貯金ができない人でもムリなく貯める家計簿の使い方をマスターする

子供のころから貯金したことがありません

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

大人になって貯金が苦手のため全然できないという人の多くは子供のころから貯金する習慣がありません。

そのため、貯金をするという行為自体に苦手感を持っています。

「貯金ってどうやるの?」とシンプルな疑問を抱いています。

今回は、貯金をしたことがないけど、貯金がしたい!という人向けに解決策をお伝えしていこうと思います。

 

 

 

貯金をした経験が子供のころからないから貯金ができない

「成功体験をください」

ある相談者さんがこう言いました。

子供のころからお金を貯めた経験がなく、貯金というものが分からないと訴えます。

弊所での肌感覚ですが、家計管理が苦手な人の多くは、子供のころからお小遣いを貯めた経験が乏しいようです。

確かに貯金ができない人は過去に貯金を行ったことがないため、その方法わからなくて当然かなと思います。

そのため、チャレンジしてみては挫折を繰り返し、家計と向き合うのは不安だと言うのです。

家計簿と貯金を続けて成功体験を積み重ねる

できるか否かわからない事にチャレンジするのは誰しも不安です。

始めてみたものの、何度も挫折して「私、出来ないかも?」という思いを抱えていたらなお更です。

この相談者さんの言うように、小さなステップを踏みながら、達成できるという自信に変えていくことは理にかなっています。

そこで、成功体験を積み重ねる家計レッスンを行うことにしました。

家計簿と貯金を続けるためには、現状を可視化する

家計をコントロールして貯蓄家計に変身させるためには、家計の現状を把握しなければなりません。

毎月使っている金額を見える化する作業です。

いわゆる可視化です。

家計の全体像を見るためには、家計簿が役に立ちます。

頭でざっくりと考えている支出金額と、実際に記帳した支出金額ではかなり異なるものです。

家計簿記帳していない人に食費額を聞いたとしますね。

食費は5万円くらいですね。

このような答えが返ってきたら、ほぼ7万~8万は使っているだろうな。と予測できます。

意識せずに使ったお金は、実際よりも低く見積もっているものだからです。

 

貯金するファーストステップは、家計簿をつけてみる

頭での概算と実際の支出金額の相違をまずは確認してもらうことが必要になります。

そのためには、支出を記帳しなければなりません。

家計簿の登場です。

とはいえ、家計簿は挫折を繰り返している人が多く、家計簿をつけましょうと言ったとたん顔が曇ります。

仕方のないことです。

成功体験の逆である失敗体験を引っ張り出されたら誰しも気が重くなりますから。

この暗いイメージを払しょくさせましょう。

貯金ができない失敗体験を成功体験に変える

これやるといつも失敗するんだよね。

そんな相性の悪いことって一つ二つ持っているものです。

するとなるべくそこから遠ざかろうとしてしまいますよね。

出来るだけ関わらないようにしようと。

失敗体験をオセロで黒コマに例えましょうか。

成功体験を白コマ。

目をつぶって、適当に黒コマが並んでいる盤を想像してみてください。

それが、白に一気に変わるシーンも。

スカッとしませんか?

失敗体験を成功体験に変えると、気持ち晴れやかになります。

そのために、挫折した経験のある家計簿にあえてトライしていきましょう。

家計簿が続かない理由はさまざま

家計簿を挫折した人の主な理由は次の通りです。

・面倒くさい

・家計簿の書き方が分からない

・書いても貯まらない

・月の途中で赤字になるのでテンションが下がる

・費目分けが煩雑で難しい

・手許の現金と家計簿があわない

家計簿を続けるためには使い方を変える

市販の従来の家計簿で挫折した人に提案している家計簿の使い方があります。

要点をまとめると次の通りです。

・家計の計算期間は給料日から給料日の前日まで

・固定費、変動費(光熱費等)は別シートに記帳

・やりくり費のみ週単位の家計簿に記帳する

・週単位で一枚の家計簿を使用する

・費目を3つに分ける(食費、日用品費、その他)

家計簿を続けるコツはやることを細分化してハードルを低くする

家計のシートは週単位で記入します。

一カ月家計簿をつけてくださいね。

というと、長いんです!

一カ月は長い。

そこで、細分化してハードルを低くします。

一週間だけでいいからつけてみて。

それができれば、もう一週間。

出来なかった場合は、次の週からリスタートでOK。

家計簿を続けるコツは遠くのゴールを設定するよりも近いゴールを何個も作ること

成功体験を積み重ねて出来る自信をつけていくためには、手の届きそうなゴール設定が大事です。

ちょっとだけ手を伸ばせば届きそう。

そんなゴールです。

RPGも同じような設定ですよね。

最初は弱い敵とたくさん戦いながら、徐々に強さを増して先に進んでいきます。

結構、地道。

コツコツ積み重ねてボスキャラを目指します。

家計簿をつけたらすぐに貯金ができる??

家計管理においては、家計簿つけたら貯金がすぐできる。

という思考に陥りがちです。

実はそれが挫折の原因なのです。

家計簿買った!

続かない!

ああ、ダメ!

貯金向かない!

このパーターン。

RPGにおいて、ゲームスタートと共にいきなりボスキャラに挑むようなものです。

コツコツ、地味に、家計簿と貯金の成功体験を積み重ねて自信をつけるとともに、コツをつかんでいくことが望ましいですね。

家計簿は簡単なら続きます

家計簿はシンプルにしてしまえば、続きやすくなります。

手間暇かかるものが挫折の原因であれば、生活の導線に組み込んでシンプルにしてしまえばいいのです。

家計簿をA4シートにプリントして、冷蔵庫に貼りましょう。

この手間だけで、グンと継続率が高まります。

なぜなら、買い物したら食品は冷蔵庫にしまいますよね。

食品を購入したら、必ず冷蔵庫は目に入るのです。

同時に、冷蔵庫に貼った家計簿を見ることになります。

家計簿は金額だけメモでも貯金に役立つ

金額だけさっとメモしちゃいましょう。

家計簿への記入はこれだけでOKです。

購入店とか購入した品物とか書かなくていいの?という心配はいりません。

細かい内容よりも毎月いくらお金を使っているのか?をしっかりと把握することが大事です。

貯金しようといきなりお金をとり分けたりせず、まずは家計簿をつけて収支の確認をしましょう。

貯金習慣を作る第一歩は急がば回れです。