簿記3級独学合格講義 テキストでわからない人向けの講座第36回
簿記3級がさっぱりわからないけど?
東京都江戸川区で女性限定簿記講座を開催しているおおきFP事務所です。
簿記を独学で学んでみたものの、さっぱりわからないというお声をボチボチいただきます。
そこで、WEB上でそんなお悩みを解決できたらいいなと思います。
まずは簿記アレルギーにかからずに、仕組みに慣れることが簿記学習のコツだと思っています。
多少無理ある雑な解説になる個所もありますが、この講義でざっくりと身に付けてテキストに戻ってしっかりと学習されるといいでしょう。
大変申し訳ありませんが、当WEB講義内容についてご質問や疑問をいただいてもお答えすることはできません。
完全スルーいたしますのでご承知おきください。
誤字脱字などを発見した場合のご指摘連絡も無用です。
個人的にほくそえんでください。
目 次
前回の講義内容はこちらで
簿記3級独学:分記法による売上原価の計算
簿記3級の内容は今回学ぶ分記法でほぼ終了です。
帳簿や精算表などはこの講義では触れていませんので、各種簿記テキストでご確認ください。
簿記3級では特に指示がなければ商品売買は3分法を使用します。
売上、仕入、繰越商品の3つの勘定科目を使用しましたね。
売上原価は計算によって求めました。
計算によって売上原価を求めるので、期末まで売上原価が分からないというデメリットがあります。
分記法はつど売上原価を把握していくので売上原価はわかるけれども、面倒くさいというデメリットがあります。
簿記3級独学:分記法による仕入れ
分記法で使う勘定科目は「商品」と「商品売買益」です。
まずは商品を仕入れた時の仕訳を3分法と比較しながら確認しましょう。
商品100円を掛で仕入れた。
3分法の場合は次の通りです。
分記法の場合は次のようになります。
簿記3級独学:分記法による売上げ
今度は商品を売り上げた仕訳を確認していきます。
やはり3分法と比較しますね。
100円で仕入れた商品を120円で掛にて売り上げた。
3分法の場合は次の仕訳になります。
これはもう大丈夫ですよね?
分記法の場合は商品勘定は原価になります。
120円で売った商品は100円で仕入れましたから、原価100円で儲けが20円です。
これを仕訳にします。
商品売買益20
100円で仕入れた商品を120円で掛で売ったので、儲けが20円という内容の仕訳になりました。
簿記3級独学:分記法の特徴
分記法は商品の売上原価と儲け(利益)がつどつど把握できる方法です。
儲けが常に把握できるので大変便利です。
しかし、いくらで仕入れたどの商品を販売したのかきちんと把握しておかないと仕入単価によって利益が変わってしまいます。
手間がかかりますね。
簿記3級独学:分記法の決算
3分法では決算時にし~くりくりし~を行って売上原価を計算しました。
仕訳は次の通りでしたね。
(左側)仕入(右側)繰越商品
(左側)繰越商品(右側)仕入
分記法は売上原価は商品を売ったときに把握できていますから、決算時に特別行う仕訳はありません。
簿記3級独学:分記法と3分法の練習
3分法は慣れやすいかと思います。
一方分記法はあまり練習問題もないので、あ~~、そういう方法ありましたね?という状態になりがちです。
意識的に練習しておいてほしいと思います。
練習する仕訳は3パターンです。
商品を仕入れた時
商品を販売したとき
決算時
それぞれの仕訳をまとめておきますね。
商品を仕入れた時
商品を販売したとき
商品売買益
決算時
基本講義はこれで終了です!
お疲れさまでした。
簿記3級独学:簿記3級がさっぱりわからない人向け講義のまとめ
簿記3級がさっぱりわからない人向け講義はいかがでしたでしょうか。
江戸川区で女性限定簿記講座を始めて7年が経ちます。
同じように伝えても受講生さんへの伝わり方はそれぞれで、伝え方の難しさを感じています。
一つのことでも何パターンもの伝え方を持っていないと、スムーズに理解してもらうことはできません。
コロナウイルスの影響で本来の対面講座が自粛中止となり、簿記3級を文字で伝える試みを行ってみました。
なるべく簡潔にかつ平易な言葉を選びました。
独学で簿記3級マスターに苦しむ人のお役に立ったでしょうか。
簿記3級は独学でもマスターは可能です。
学習計画をしっかりと立てて、仕訳練習をコツコツと行ってください。
独学は逆算での計画が合格のカギを握ります。
仕訳力はコツコツの積み重ねです。
ぜひ手を動かして仕訳を行ってください。