貯蓄のできる家計は生活設計あり

貯蓄のある家計とない家計の違いは、生活設計の有無です。
収入が多ければ、もちろん貯蓄家計を作りやすいでしょう。
それは、否定できません。
しかし、収入額だけで、貯蓄家計の要素をすべて満たすかといえばNOです。

貯蓄を行うには、生活設計の有無がポイントになります。

データを少しだけ参照してみましょう。
年収別金融資産非保有割合は以下のようになっています。

年収300万円以下では、40.5%、
300~500万円未満29.8%、
500~750万円未満23.7%、、
750万円~1,000万円未満15.7%
1,000万円~2,000万円未満20.3%


年収の高さに比例して貯蓄額が高くなっているわけではないのが見てとれます。
750万円以上世帯では、750万円未満世帯と比べて、金融資産非保有割合が少なくはなっています。
しかし、1,000万円以上世帯でも20%超の金融資産非保有割合であることから、年収だけで、貯蓄額が決まるとはいいがたいところです。

そこで、生活設計策定の有無と金融資産保有額の関係を見てみましょう。
このデータでは、一部凸凹がありますが、金融資産額保有が大きくなればなるほど、生活設計を行っている割合が高くなっているのが見て取れます。


2000万円以上の保有世帯では、約50%が生活設計ありと回答しているのに対して、100万円未満の保有世帯では約20%にとどまっています。

データと肌感覚はかなり異なるものが多いのです。
そこで、普段はあまりデータを用いて話を展開させませんが、ここは、ぴたりと一致するのではないかと思い、ご紹介をしています。

と、いうのも、弊所の相談者さんにも、このような傾向がみられるからです。
母数は一気に少なくなりますけどね。

年収が高くても、ほとんど貯蓄のない家計もあります。
もちろん、生活設計はしていません。

生活設計とは、個人の家庭生活においてより良い生活を計画的に追及していくことです。
ようは、将来をも含めて、どのように生きていくかを考えて実行していくことです。

その生き方を支えていくのが家計管理です。
生活設計をマネー面から支えて行くわけです。
計画的に収支のバランスをとり、適正なお金の配分を行いますから、貯蓄も同時に行われていきます。

あと一万円収入が増えたら貯蓄できるのに。
もう少しボーナスが多ければ貯蓄できるのに。

このような言葉をよく聞きますが、生活設計なしで収入が増えてもその分支出が増えてしまいます。
貯蓄を増やそうと考えたら、面倒かもしれませんが、一度将来まで見据えて計画を立ててみるといいかもしれません。

出典:家計の金融行動に関する調査 2016年2人以上世帯調査
図表はデータより筆者が作成したもの。