毎月赤字の家計は節約じゃ解決しない

家計が毎月赤字。
そう把握していれば、まだ軽症。
重症者にいたっては、赤字であることすら認識していない。

貯金が目減りして、底をつきだしているから、不安で。
そう訴えながら相談に訪れる人の中で、毎月の赤字額を把握している人は少ない。

家計収支をおおざっぱでも掴んでいないケースは多い。
そのため、収支の整理に相当の時間を費やすことになる。
特に、年払いなどは、洗い出しを始めてから半年後くらいにポロポロ出てきたりする。

貯金に手を付けているわけだから、
なんとなく赤字だろう。
と、思っているようだ。
家計の整理をして毎月の赤字額が見えだすと、とても驚くことになる。
弊所の相談者では、月5万円~8万円程度の赤字は珍しくない。
年額では60万円~100万円弱。
ボーナスを全額充当しても、足りないであろうから、貯金を取り崩しているのもうなずける。

このような家計では、食費や日用品の節約を行ったところで、大した効果はない。
なぜなら、収入に対する支出の適正配分ができていないからだ。
ザルの穴がどこなのかをきちんと見なければならない。
目についた食費の穴をてっとり早くふさごうとしても、当然、他の穴から抜け出てしまうからだ。

しかし、節約で何とか凌ごうとあがいている赤字家計は少なくない。
これは、ゆでがえる理論と似ているかもしれない。
熱湯にカエルをいれれば、熱くて飛び刺して逃げていく。
一方、ぬるま湯にカエルをいれてみれば、飛び出すタイミングを失い、ゆで上がってしまうというもの。

常時赤字でいる家計は、その状態に慣れてしまっているという大問題がある。
常時黒い家計に、いきなりドーント大きな赤字が発生すれば、こりゃどうした?
と、原因究明をするだろう。
異常事態だからだ。
これが、常時赤字状態であれば、通常のことであり、危機感が薄らいでしまう。
貯金取り崩しながらも家計が何とかまわっていれば、なおさらだ。

そのため、目先の食費等の節約くらいでなんとかなるかと錯覚を起こすのだろう。
洋服はユニクロです。
相談者にこんな訴えが多いのは、節約していることのアピールなのだろう。

しかし、問題点が全く違う。

現状の赤字状態は異常事態なのだと認識して、家計を組みなおさなければ解決には程遠い。
節約云々の問題ではない。

取り崩す貯金がまだあるうちに、抜本的な家計の支出配分を見直す必要がある。
貯金が底をついてからだと、切れるカードも限られてしまう。
借入を生じていればさらにカードは少なくなる。

毎月赤字だと感じたら、早急に家計を改善することが大事だ。
赤字かどうかわからなくても、貯金ができていなければ、動いたほうがいい。
児童手当に手を付けている場合も同様だ。

間違っても、家計の一部だけを切り取り、そこの節約だけを行って解消しようとしないことだ。