家計管理が苦手な人の住宅ローンは固定金利がベスト

家計管理が苦手な人の住宅ローンは固定金利がベスト

住宅購入後に家計が苦しくなる!

FPMAG VOL20 住宅購入後に家計が苦しくなる理由から一部ご紹介します。

※詳細はFPMAG Vol20をご参照ください。
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住宅ローンを大別すると、2つのタイプがあります。

・固定金利

・変動金利

固定金利は、完済時まで金利が変わりません。

一方、変動金利は、金利が変わります。

まずは、この二つを抑えてください。

住宅ローンのタイプを確認する

住宅ローンを利用していても、ご自身の金利タイプや、借入時もしくは現在の金利を把握している人は多くありません。

変動金利と固定金利があることも知らない。

それぞれの違いも判らない。

「購入時に提示されたプランで契約しました。その支払い額なら買えるかなと思って」

このような回答が多いように感じます。

積極的に現在の借入金利タイプを選んだかというとNOですね。

進められたままに契約したという人がほとんどかなと思います。

家計管理において金利タイプの選択は重要

どのような金利タイプを選択しているのか。

これは、家計を考えるうえで大変重要な項目になります。

特に、家計管理が苦手な人にとっては。

私が家計を設計するときに大事にしていることが一つあります。

家計から、不確定要素をなるべく排除することです。

ようは、良く分からないことを減らすわけです。

住宅ローンで言えば、変動金利ですね。

金利の変動により、返済額に変動があるかもしれず、予定通り完済できるか否か不明です。

不明確な事象は家計管理がやりにくい

例えば、一カ月後になんらかの支払いがあったとしましょう。

この支払額が判明していれば、その金額を準備しておけばOKですよね。

3万円とわかれば、3万円を確保しておけます。

しかし、金額が不明ならどうでしょうか。

もしくは、1万円から5万円くらいと、金額に幅があったら?

足りないとまずいので、5万円用意しますでしょうか。

水道光熱費なんかをイメージしてもらえるとわかりやすいでしょうか。

今月は電気代が高いから、食費を削らなきゃ。とか、支払額の変動によりどこかにしわ寄せがいくのです。

このように、変動があると、家計の組み立てが難しくなってしまうのです。

変動金利は金利が変わる

住宅ローンの場合は、借入金利が上がれば、返済額は増えることになります。

とはいえ、金利変動→すぐに返済額アップとはなりません(※)。

※変動金利は5年ルールと1.25倍ルールを適用している金融機関が多いので、毎月の返済額の大きな変動は生じにくいです。
ただし、返済内容のバランスが変わります。

金利が上昇した分、支払う利息がアップするので、元金の減りが少なくなります。

予定通り元金が減らなければ、完済時になっても完済しきれていないという事態になりかねません。

金利の上下で左右されるのですが、注意が必要なのは金利上昇時です。

こういうことを頭に入れておかなければならないのが、変動金利です。

予定通り完済できないリスクもある

毎月一定額を返済してきたのに、当初の完済年齢になっても残債がある。

非常に激しい金利上昇で、未払い利息が発生してしまった。

このようなデメリットを変動金利タイプでは抱えています。

不確定要素を取り除く

家計管理の苦手な人は、自分で管理する項目を減らすことが大事です。

それには、不確定要素を減らすことがあげられます。

金利の変動によって家計に変化をもたらす「負債」に関しては、リスク保有することを避けることが無難でしょう。

そもそも家計管理が苦手な人は、臨機応変に家計をコントロールすることができません。

そうであれば、家計は常に一定であった方が把握しやすいし、生活の支出リズムも付きやすいのです。

変動金利が有利なケースもある

借入金額、返済期間、家計の状況によっては、変動金利を選択すると有利なケースもあります。

弊所の事例では、次のようなものがあります。

試算すると、5%まで金利が上昇しても家計に影響がないというケース。

この場合は、変動金利のままで構わないでしょう。

わが家の場合はどう?

判断が付かない場合は、お近くのファイナンシャルプランナーなどに、ご相談なさった方がいいかもしれません。