ママ起業家の収入はパート以下?

ママ起業は実は儲かっていない?

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計と個人事業は切り離すことができないため、経営を含めてご相談に応じています。

家計への影響が大きなママ起業は、借金家計に陥る特に大きなリスクをはらんでいます。

そこで慎重に起業を進めるために知っておきたい事実を今回はお届けいたします。

 

 

 

収入のないママ起業

きらびやかなランチ会などの写真。

きれいなドレスにメイク、豪華な食事。

キラキラ女子前面にアピールしているママ起業さんたち。

そんなイベント写真をアップしている人の中には、手取り収入がほとんどない方もいます。

いや、数的にはかなり多いかもしれません。

ママ起業のキラキラした見た目と収入のないギャップ

私のところには、ママ起業をしている人も相談に来られます。

実情をお聞きすると、手取り月収が数万円ということも。

いや、数万円あればいい方です。

借金返済で手取り収入のない人も相当数います。

SNSの晴れやかなイベントの写真とは裏腹に、収入のない現実があります。

ママ起業家のネットワークで見た収入のない実情

江戸川区で女性起業家のネットワークNEWという団体を運営していたことがあります。

数年前に解散しましたが。

そのころ、交流会などのイベントも行っていたので、起業している女性に多く出会いました。

ほとんどの方が、事業収入が寂しい。

そんな現状も見てきました。

資金繰りが続かず、廃業する人も少なくありませんでした。

稼げないことに焦って怪しいネットワークに加入してしまい、さらなる借金を作ってしまう人もいました。

ママ起業の収入はいくら?

ママ起業家のリアルな収入はいくらなのでしょうか?

データによると、雇用していない形態が9割で所得は100万円未満が約7割となっています。

100万円以上200万円未満の所得層が約2割。

ネット検索をかけると簡単に1,000万円稼げるような記述のサイトがたくさん出てきますが、そうではないということでしょうね。

私がご相談で伺うママ起業さんの収入金額は月数万円手許に残ればいい方です。

ゼロもしくはマイナスであるケースがかなり多く見受けられます。

※参考資料 中小企業庁経済白書 女性起業の現状と課題

パートか起業かの選択は間違っている

ママ起業する場合、ご主人の収入だけで家計がやりくりできていれば問題ありません。

将来の貯蓄も確保されていれば、趣味の範囲としてトントンで事業収支をまわせていけばいいわけです。

しかし、そうでない方もいます。

家計が苦しい。

収入を増やさないと家計が回らない。

パートするのであれば、起業したいという選択。

これは、リスクが高いとしか言えません。

現在、家計にお金を入れる必要があるのであれば、パートをおすすめしています

なぜなら、起業して収入が得られる保証はないからです。

パートか起業かの答えは扶養の範囲内でのパートがベストチョイス

扶養の範囲内でパートするなら、月8万円くらいは手取り収入が得られるでしょう。

この金額を家計に入れて楽になるのであれば、それがベストチョイスだと思います。

ママ起業と呼ばれている人の中で、月手取り8万円程度を稼いでいる人にはまだ出会っていません。

ママ起業の定義はありませんが、ここでは、SNSでお見掛けするキラキラ系とイメージしてもらえればいいかなと思います。

※女性でも稼いでいる方は私の周囲にたくさんおられますのでママ起業の定義は難しいのですが。

家計管理の観点から言えば、実際問題として家計に今現在速攻お金が必要なのであれば、パートの選択がベターなのです。

確実な収入が必要な家計は確実な収入を得ることが大事なのです。

毎月8万円を家計にいれられた場合と、起業して収入ゼロになった、もしくは持ち出しになった場合を考えたらご理解いただけるかなと。

ママ起業の収入ゼロのしわ寄せは家計

ママの起業によって、家計にしわ寄せがいかないようにしなければなりません。

家計は赤字。

ママが収入の足しにと起業して、収入ゼロ。

貯蓄もままゆかず、子供の大学資金は全額奨学金。

これは、私のところに持ち込まれたいくつかの相談実例です。

プラス借金というのも珍しくありません。

起業を考えるのであれば、まずは、家計をしっかりとみてみませんか

何が大事か考えてみませんか。

スタートする前に、ぜひ、家計の整理をしてください。