お金が貯まらない人は片付けも苦手。その理由は女子力ではなく思考

ザル家計の部屋は汚い

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計簿・家計管理のお悩みをたくさんいただきます。

お金が貯められません!

こう訴える人の多くが「部屋の片づけも苦手です」ともおっしゃります。

家計管理が得意な人かどうかは、実は玄関を見ればある程度は判明してしまうのです。

今回は、貯金できない人が片付けも苦手な理由について考えていきたいと思います。

 

 

家計管理の苦手な人は片付けも苦手

家計管理の苦手な人は、片づけも苦手な傾向にあります。

逆に、家計管理の得意な人は、片づけも得意。

ああ、と、思い当る人もいるのではないでしょうか。

家計管理と片づけは似ている

私の相談者さんたちの多くは、家計管理が苦手な人です。

かなりの確率で、整理収納に興味を示しています。

お金のことができるようになったら、部屋も片付けたいと言います。

私は相談者さんのご自宅に伺うことはほとんどありません。

実際に、散らかっている程度を目にしませんから、どのくらいの苦手度なのかは判別がつきません。

ただ、時折お伺いする相談者さんのご自宅は、やはり片付けが苦手だねという状態だったりします。


貯められない人か否かは玄関でチェック

不動産屋さんはご自宅の売却相談などで伺うことがあるそうなのですが、事前に日時を連絡していても片付いていない家もあるそうです。

玄関の状態で、ある程度部屋の様子がわかると言います。

靴が散乱しているご家庭は、部屋も同じような状態だそうです。

売却希望であれば、物件を少しでもきれいにして資産価値を高めておくのがベスト。

そんなところから、散らかった家の人はお金に無頓着な傾向があると判断できるそうです。

確かに、1円でも高く売りたいと思えば、きれいにして内覧日を待つことでしょう。

お金に対する考え方は、生活のそこいらじゅうに垣間見ることができます。

その集合体が部屋です。

部屋が片付いているのか否かで、貯金できる人なのか判断が可能といえるかもしれません。

苦手を女子力で片づけない。大事なのは管理能力

家事分野は大きく分けて3つでしょうか。

家計管理、掃除(片づけ)、料理。

女性が任されることが多いので、女子力の有無で片づけられることが多いのですが、実は違います。

大事なのは「思考」です。

考え方ですね。

片づけも家計管理も(料理も同じです)、同じ悩みを持っています。

それは、何をどうしていいのかわからないということ。

ようは、やり方がわからないのです。

おもちゃが散乱してて……

洋服が床に溢れてます……

家計管理の相談の現場でよく聞くお悩みです。

お金も物もコントロールする

今回は、簡単な改善策をお伝えしましょう。

お金も物も、空間も、自分にコントロール権を取り戻しましょう。

管理が苦手ということは、お金や物に振り回されている状態ですよね。

自分が主ではありません。

そこで、まずは主導権を取り返します。

自分がコントロールする側に回りましょう。

そこで、コントロールするために自分のキャパを把握する必要があります。

どのくらいの物なら管理できそうでしょうか。

例えば、洋服が3セット(3日分)であれば、洋服ダンスにサクッと入るし、床に置くこともないだろうからできそうという感じ考えてみるといいでしょう。

さっぱりわからなければ、脱いだらすぐに洗わないと着るものが不足するような状態からスタートしてもいいでしょう。

 

可能な範囲から物の管理を始めてみる

こういうお話をすると、必ずお声を頂戴します

「いつも同じ服ばかりだとみっともなくて」

そうかもしれません。

確かにそうかもしれません。

しかし、いま、優先順位の上位は物のコントロールです。

優先順位の高いものを優先し、それ以外はあとにしなければ解決は程遠いと言えます。

3セットとは言いませんが、自分で管理できる量にしてみましょう。

部屋が洋服で散らかっていれば、それは管理能力以上の分量があるという証拠です。

減らすことをおすすめします。

可能な範囲からお金の管理をする

お金も同じです。

まずは、手許のお金、それも、食費だけは現金でしっかりと管理する。

これが、クレジットカード使ったり、口座引き落とし、交通系マネーなど管理を増やし過ぎるから訳が分からなくなるのです。

あれもこれも。と、同時タスクをたくさんにして、能力以上の状態にしてしまうと収拾が付かなくなります。

その結果、お金のコントロールができなくなって、お金が貯められない状態になってしまうのです。

一度、コントロールする分量を減らして、自分の管理できる量を知りましょう。

それから、少しずつ量を増やして、管理能力をレベルアップしていきましょう。

決して女子力の問題ではありません。

ご安心を。

 

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