袋分け家計簿成功のコツはお金の分け方。FPが解説します
袋分け家計管理とやりくり費
家計簿歴(もうすぐ)35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計簿の選び方は家計簿生活始めの一歩です。
しかし、どの家計簿を使えばいいのか?悩みどころですよね。
そこで、今回も袋分け家計簿について考えていきたいと思います。
目 次
袋分け家計管理の問題点はやりくり費の妥当性
そもそも袋分け家計管理の問題点はやりくり費が適正かどうかという部分にあります。
週ごとや費目ごと袋に分けた金額が適正でなければ成り立たないのです。
例で確認しましょう
週単位で袋分け管理するとしましょう。
仮に、やりくり費を月5万円と設定します。
一週間当たり1万円ですよね。
しかし、お金が足りなくなり次の週の予算を拝借してしまうことの繰り返し。
週ごとにお金を振り分けても足りなくなれば次の封筒に手を伸ばしてしまいます。
結局、第三週ごろには第五週分の封筒が空になってしまいます。
どうにか節約してお金を足らそうとするのですが、なかなかうまくいきません。
やりくり費をどのように算出するのか?
このようなケースの場合に考えられることは、そもそものやりくり費の額が適正でないことです。
月のやりくり費5万円をどのように決定しているかがポイントです。
・節約しても家計が苦しい
・節約しても赤字が解消できない
このような家計は、やりくり費に配分した金額がもともと足りないのです。
余ったお金がやりくり費
ほとんどの人が次のようにやりくり費を決めています。
収入-諸々の支払い(住居費などの固定費、光熱費などの変動費)。
その残額がやりくり費に充てられる金額です。
と、いうことは、もろもろ支払って、その残りで生活しよう。
このように決まった金額がやりくり費なわけです。
やりくり費はいくらあれば足りるのか?
やりくり費で賄う支出は、食費や日用品など毎日の生活で必要な品々です。
この部分だけでなんとか家計のつじつまを合わせようとして行うのが節約ですよね。
しかし、どう頑張っても毎月8万円が必要な家計なのに、5万円しか配分できなければどうでしょうか。
スタート前から3万円足りないのですから、いくら頑張って節約を試みても家計は楽になりません。
次週の袋から拝借してしまうことになっても仕方がないでしょう。
やりくり費の予算が余る家計もある
一方、同じように収入から諸々差し引いてやりくり費を割り当てても、余る家計も出てきます。
毎月8万円必要な家計なのに、12万円配分できるようなケースです。
割り当てた時点で4万円余裕があるのです。
さらに節約を併用すれば、家計は楽でしょう。
このような家計は、週ごとに分けた袋にお金が残るので、次週の予算に手を付けることがありません。
袋分けで管理するわが家のやりくり費を把握する
今見てきたように、袋分け家計管理の成功には、袋に分ける金額と実際に必要な金額とが大きく関連してきます。
割り当てる金額は、適正なやりくり費であることが大事です。
やりくり費を算出せずに袋分け家計簿を利用する場合、予算が多い分には不具合は表面化しません。
しかし、そもそも足りない分には、この袋分け家計管理方法は全く機能しないのです。
ここで問題になるのが、適正なやりくり費をどう算出するのか?でしょう。
これは、家計簿を3カ月程度連続してつけて確認するしかありません。
家計簿の登場
ここで家計簿が登場します。
一カ月にいくら使っているのかを記入してみましょう。
三カ月程度続ければだいたい見えてきます。
そのうえで、やりくり費に配分していた金額と比べてみてください。
なんとかなりそうでしょうか。
それとも、そもそも配分額が不適正であったでしょうか。
袋分け家計簿は適正なやりくり費を算出してから始める
袋分け家計簿は配分した予算額が不適正であれば機能しません。
そのため、いきなり袋分け家計簿で家計管理を始めることは無謀です。
家計簿初心者さんや家計管理の苦手な人には適さないといえるでしょう。
わが家の予算配分がきちんと把握できている上級者さん向きのアイテムなのです。
まずは、わが家の予算をしっかりと算出してみましょう。
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この記事は家計簿インストラクター講座のサイトで書いています。
ご参考になさってください。
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