クレジットカードでの買い物がコントロールできません

クレジットカードに振り回される

クレジットカードを利用しているけれども、使いこなすというよりは、明らかに振り回されているというお悩みをいただきます。

キャッシュレス社会になったら、どうなるのかな。

アプリで収支の確認ができるらしいですが、それで、コントロールできるかどうかは別問題だよね。

そんなことを考えていたら、妄想してしまいました。

完全にお遊びです。

そのスタンスで読んでみてください。

お遊びSF?小説・キャッシュレス社会

メールの通知音でステファニーは目を覚ました。

スマホを手に取り、給料の振込通知を確認すると、家計管理アプリからの通知も確認する。

手取り16万iyanのステファニーの本日使用可能金額は900iyan。

ふう。

大きくため息をつき、スマホをベッドに放り投げる。

将来に不安のないマネー設計モードを利用するようになってからというもの、一日に使える金額が千iyanを切ってしまった。

これでも、モードタイプ弱なのだから、強にしたらほぼ全額貯金に回ってしまうのではないかと思うと、恐ろしくて試す気にもなれない。

ステファニーが生まれた時には既にキャッシュレス社会で、紙幣時代に関しては歴史の授業で学んだくらいの知識しかない。

現在の1iyanは、2018年頃の日本円と同じ価値らしい。

手首に埋め込んだマイクロチップが個人識別機能を有し、連動している政府配布の家計管理アプリを通して支払いを認証・実行することができる。

銀行や証券会社などすべてのお金の動きがこのアプリで一元化されており、その情報はすべて政府によって管理されている。

アプリのマネーモードは二種類あり、選択が可能だ。

通常モードと将来に不安のないマネー設計モード。

通常モードは生活設計を加味してなく、収支の記録が配信されるのみだ。

そのため支出のコントロールを自分で行わなければならず、債務超過に陥る人が続出している。

その借り入れの返済を促すために、家計管理アプリへスポット勤務の仕事情報や、ギャンブル情報が自動的に届くようになっている。

一方の将来に不安のないマネー設計モードは、叶えたい夢やイベント、老後資金をも加味して、現在使用できる金額が算出される。

さらに、使用できる金額を超える利用はできないようにプログラムされている。

使い始めたころは、一日の支出額の確認をうっかりと怠り、帰路に就くバス代が支払われずに歩いて帰ったこともある。

アプリのモードが選択制になっているのは、消費社会で過剰に消費する人がいなければ、やはり社会は成り立たないからだろう。

消費の誘惑に勝てない人が通常モードを利用して経済のカモになるのだとステファニィは感じた。

そこで将来に不安のないマネー設計モードを利用することにしたのだが、未来へお金を先送りすることにより、通常モードを利用していた時と比べて、今の生活はひどく窮屈に感じる。

モードタイプ強にすると、医療費の抑制も管理分野に入り、健康管理もアプリで行われる。

たばこやお酒の購入すらできず、カロリー、栄養計算も行われたうえで、購入の可否が決定される。

買いたくてもアプリから支払実行ができない。

政府の統計では、約20%がこのモードタイプを利用しているという。

ステファニーは手首のマイクロチップをセンサーにかざし、バスに乗り込んだ。今日も一日900iyanで頑張ろう。

政府のご指導の下、安心できる明日のために……