住宅ローンを組む時に気を付けたい返済方法 マイホーム購入で苦しまないために

住宅ローンを組む時に気を付けたい返済方法

ボーナス併用する?しない?

マイホーム購入時に覚えていてほしいことの一つとして、支払方法の選択があります。

毎月の返済のほかに、ボーナス時に増額して返済することが可能です。

仮に3,000万円借り入れて購入するとしましょう。

30年ローンで金利は便宜上1.5%の全期間固定金利とします。

毎月の返済額は約103,000円。

これをボーナス併用払いで試算すると、毎月の返済額は約76,000円で、ボーナス時に約17万の返済。

先の試算と比べると、月々の返済額が減りますね。

一見、ぐっと購入しやすく見えます。

購入できるかも?

月76,000円の返済なら、マンションの場合で管理費等を加算しても10万円くらい。

月々そのくらいなら賃貸とも変わらない支払額だしね。と、ボーナス併用を利用して購入する人が多いのです。

しかし、ボーナスを住宅ローンの返済に充てるのは、慎重に試算しておかなければなりません。

超長期といえる30年という期間を考えるにあたっては、甘い算段は危険すぎると言えるでしょう。

購入できそうだね。

購入できるかも?

そのあたりで見切り発車してしまうと、のちに返済負担に苦しむことになりかねません。

ボーナス払いなしで購入

家計の安全を考えれば、ボーナスがなくなったとしても、生活が可能であるように組み立てておきたいところです。

ボーナスなしでも家計は回る。

このような状態で運営できれば最高ですよね。

金額の多少にかかわらず赤字補填をボーナスで行っている家計は、住宅ローンのボーナス併用払いは慎重に考えたほうがいいでしょう。

ボーナスと家計に関してはこちらでどうぞ
ボーナスは家計と切り離す

ボーナスを抑えられてしまっている家計の悲劇

家計改善が難しい家計があります。

それは、ボーナスを含めて家計支出をめいっぱい組んでしまっているケース。

ボーナスを財源としている支出は次のようなものがあります。

火災保険、固定資産税、住宅ローン、車関係の費用。

削れないんですよね。

ボーナス支給前からすでにほぼ全額行き先が決まってしまっていますし、生活上カットしにくい支出に充てられています。

定年後までボーナス支払いのあるケースも

定年後までボーナス返済が続くような借り方は、多く見かけますがおすすめしません。

60歳に定年となった後は、現役時代と同じ額のボーナスは期待できません。

ボーナスがあるかどうかもわかりません。

そのような中で、どのように賄っていこうと計画を立てていますか。

意外と、計画を立てていないというのが相談の現場での感触です。

定年後まで支払いが続きますね?

と尋ねると、驚きつつも、

パパの定年って何歳?

ローンいつまで?

と、問題視していただけます。

繰り上げ返済するから大丈夫

もし繰り上げ返済をしていくから大丈夫と考えているのであれば、なおさら危険です。

子供がいる世帯であれば、生活支出は年々増加していくことでしょう。

現在想定している通りに繰り上げ返済をしていけなかった場合は、どこかにしわ寄せが来ます。

そもそも繰り上げ返済が大幅に可能な家計であれば、返済額を増やすことも視野に入れられるわけです。

リスクを取ってまで、無理して身の丈以上の物件を購入する必要性を家族で考えてみてほしいと思います。

何のための住宅か?

住宅ローンが家計に大きな負担をもたらし、

教育費の準備ができない

老後費用の準備ができない

生活が楽しくない

そんな状態は望んでいないはずです。

住宅購入を考えだしたら、返済方法も含めて、「資金計画」を考えてみてほしいと思います。