節約しているのに家計が苦しい!節約しても家計が楽にならない理由
節約しても家計が楽にならない理由
家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計のお悩みをたくさんいただきます。
その中でも節約しても家計が楽にならないというお声は多いですね。
今回は、節約したら家計は楽になるのかどうか考えてみたいと思います。
目 次
節約してるのに家計が苦しい!
節約しても家計が楽にならない。
そう思いますか?
いや、実感していますか?
節約すれば家計は楽になるはずだった。
しかし、節約してみても、全然家計は楽にならない。
どうしてなんだろう?
ちょっと、節約にも疲れて来たし。
こんな状態でいませんか?
節約効果なく家計が苦しいと辛い
家計が苦しいと毎日が辛いですよね。
節約しないと家計はきつい。
しかし、節約しても家計は楽にはならない。
とはいえ、節約をやめることは出来ない。
どうしたら家計は楽になるのだろう?
堂々巡り。
節約しても家計が苦しいのは家計設計に問題がある
節約しないと家計はきつい状態なのであれば、その家計には大きな問題があります。
それは、支出配分の不適正です。
家計を楽にするとか貯蓄する方法として、いろいろなマネー本でやりくり費の節約が取り上げられていますよね。
でも、そうじゃない。
どのようにやりくり費をどうこうしてムダ省くとか。
そうじゃない。
家計を楽にするのは、そんな小手先の目くらまし技ではありません。
家計全体としての支出配分に問題があるのですから、家計をはじめから組み替えることが必要なのです。
※やりくり費は手許で管理する食費や日用品、雑費などを指しています。
ミクロ視点だけでは解決しない家計の苦しさ
ミクロ(目の前の小さいことってイメージでいいです)だけで家計を見ていたら解決しません。
近視眼的な視点で行うのが、節約ですよね。
いま目の前の人参108円と98円で選択に悩む。
このような状態を続けてきて家計は楽になりましたか?
苦しい家計の問題は解決しましたか??
こんな例えならわかりやすいでしょうか。
女の子がよくいう「細い脚がいい」。
この場合、もし体重が100キロ近くある体型でも足だけに特化してスリム化しますか?
しませんよね。
全体をバランスよく痩せようと試みますでしょ?
私が太っている原因は、この太い脚。
なんて、足のせいだけにしませんよね。
全体ですよね。
家計も同じなのです。
食費を節約すれば家計は楽になる?
では、どうして家計だけ、一部に特化してそこだけ見て何とかしようと思っちゃうのでしょうか。
その一部というのがやりくり費です。
手許でやりくる、食費とか日用品などですね。
食費節約の記事なんて、メチャクチャ多いですよね。
果たしてそこだけに家計の問題があるのでしょうか。
手許のやりくり費の節約だけで家計は楽になるるのでしょうか。
節約より家計のバランスを整えると家計は楽になる
家計に問題を抱える人って、問題点を一部に絞りたがる傾向があります。
ここさえ何とかすれば楽になるだろうって。
一時は、生命保険の見直しで家計を楽にしようなんてのが、流行りましたね。
こういうのは、完全にナンセンスです。
見直しというのは、いたずらにコストカットすることではありません。
弊所で生命保険を見なおしたら、生命保険料が高くなることもありえます。
それはね、その家計に必要な保障を得ることが見なおしだからです。
過剰な保障があればカットすればもちろん保険料は下がることになります。
ここをはき違えてはいけません。
全体像。
これが大事なのです。
収入の支出への適正配分が家計を楽にするポイント
家計全体のバランスを取ることが家計を楽にするコツです。
そのためには、家計支出の配分をキチンを確認して、やりくり費に十分なお金を確保することです。
やりくり費に十分なお金が配分できているか確認ができていないのに、やりくり費を節約して家計が楽になるなんて到底思えません。
節約グッズ買って、節約雑誌買う時間を、支出配分の確認に当ててみてほしいと思います。
家計を改善するには、ミクロ目線だけじゃダメです。
家計全体のマクロと個別費目であるミクロのバランスが大事。
本気で家計の苦しさから、効果の見えない節約生活から抜け出したいと思うなら、全体の支出配分を考え直すことをおすすめします。
苦しい家計の改善の仕方
家計配分の見直し方を最後に見ておきましょう。
簡単な方法をご紹介しますから、ご参考にしてください。
まず、収入から固定費、変動費を差し引きます。
残額がやりくり費です。
固定費、変動費、やりくり費の分け方はこちらをご参照ください。
ここまでは、家計簿をつけている人であれば行っているかと思います。
このやりくり費を節約して家計の帳尻を合わせるべく四苦八苦します。
これでは辛いので、辛い原因を取り除きましょう。
算出したやりくり費が妥当な金額か否か検証してください。
毎月実際にどのくらい支出しているか、算出したやりくり費との乖離を確認します。
あまりにもかけ離れていると、そもそもやりくり費として割り振った金額が妥当ではないということになります。
固定費や変動費を見直して、やりくり費に必要な分のお金を配分しましょう。