほうが無難です。
ずいぶん前からスーパーなどでも簡単に作れてしまうクレジットカードは、その保有と使用のハードルがぐっと下がった感があります。
手に入れやすくなったとはいえ、クレジットカードは家計上級者アイテムなのです。
家計管理が苦手であれば、現金でのやりくりからスタートしましょう。
今回は家計管理をやりにくくするクレジットカード利用の家計簿記入の問題点とその解消方法についてご紹介していきます。
家計簿初心者にクレジットカードをおススメしない理由その1
まず、クレジットカード利用時の問題点として挙げられるのは、クレジットカードを使用した時と引き落としの時期が異なることです。
仮に2月4日にクレジットカードで支払った5,000円の引き落としが4月5日だったとします。
すると、口座から引き落としされたときに家計簿に記入するのか、使ったときに家計簿に記入するのか迷います。
口座から引き落としをされたときに家計簿に記帳するのであれば、さらに問題が増えることがあります。
クレジットカードの使用が1回であればわかりやすいでしょうが、常時使用しているようなケースでは複数の取引が存在します。
それを家計の計算期間と対応するように集計して引き落とし金額を把握しなければなりません。
家計簿初心者にクレジットカードをおススメしない理由その2
クレジットカード会社の計算期間と家計の計算期間が一致しないことがあります。
例えば、家計の計算期間が25日~翌月の24日までとします。
クレジットカード利用の計算期間は1日~31日だとしましょう。
引き落とし日は翌々月の5日。
わかりにくくなりましたね。
複数の期間が出てくるのは、光熱費に似てますね。
家計簿への書き方の基本を押さえればかんたん。
整理しましょう。
25日~31日に使用した分は先に請求が来ます。
その翌月に、1日~24日分が請求されます。
家計簿へ書くには、きちんと集計しておかないと金額が合わなくなってしまいますね。
簿記的に書くなら分かりやすいかも(読み飛ばしてOK)
仮に今月の計算期間を12/25~1/24としましょう。
クレジットカードの計算期間は12/1~12/31の使用分が2月5日に引落とします。
衣類 5,000円 12月未払金 5,000円
書籍 3,200円 1月未払金 3,200円
口座から引き落とされたときは2月5日に逆仕訳が生じますね。
クレジットカード会社の計算期間と家計の計算期間が合わない1月2日の未払金はそのまま残ることになります。
普通預金(口座引き落とし)5,000円
クレジットカード使用時の家計簿の書き方が面倒くさくないですか?
※クレジットカード使用時の勘定科目は借入金を使用したほうがいいのでは?という疑問はスルーしてください。
市販の家計簿の書き方
市販の家計簿の中には、クレジットカードの引き落とし額を記入するスペースを設けているタイプもあります。
ここに記入するという方法もありますね。
しかし、問題は、今月引き落とされる金額を記入することです。
このこの問題を解消する市販の家計簿が登場しました。
引き落としされる月に使った金額を記入していくタイプ。
うーん。
どちらも結局、
▶あらかじめ家計の計算期間
▶使用した日
▶クレジットカードの引き落としの計算期間
をわけて集計しておく必要が生じるのです。
クレジットカード使用時の家計簿の書き方って、面倒くさくないですか?
クレジットカードを複数枚使用している場合はさらに煩雑
クレジットカードを一枚だけ使用しているケースは実際に稀でしょう。
使用ルールを特に設けることなく、複数枚を適当に使用している人が多く見受けられます。
すると、今見てきたように、家計の計算期間とカードの計算期間、使用日、引き落とし日を各カードごとに確認して対応する必要が出てきます。
もはや無理でしょ?
家計相談でクレジットカードの引き落とし日を答えられる相談者さんにいままで会ったことがありませんから。
クレジットカードでの購入も現金で払ったことにしましょう
家計管理をシンプルに行うのであれば、クレジットカードを使用しても、現金で購入したとみなすことでしょう。
簡単に言えば、クレジットカードを使用した時に、その分の現金を取り分けてしまい現金で支出したとします。
このようにすれば家計簿の記入はお金を使った時になります。
クレジットカードの計算期間や引き落とし日を気にする必要はありません。
これなら簡単でしょ?
クレジットカードを使用したときの家計簿の書き方のコツは、現金で使ったと仮定することです。
クレジットカード使用後のお金の管理
購入時に現金で支出処理してしまえば、実際の引き落としがいつでも問題ありませんが、違う問題もあります。
実際の引き落とし日に口座残高が不足しないように、取り分けた現金はしっかりと引き落とし口座に入金しておきましょう。
取り分けた封筒にいれたまま手許に置いておかないでくださいね。
給料日前などで家計が苦しいときに、手許に置いてある現金にふと手が伸びても不思議ではありませんから。
そうすると、当然ですがクレジットカードの引き落としに支障が生じます。
ここだけは、注意が必要です。
また、家計簿の書き方に悩まれるようであれば講座で学ぶのもオススメです。
下記の家計簿講座では、家計簿の書き方の基本から家計管理の基本までが一通り学べます。
家計管理スキルは一生の財産です。
家計簿の書き方から家計管理まで学んでみたいと思われる方は、ぜひご活用くださいね。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)