家計管理の苦手な人は、お片付けも苦手。お金を貯めて部屋もすっきりするコツ

家計管理の苦手な人は片付けも苦手

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計のお悩みをたくさんいただきます。

家計相談の中で、片付けに関してのアドバイスを求められることは少なくありません。

家計管理が苦手!という人の多くは、実は片付けも苦手で悩んでいます。

家計管理と片付けの両方のスキルを一気にアップして、お金を貯め部屋もすっきりさせるコツはあるのでしょうか。

今回は、解決策として情報の整理を取り上げていきます。

 

 

 

家計管理と片付けが苦手な人は情報の整理力が必要

家計管理が苦手な人は、部屋の片づけも苦手である傾向がみられます。

お金とお片付け

一見何の関係もないようですが、実は同じスキルを必要としています。

それは、

情報を整理するスキルです。

家計管理も片付けも苦手でどうしていいのかわからない

家計管理が苦手な人は片付けも苦手な傾向があると書きました。

これは、どちらも、情報の整理を必要とするからです。

そのため、弊所の相談者さんは、どちらも苦手と訴える人がほとんどです。

どのように対処していいのかわからないという問題を抱えています。

改善されない状態を前に、何から手を付けていいのか途方に暮れてしまいます。

で、まずいと思いつつ、放置……

このような状態をどのように解決していけばいいのか、見ていきましょう。

家計管理苦手の克服は情報の整理整頓からスタート

家計相談に来られる前に収入と支出を書き出していただき持参してもらうと、ほとんどの場合にその情報は未整理の状態です。

そのため、書き出されたものを元に、一緒に家計情報の選別作業を行っていくことになります。

家計管理には大切な情報が二種類。

収入と支出です。

収入の把握は、手取り額で行います。

一方、支出は実際の支出額でします。

支出は固定費、変動費、やりくり費に分類できますが、その中の固定費と変動費は容易に把握できます。

口座引き落としやカード払いにしている支払いが多いからです。

やりくり費は手許で管理する食費などなので、家計簿を付けてもらわないとわかりません。

そのため、まずはやりくり費を除いた家計情報を整理していきます。

 

支出の分類はこちらをご参考にしてください。

貯蓄が増える人は家計簿記入を固定費・変動費・やりくり費に分類

 

年間収支表を使って支出を整理する

家計情報を整理しますといっても、みなさん整理する方法もよくわからないとおっしゃいます。

そこで、家計管理表である年間家計シートを使って情報を整理していきましょう。

該当部分を埋め込んでいく作業をしながら家計情報を整理していきます。

年間収支表を載せておきますね。

家計管理苦手克服ステップ:固定費を整理する

最初に取り掛かるのは、固定費です。

固定費とは、毎月一定金額の支出があるものです。

住居費や、駐車場代、新聞代、自治会費、お小遣い(定額制)などが当てはまります。

口座引き落としにしてあるケースが多いので、通帳を確認してください。

年間収支表の固定費部分に費目を記入し、予算欄にその金額も記入しておきましょう。

家計管理苦手克服ステップ:変動費を整理する

次に、変動費を年間収支表に記入していきます。

変動費とは、毎月支出があるものの、金額が一定していないものをいいます。

光熱費や通信費、ガソリン代などが当てはまります。

固定費同様、口座引き落としであるケースが多いので、通帳を確認してください。

どのような支出があるのか判明したら年間収支表の変動費欄に費目名を書き込みます。

金額は、毎月変わりますから、ひとまず空欄にしておきましょう。

支出項目がわかれば、まずは十分です。

家計管理苦手克服ステップ:変動費は予算化する

変動費の予算欄への金額記入は、予算化を行います。

これは、昨年度ベースでの平均(昨年一年分のコストを12カ月で割る)を今年度各月の予算とする方法です。

1年分のコストを拾い出す作業があり、算出に少し時間がかかりますので、上記の整理ができてからゆっくりと取り組んでみてください。

 

変動費の予算化はこちらもご参考にしてください。

水道光熱費の予算管理は、家計を楽にするコツ

 

家計管理苦手克服ステップ:やりくり費の算出

最後に行うのが、やりくり費の算出です。

やりくり費は食費や日用品など手許で管理するお金のことです。

やりくり費はは収入から固定費と変動費の予算額を差し引けば算出できます。

さて、ここまででずいぶんと家計情報が整理されて、クリアになってきていると思います。

支出がタイプごと(固定費、変動費)に整理されて把握しやすくなりましたよね。

家計管理の苦手な人はこのように情報を整理することが大変苦手です。

何にいくら使っていて、いくら手許で使えるのかさっぱり把握できないために家計が管理できません。

ようは、グチャグチャなのです。

そのため、一度しっかりと分類整理を行ってみるといいでしょう。

片付け苦手克服ステップ:必要量を知る

片付けの情報整理についても見ておきましょう。

片付けできない場合は、自分にとって者の必要量を把握することです。

大袈裟な話ですが、洋服が上下二着ずつしかなければ、一着は身に付けています。

もう一着は洗濯でしょうか。

散らかり要因がありませんよね。

自分でコントロールできる&生活に必要なものの量を知ることが第一歩です。

片付け苦手克服ステップ:断捨離で片付けスキルの情報整理

断捨離して部屋をすっきりとさせてからスタートするといいかもしれません。

生活していれば自然と物は増えます。

増えますが、散らかってきたら、そこでストップしましょう。

現在のその物の量が自分のコントロール範囲のマックスなのです。

これ以上、増やしてはダメのサイン。

収納方法などのテクニカルな話は、そのあとのことです。

自分のお片付けスキルの範囲をまずは知ることが大事になりますね。

家計管理も片付けも現状の情報を整理することがファーストステップです。

ぜひトライしてみてください。