家計簿記帳のコツは費目別支出割合を気にしないこと

家計簿Q&A44 家計簿は目的に沿って使うと効果的なアイテム

家計簿歴(もうすぐ)35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計簿記帳のお悩みを大変多くいただきます。

家計の支出平均や推奨支出目安金額(割合)を気にされて、上手くいかないジレンマを抱えている人も見られます。

そこで、今回は費目別割合と家計簿の記帳についてお届けしたいと思います。

どのような家計簿があればいいのか?

家計簿の機能として、何を組み込めばいいのか?

2019年6月29日に開催の家計簿ソフト講習会で新しい家計簿ソフト作成の参考としてFP(ファイナンシャルプランナー)の意見が求められました。

 

 

家計簿の目的は何か?

参加FPからは次のような声がありました。

・食費など収入に対する支出の割合が欲しい。

・ヒアリング時に確認する費目をしっかりと作っておきたい(費目固定させたいという意味かなと勝手に解釈しました)
(住居費、食費、交際費、教育費、その他)

これらを考えていくまえに、まず確認しておきたいことがあります。

それは、目的を達成させるために使うアイテムが家計簿だということです。

支出の割合は大事だろうか?

食費など収入に対する支出の割合が欲しいという意見を考えてみましょう。

各支出項目の収入に対する割合を算出すると、どのような目的がどう達成されるのでしょうか。

割合を確認することで、収入に比して、交際費が大きいから気を付けよう。

もしくは、

平均値とわが家の支出割合を比べて、平均に近づけるように家計を考えるのでしょうかね。

よその家の食費額を気にされる人は多いものです。

「みなさんの食費はどのくらいなのでしょうか」と。

同じくらいの金額であれば安心し、そうでなければ、家計の苦しさの原因を一手に食費が担うことになります。

平均やデータを気にしない

よその家や平均値を気にすることはやめましょうよ。

もちろん、興味でデータを見るのは構わないと思います。

しかし、わが家の家計を見直すときに、よそ様の数字を持ってきても何の役にも立ちません。

むしろ、邪魔です。

どことも比較しないのであれば、収入に対する各支出項目の割合は不要ではないかと私は思います。

各支出の細かい割合は気にしない

わが家だけの数字目安として支出割合を使うために算出するのであれば、どのように使えるかも考えてみましょう。

交際費は8%と予算決めして、それを超えないように管理するとかでしょうか。

仮に交際費8%、交通費5%、食費30%と予算決めをして、

交際費10%交通費4%、食費28%の実支出だった場合は、「交際費使いすぎた!」と思うのですよね。

来月は交際費を減らそう。

こう反省します。きっと。

例え食費が20%以内でおさまっていて、食費に割り当てた現金が余ったとしても交際費の反省は行うでしょうね。

ムダな悩みを増やさない

私の相談者さんで、家計支出に関する割合の数字に悩まされた人がいました。

ある本に書かれていた予算分け管理を行っていたのです。

その予算分けは、収入に対して各項目を%で表示していたようです。

「どうしても食費がここに書かれているパーセンテージにおさまりません。どうしたらいいでしょうか」

私はその本を拝見はしていないのですが、あくまでも推測で、こう思うのです。

その本自体では、必ずそうしろと指南しているわけではありません。

家計設計ができない人が一から設計するための支出配分の目安として割合が提示されていると。

黒字なら問題なし

その相談者さんは、黒字家計で、貯蓄も心配なし。

ただ、食費が推奨されていた予算で賄えないという状態だけでした。

しかし、どうしても数字がインパクト大きくて一人で歩いてきちゃうんですよね。

まじめすぎるがゆえに悩んでしまうのです。

食費の金額に全く問題ありませんよ。と、いうことで安心いただきました。

家計管理を一言でいえば、収入の範囲内で将来の貯蓄をも含めた支出を賄うこと

これができれば問題ないわけです。

この課題を解決するために支出項目ごとの割合を算出する必要性は、個人的には、ほぼないと考えます。

大切なのは、細かい割合よりも、トータルバランス

家計管理のルールはシンプル

例えば、使えるお金が10万円あるとしましょう。

Aさんは、食費8万円、日用品等その他2万円。

Bさんは、食費4万円、日用品等その他1万円、洋服代5万円

Cさんは、食費3万円、日用品等その他1万円、外食費6万円

何にいくら使おうがそれは個人の自由。

外食費はムダに扱われますが、それが生きがいなら別にいいわけですよ、外食三昧でも。

ルールはたった一つです。

使っていいお金の中で支出をすべて賄うこと。

そのためには、使っていいお金の算出が大事になります。

この金額の算出は、慎重に行いましょう。

適正に算出できると、闇雲な節約から解放されることができます。

心が楽になりますよ。

収入に対する支出割合は必要か?のまとめ

家計簿ソフトに組み込む情報としては不要かなと個人的には思います。

理由は今述べてきたとおりです。

縛られたら窮屈でしょ?

家計を管理するにあたって大事なのは支出割合を守ることではありません。

収入の範囲内でバランスを取って支出(将来の貯蓄を含む)を収めれば十分です。

さて、次に、費目固定について考えていきましょう

FPさんから要望のあった費目の固定ですが、こちらはどうでしょうか?

市販の家計簿を見ても、費目がフリーなものから完全に決まっているものまで多種多様ですよね。

個人的には、費目は一部のみ固定で後はフリーが使いやすいと思います。

必ず組み込みたい費目は、各分類(固定費、変動費、やりくり費)別に次の通りです。

◆固定費・・・住居費
◆変動費・・・水道光熱費、通信費
◆やりくり費・・・食費、日用品費、そのた

そのほかの費目は各家庭によって足していくほうが使い勝手が良いでしょうね。

というのも、費目が完全に固定されてしまうと、そこに組み込む支出を一生懸命考えて振り分ける習性があるからです。

費目分けで躓くケース

例えばこんなケース。

友達と映画を見て食事した。

交際費に全額入れるのか?

交通費は別に記入するのか?

映画は娯楽費で食事は外食費か?

どうでもいいようなことで悩みを作ってしまいますよね。

家計簿記帳に慣れてくると、支出傾向が把握できるようになります。

どうやらわが家はガソリン代が多いようだと思えば、ガソリン代という費目を作ればいいのです。

家計簿費目固定のまとめ

家計簿にわが家の家計を合わせるのではなく、わが家の家計にあった家計簿を作っていくことが長続きの秘訣でしょう。

 

 

家計管理手法など詳細は拙著【超・家計簿術】を参照ください。

 

 

※このページは2020年2月にリライトしております