年収600万円でも貯金ゼロ。赤字家計の脱出は支出を3つに分類すること

赤字家計脱出のコツは支出の分類

家計簿歴35年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)おおきです。

年収600万円以上世帯の赤字家計改善をメイン業務としています。

え?

年収600万円以上世帯でも赤字なの?

と驚かれますでしょうか。

年収と家計管理スキルは比例するものではありません。

どの年収層の家庭にでも起こりうるのが赤字です。

今回は、赤字家計脱出のために行う作業をご紹介します。

 

 

 

赤字家計脱出する方法が分からない!

赤字家計状態でいいと思っている人は少数派でしょう。

しかし、何をどうしたら赤字が解消されて家計が楽になるのかさっぱり見当がつかないというのが正直なところだと思います。

家計を何とかしたいと思いつつ何とかできないジレンマを抱えつつ、とりあえず目先の節約に精を出す。

家計簿をつけていても、どうやって活かしたらいいのかわからず途方に暮れる。

そんなお悩みを持つ人に、いますぐやって欲しいことがあります。

赤字家計脱出する方法は支出の分類

赤字家計脱出するためにまず初めに行ってほしいのが、支出を分類することです。

わが家の支出をとにかく分けて分けてわけまくること。

こう書くと大変な作業に思われて引かれそうですが、たった数分で終わります。

このたった数分の作業がきちんとできていないために家計が赤字になっても改善策が立てられないのです。

ようは、家計の情報がごちゃごちゃなんですよ。

どのような生活をしているのかご本人さえもさっぱりわからない状態です。

そこで行ってほしいのが支出の分類なのですが、費目をこと細かく分けるということではないですよ。

費目分けはざっくりで構いません。

もちろんですが、人参やトイレットペーパーなどの各商品ごとの属する費目金額なども分ける必要はありません。

赤字家計脱出するコツは支出を3つに分けること

では、どのように支出を分けるのか見ていきましょう。

まず支出を3つのグループに分けます。

3つのグループとは、以下の通りです。

 

・固定費

・変動費

・やりくり費

 

支出をこの3つのグループに明確に分類しないと、赤字の原因もわかりませんし、家計改善も進みません。

さらに、この3つのグループに家計の支出を分類しないまま節約しても一向に家計は楽になりません。

固定費に家計支出を分類する

では、家計の支出を3つのグループ(固定費、変動費、やりくり費)に分類してみましょう。

固定費は、毎月コンスタントに同じ金額を支払わうタイプの支出です。

このような支出が該当します。

 

・住居費

こづかい

・学費

・塾代

・生命保険

 

変動費に家計支出を分類する

次に変動費です。

このグループは、固定費のように毎月支出が発生しますは、支払金額が変動するものが属します。

このような支出が該当します。

・水道光熱費

・携帯代などの通信費

・ガソリン代

 

やりくり費に家計支出を分類する

上記以外の支出で、手許でコントロールする類の支出がやりくり費です。

このようなものですね。

 

・食費

・日用品費

・病院

 

他にも、外食費、レジャー費、交際費などもあるでしょう。

赤字家計の全体像を把握しましょう

家計支出を実際に3つのグループに分けてみましょう。

A4のコピー用紙(チラシの裏紙でもなんでもいいです)を1枚準備してください。

紙面を3分割するべく線を引きます。

分割したそれぞれのパートに固定費、変動費、やりくり費と見出しをつけてください。

そこにこれから支出を書き込んでいきます。

固定費と変動費は口座引き落としが多いでしょうから、通帳で調べて記入してくださいね。


やりくり費は、家計簿をつけていないとよくわからないかもしれません。

そこで、金額はまずブランクにしておいて、どのような支出があるのかだけでも書き込んでみてください。

さて、これで収入と比較します。

やりくり費をいくらで賄えば赤字にならないか計算できますよね。

 

収入-固定費-変動費です。

 

赤字家計脱出するには、実際にトライしないと意味がない

さて、これで赤字家計脱出のための準備が整いました。

行ってみてどうだったでしょうか?

わが家のこと、全然知らなかったというお声が多いのが赤字家計です。

こんなにお金使ってたのねと驚かれたりします。

まずは、実際に手を動かしてやってみることが大事ですよ。

読んだだけでは意味がありません。

それは、「知っている」ことが増えただけです。

「できる」に変えないと、家計は赤字を脱出して楽になりません。

赤字家計脱出するための家計の見直し方

支出を3つのグループに分けたら、眺めてみましょうか。

支出のバランスとして、固定費が極端に大きくないですか。

やりくり費に十分なお金がまわっているでしょうか。

やりくり費部分に十分な資金が確保されていなければ、節約に励まなければならないということになります。

まずは、わが家の家計支出を3つに分類して、家計の姿をしっかりと確認してみましょう。