2年で350万円貯めた家計管理法で誰でも350万円貯められるのか?

2年で350万円貯めた家計管理法で誰でも350万円貯められるのか?

簡単に貯められる!!

よく目にするキャッチコピーですね。
〇年で〇〇円貯めた!
その副題が、貯金したことのない私でもできた。
などど、誰でも気軽に手軽に達成可能な文句です。

それを信じて主婦雑誌などを購入し、同じように節約できない自分を責めてしまった。
心辛くなった、というお声をよくいただきます。

まずは記事の前提条件を整理しましょう。
キャッチコピーよりもその中身ですよね。

雑誌等で取り上げる中には、手取り20万円の家計でも、社宅で家賃が2万円のケースもあります。
実家が農家で食費がほぼゼロというケースもあります。

こういう家計で一定額の貯金が出来ている記事が紹介されていても、収入が同じというだけで単純に比べてしまわないことです。
記事を単純比較で信じてしまい、自分の家計管理がヘタすぎるのかと、自己嫌悪に陥ったという知人のFPもいます。

実際に仮説を立ててみよう

では、2年で350万円貯めた。
これはどうでしょうか。

単純に2年で按分すれば、1年で175万円の貯金です。
ボーナスを全額貯金したとして、175万円貯まりますか?
ボーナスだけで賄うとすれば、手取り175万円はないと不可能ですよね。

わが家はそんなにボーナスないかも。というケースはこちら。

仮にボーナスが年間100万円だったとして、全額貯金し、残額75万円を毎月均等割りして貯金しましょう。
すると、毎月約6万円の貯金です。

どうでしょうか?

住居費を8万円として、食費・日用品費が6万円、水道光熱費・通信費3万円、生命保険1万円、貯金6万円。
これで、24万円です。
他にも、小遣等お昼代、床屋、交通費、レジャー、冠婚葬祭、病院代、NHK,固定資産税、洋服代……
子供がいれば、保育料や授業料(給食代など)もあります。

一定の条件が必要かも?

簡単に試算しただけで、2年間で350万円貯めるには、一定の条件下にないと難しそうですよね。

例えば、

年収が高い。
住居費が小さい。
食費が小さい。
共稼ぎで子供がいない。
ストイックにお金を貯めるのが趣味。
物価が安い地域に居住している

とか?

スマホで簡単に情報にアクセスできる時代です。
しかし、その情報の有益性は慎重に見極めなければなりません。
なぜなら、ネットサイトへの情報の掲載は誰でもができるからです。

再現性のある情報なのか見極めること

「新聞を疑え」というCMがありましたが、まさにそれ。
誰にでも、簡単に、すぐにできる〇〇って情報は、まずは前提条件をきちんと確認しておきましょう。

楽しんで読むならいいのですが、真に受けて苦しむ人が意外と多いものですから。
どうしても、キャッチ―な文言に脳みそは反応してしまうのでしょうね。

家計管理に苦しむ人を一人でも減らしたい。
そんな観点から情報取得時のポイントをお伝えしました。

ご参考までに