特別費で管理する年末年始の出費。家計が圧迫されない方法
年末年始費用で家計は苦しい??
家計簿歴35年になる家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。
家計のお悩みをたくさんいただきます。
家計支出を考える際に、多くの人が支出の抜けや漏れが生じています。
その中でも年末年始にかかる費用は特に多く見受けられます。
1年に一度のイベントだけに忘れてしまうのでしょうね。
とはいえ、毎年年末年始はやってきます。
必ず生じる費用ですから、あらかじめ想定してコントロールしたいですね。
今回は年末年始費用を特別費として確保していく方法を考えていきましょう。
目 次
年末年始の出費は家計負担が大きい
一年間無事に過ごすことができ、感謝とそして新たな一年の門出をお祝いする年末年始。
家計にとっては、お金がかかる時期でもあります。
野菜などは通常と比べたら倍程度の値に跳ね上がります。
少し前まで100円前後の品が300円くらいになり、食費はグンとかさむ時期です。
年末年始の出費を12月ごろの家計から捻出できる?
さて、そんなお金のかかるお正月。
家計から年末年始の費用をねん出していたら、その月は間違いなく赤字でという人は多いでしょう。
年末年始費用を節約したり、正月が過ぎたあたりから食費の節約に励んだり。
やりくりに四苦八苦しているのではないでしょうか。
家計管理の基本として念頭に入れておいてほしいのが「今月だけ苦しい」という月を作らないことです。
お正月費用って、お年玉や帰省費用も考慮に入れると数万円~数十万円にもなりかねません。
帰省費用が確保できないため、ほとんど実家に帰らないという声もよく頂戴します。
確かに、12月や1月の家計から年末年始費用を支出したら、やりくりは大変です。
一年のはじめから家計管理を放棄することにもなりかねません。
家計簿を挫折する人は正月スタートが多い?
特別費として確保する年末年始の出費
そこで、年末年始費用をあらかじめ特別費として準備しておくことをおすすめします。
月の家計とは切り離して、別に使えるお金を用意します。
ポイントは月の家計とは切り離すことです。
月の家計とは切り離して別途年末年始費用を確保しておけば、その確保した金額は年末年始だけに使えるお金になります。
年末年始だけのことだけ考えて使うことのできるお金です。
年末年始の特別費予算を使い切っても月の家計には響きませんから、お財布にも心にも優しくなります。
毎年いくらぐらい年末年始費用として使っているのかを過去の家計簿から算出してみてください。
家計簿を付けていなければ、想像してみましょう。
特別費を設定するために年末年始費用を洗い出す
特別費の金額を設定するためには、いくらぐらいの支出があるのか洗い出さなければなりません。
年末年始の支出例をあげてみます。
・食品(おせちなど)
・門松などのお飾りや割り箸などの日用品
・お年玉
・帰省する場合の費用
・お年賀・年賀状
・初詣等の交通費や外食費
書き出してみると、意外とたくさんありますね。
特別費の金額を見積もる
どのような支出項目があるのか洗い出せたら、次は金額を見積もりましょう。
あまりにも過大、過小の見積もりでは、月の家計に過度な負担を強いることになります。
過去の支出実績などを家計簿から引っ張れるといいのですが、家計簿をつけていない場合もあるでしょう。
家計簿をつけていない場合は、まずはこのくらいという目安で初年度は見積もってみましょう。
特別費の金額を一年で割り振る
年末年始費用として準備する特別費の金額が算出できたら、次はそのお金を確保する方法を考えましょう。
おすすめしているのは、毎月の家計とボーナスから積み立てていく方法です。
例えば特別費として20万円の予算立てをしたとします。
これを年末年始に近い直近の冬のボーナスから確保するとなると高額ですよね。
そこで、積み立ての負担を軽くするために、毎月の家計から1万円、年二回のボーナス時に各4万円を積み立てていくことにします。
金額の割合はそれぞれの家計状況に合わせて行ってもらえればいいでしょう。
確保することが困難である場合には、家計を見直すまたは特別費の中身を見直します。
特別費を家計と切り離すことで年末年始を楽しく過ごす
年末年始費用として家計から切り離して準備した特別費は、使い切ってもその月の家計に響きません。
楽しく使って大丈夫なお金です。
もし、特別費として年末年始の費用を確保していなければ、その月の家計から捻出、もしくは貯蓄の取り崩しを行うことになります。
お財布からお金を出すたびに心が苦しくなってしまうこともあるでしょう。
そんな心を楽にしてくれるのが、予算を家計とは別に確保することです。
特別費として、年末年始費用を別途準備して楽しい時間を過ごしてください。