ボーナスを貯める人の家計簿の上手な書き方
ボーナスはどこに書けばいいの?
家計簿歴(もうすぐ)37年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計簿のお悩みをたくさんいただきます。
ボーナスの取り扱いはいろいろとお悩みが多く。。。
ボーナスは記帳法によって貯まるかどうかの運命が決まります。
大袈裟ではありません。
家計簿の書き方ひとつで明暗を分けるのが、家計簿の面白いところです。
今回は、ボーナスのお悩みの中からお金を貯めるためのボーナスの家計簿記帳方法をお伝えしていきます。
目 次
動画では冬のボーナスの備え方をお伝えしています。
▶冬のボーナスで準備したい特別費
嬉しいボーナス。でも、いつの間にかない?
2017年も、早くも6月になりました。
そろそろボーナスを意識し始めるころでしょうか。
1月末ごろの年末年始家計簿講座では、すでに冬のボーナスがない、という声もきかれました。
そのような家計には待ち遠しかったことでしょう。
夏のボーナスの次は冬のボーナスですが、あっという間に使い切って次のボーナスを待ち望む家計運営を変えていくことが望ましいところです。
赤字補てんにボーナスがあてられるケースは少なくありませんね。
貯められない人の特徴は補填思考です。
さらに、 毎月の生活費とボーナスが混在していて、何に使ったのかわからないけれども、いつの間にかない。
そんな状態を作らないためには、ボーナスと月の家計をすっぱり切り離してしまうことをおすすめしています。
今回は、実際の手順を追って「じゃあ、実際どうやるの?」をご紹介していきます。
ボーナスを貯めるには口座を移す
給料の振りこみ口座とボーナスの振りこみ口座は同じことでしょう。
ボーナスの支給後、同じ口座にそのまま置いておくと、いくら使ってよいのかよく分からなくなってしまいます。
通帳の金額が増えると気も大きくなることも問題です。
そのため、ボーナスが支給されたら、いったん別の口座に全額移してしまいましょう。
毎月の家計は毎月の給料でやりくりするのですから、なんら問題は生じないはずです。
貯めるためには口座を上手に使いましょう。
ボーナスを貯める大事な作業は予算立て
ボーナスを一度家計から切り離した後、ボーナスの予算を立てましょう。
ボーナス返済があれば先ずその金額を確保します。
返済引落し口座へ資金を移動させましょう。
※ボーナス返済はなるべく生じないように家計を管理していくことをおすすめします。
次に貯蓄分を確保します。
貯金口座へ資金を移動させます。
最後に、夏のレジャー費などの予算に振り分けます。
ボーナスの家計簿への記入のコツ
今見てきたように、ボーナスは家計と切り離します。
これにより、生活費にボーナスが流れて目減りすることを防ぎます。
家計簿の記入箇所も別にします。
通常の家計記入欄ではなく、ボーナス用の記入ページを利用しましょう。
使っている家計簿にそのようなページがなければ、メモ用紙でも構いません。
予算を立てたそのメモでもいいでしょう。
▶予算として確保した金額
▶予算の中から使った金額
これだけでも目減りせず、貯蓄を増やしていくことが可能になります。
ボーナスは月の収入に加算しない
市販の家計簿では後ろの方にボーナス記入ページを設けているものもあります。
利用するといいでしょう。
ボーナス月の給料にボーナスを加算して記入している家計簿を拝見することがありますが、これはNGです。
ボーナス支給のあった月の収入に加算してしまうと、家計はどうなるでしょうか。
ボーナス支給のあった月は収入が大きく増えて当然ながら黒字になります。
しかし、ボーナスを財源として支出するのは、支給された月だけとは限りません。
支出した月につど計上してしまうと、月の給料収入から差し引く形で家計簿を記帳してしまいます。
すると、収支のバランスがガタガタになって、よくわからない家計が出来上がってしまうのです。
これでは生活費の把握が困難になってしまいます。
繰り返しになりますが、ボーナスと月の家計は切り離して管理したほうが分かりやすいのです。
こちらも参考にしてください。
◆ボーナスを上手に管理するためにボーナス一括払いはやめる
ボーナス管理の手順を整理
ボーナスが支給されたら口座を移す。
家計簿に別途記帳するページを作る。
という作業で、月の家計と切り離すことが大事です。
何度も繰り返しますが、お金の流れも、家計簿記入も月の家計とボーナスを別にすることです。
家計管理が楽になります。
ボーナス支出を表で確認
では、実際にボーナスの予算をどう立てるかを見ていきましょう。
このような表を作成すると整理しやすいですよ。
支給されたボーナスで次のボーナスまでの支出を賄いますよね。
冬のボーナスであれば12月に支給されたと仮定して、12月から5月までの半年の支出に充てるとしましょう。
そこで、該当する月にどのような支出があるのか表に書き込みます。
いきなり、予算を立ててお金を割り振ると無理が生じたりします。
まずは、各月におけるすでに決まっている支出を書き出しましょう。
この支出はボーナスを財源とするものだけで構いません。
書き出したら、集計をします。
残ったお金が貯蓄と自由に使えるお金になります。
ここまで行うとかなり冷静になりますでしょ?
ボーナスが支給されて気持ちが大きくなって浪費。
なんてことはなくなりそうですよね。
とはいえ、家計管理そのもののやり方に悩まれているのでしたら講座で学ぶのもオススメです。
下記の家計簿講座では、貯金するための家計管理の基本を一通り学べます。
効率よく短時間でマスターしたいと思われましたら、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)
新聞雑誌などメディア掲載多数