家計管理のコツ 節約と家計管理は違う!赤字家計の改善=節約ではない理由
赤字家計の立て直し=節約ではない理由
家計改善は節約とは違う
※電子書籍FPMAG2017夏号にて、赤字家計脱出の手順を書いています。
よかったら、キンドルにて入手して読んでください。
家計相談で多い質問が、どこがムダでしょうか?というもの。
家計支出を見て、ムダを教えてほしいといわれます。
ムダをカットできれば、家計は少し楽になるのかもしれない。
そう思うのでしょうね。
ムダ探しは対処療法
家計相談で家計支出のムダを指摘してくれるFP(ファイナンシャルプランナー)も確かにいるようです。
例えば、食費が多いねとか、携帯代を安くできないかなど。
カットする項目を具体的に指摘してくれるそうです。
その感覚で私のところに来ると、期待する回答はまず得られません。
なぜなら、このような解決策は対処療法に過ぎないからです。
風邪ひいたから病院で薬を処方してもらった。
こんなイメージ。
大きな視点で家計を考えよう
現在表面に現れている症状を消す役目。
節約がよく似てると思う。
家計が苦しいという症状を楽にするために、ムダを探して支出をセーブする。
収支をなんとか合わせてみる。
この行為は、目線がミクロなんだよね。
家計全体を見ているわけじゃなく、手許でやりくりする部分をフォーカスしてる。
風邪の例で言えば、風邪をひきにくい体質を作っていくことが大事。
不摂生で、栄養が常時足りず、慢性的な運動不足。
こんな状態で、風邪ひきやすいからと、病院で風邪薬の処方を頻繁に受けていても根本的な解決にはならないよね。
原因をきちんと見て、生活習慣を変えていかないと。
闇雲な節約では家計の苦しさは解決しない
家計も同じで、原因を直視することが大事。
家計が
苦しい=節約
見ているところが、やりくり費だけ。
そもそも、このやりくり費自体が家計にとって適正額かどうかも検証していない状態。
適正な金額の配分ができていない状態でいくら節約しても、家計が楽になるとか、貯金ができるようになるなんて言い難い。
割り振りが足りない状態で節約して収支を合わせようとしているのであれば、大変な労力。
そんな思いをしても、家計は楽にならないから、節約の手を緩めることは出来ない。
貯蓄家計への改善は適正な支出配分を考える
簡単な例でみてみましょうか。
毎月食費等のやりくり費が10摩年必要な家計なのに、実際の現金は7万円しか確保できない。
このようなケースでは、もともと3万円足りないのです。
足りない部分を節約で埋めようとする。
だから、頑張っても楽にならない。
なんとか、トントンに持っていくのが精いっぱい。
家計全体を見て、配分を適正化しないと家計は楽にならない。
やりくり費が上記例のように圧迫されているのであれば、他への支出配分が不適正なんです。
まず、ここをしっかりと確認しましょう。
家計の適正配分はわが家のライフスタイルに合わせて考える
この支出配分は、各人のライフスタイルや考え方で考えてもらうしかありません。
わが家の大事にしていることはなに?ということです。
その優先順位の低い部分からカットしていく。
そのため、どこをカットしたらいいですか?と、言う質問には答えられないんです。
私の設計したどおりのライフスタイルで生活していくなら別ですけどね。
家計改善を考えたら、目先のやりくり費の節約を行うのではなく、支出配分を一度見直してみましょう。
面倒臭いかも。
そう思って節約しかしていないと、いつまでたっても家計は楽になりませんよ。