水道光熱費の予算管理は家計簿を使う

光熱費の増加分は食費を節約して調節するより予算化

家計簿歴35年になった家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

家計のお悩みをたくさんいただきます。

その中でも、光熱費(エアコン代)に関するお悩みは夏に急上昇する季節ものの定番ネタです。

夏ですしね、定番ネタ「電気代」を今回は取り上げて考えてみたいと思います。

電気代アップで家計がつらくならない方法

 

 

2019年は光熱費(電気代)上昇の夏

外を少し歩いただけで生命の危機さえ感じるといっても大げさではないほどの暑さ。

若ければ、高気圧ガール(山下達郎さん)モードで、塩分摂取しながら海で楽しく過ごしたい気分です。

しかし、もはや海で水着を披露できるわけもなく……

高血圧ガールは、塩分摂取を抑えながら、室内で静かに過ごすが無難です。

光熱費のかかる体質になってきたお年頃。

そして、光熱費が一気に上昇する暑さだった2019年夏。

光熱費(電気代)の上昇に家計はどう耐えるか?

エアコンを我慢するにも限界があります。

窓を開けても風は吹いてないし、空気自体がもわっとしていて、少しも涼しくない。

扇風機の送る風が生暖かい。

こうなると、各家庭で光熱費バトルが起こりやすくなります

なんとか光熱費を抑えたいママと、なんとかしてクーラーをつけて涼みたい家族

この静かなバトルのしわ寄せは、多くのケースで食費に直結します。

というのも、家計の中で支出の削りどころが食費しかないからです。

 

家計の設計は収入の範囲内で支出を賄うこと家計は積み重ね方式よりピザカット方式で管理する

貯蓄できる家計は知っている!家計設計の基本ルール

 

 

光熱費(電気代)上昇のしわ寄せが食費にくる


やりくり費の算出は、家計簿上で収入から固定費や水道光熱費など諸々差し引いた残額を当てている家計が多いでしょう。

ママが手許で管理する「やりくり費」の大部分を占めているのが食費です。

そのため、光熱費で圧迫されたやりくり費は、当然ながら食費に大きなダメージを与えます

ダメージを受けた家計を抱え、次の給料日までしばらく食費を削ることがママの大事な節約ミッションとなります。

ほとんどの家計でこのようなことが毎年夏のクーラー代増加の影響で繰り返し行われていることでしょう。

光熱費(電気代)の上昇を想定内におさめる予算管理

毎年同じことが起こるのであれば、予め想定しておきたいところです。

と、いうのも、季節変動費である水道光熱費は夏、冬に増加します。

夏は冷房、冬は暖房。

増加金額の幅にもよるが、増加することは想定内の出来事です。

想定内であれば、対策が可能になります。

電気代を考えるてイライラすると高血圧ガールは血圧上昇の原因となるから、避けておきたいところです。

電気・ガス・水道は平均を予算にする

予め光熱費(電気・ガス・水道)の予算を確保して管理

どのような対策をとれば安心かというと、予め、夏と冬の光熱費予算を多めに家計簿を使って確保しておけばいいのです。

これだけで、夏のバトルを回避できます。

クーラーをつけてTVを見ながらごろ寝するパパに怒りを覚えることもなくなるでしょう。
※このグチが世のママさんから非常に増加するのが夏休み。

そうか!予算を多めにしておけばいいのか。

と、今は思っても……

夏が過ぎれば、来年の夏まで光熱費がクーラー使用によってアップすることを忘れてしまうから同じことが起こります。

人というものは、そういうもの。

光熱費が直撃するのは家計の管理がマズイ

とはいえ、光熱費が食費などの手許でやりくりするお金を圧迫する状態は、そもそも、家計の設計がマズイのです。

収入から家賃などの固定費、光熱費などの変動費を引いて、その残額がやりくり費となっているところがマズイ。

これでは、差し引く金額によって、やりくり費が変動してしまいます。

今月は食費等に8万円あるけど、先月は6万円だったから苦しかったね。

こんなことが平気で起きてしまいます。

差し引く支出次第でやりくり費が変動しては生活がしずらくて仕方がありません。

家計の予算は一定化する

なんらかの支出が増えて食費などにダメージを受ける家計を変えるには、家計簿を利用して予算を一定化すればいいのです。

住居費などの固定費はもともと毎月同じ金額なので、一定です。

危ないのは、変動費。

毎月支出があるものの、金額が変動するタイプ。

携帯代、光熱費、ガソリン代などが該当します。

これらをざっくりと予算化して、一定金額にしてしまいましょう。

家計管理は平和に暮らすコツ

難しかったり、面倒くさいと、皆さん実行してくれません。

しかし、このやり方は超簡単。

年間で平均予算を立てて、各月に均等配分すればいいのです

これだけ。

これだけで、汗がほとばしる夏にさらに暑苦しさ満載の家族バトルを起こさなくて済みます。

ちなみに、年間平均は昨年度の家計簿から実際の金額を抽出してください。

家計簿につけていなければ、通帳や請求書などで一年分洗い出してそれを12カ月で割ってくださいね。

予算より支払いが少なかった月は、当然ですがお金が余ります。

この分を積み立てていき、夏と冬の増加分に充てるだけで家計は毎月同じように回っていくことができます。

 

光熱費をクレカで支払うクレジットカードで光熱費を払っている人もいますね。

クレジットカード使用時の家計簿の書き方 家計簿初心者はクレカ使用しない!

 

 

光熱費の月予算の立て方

光熱費の予算はあてずっぽうに立ててはいけません。

お金が足りなくなれば、やはり、やりくり費を圧迫してしまうからです。

下手すれば、口座残高不足で引き落とし不能になります。

これはヤバイ。

そこで、昨年一年間の水道光熱費(電気・ガス・水道)の合計を出しましょう。

口座引き落としにしてあれば、通帳から簡単にはじき出せますよね。

 

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水道光熱費(電気・ガス・水道)の金額を一年分足すだけでOKです。

その合計を12カ月で割れば、1カ月の予算が算出できます。

端数は切り上げしましょう。

計算結果が4,526円なら、4,600円もしくは5000円。

電気代のアップを食費に負担させない光熱費予算管理法のまとめ

たったこれだけのことで、夏が平和に過ごせるのであれば行わない理由はありません。

高血圧ガールの血圧値もいたずらに上昇しないで済みます。

変動費を予算化してしまうだけ。

クーラーでイライラするママさんたち、今すぐトライしてほしいと思います。

 

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