確定拠出年金(イデコ)やニーサを始める前に必要なこと

先取り貯金といえば、強制的に貯めることのできる財形がよく知られています
給料から天引きされているので、給料ー財形貯蓄分=銀行口座に振り込まれる金額です。
財形の仕組みが会社になければ使えないのがデメリットですが、忘れているうちに貯まっているという利点があります。

財形と一口に言っても、一般、住宅、年金と3種類あります。
住宅と年金は合算して元本550万円まで利子が非課税です。
※細かい利用要件等ありますので、ご興味のある人は必ず自社の担当部署にお問い合わせください。

さて、この財形。
毎月の貯蓄額をやみくもに決めると、思わぬ結果が待ち受けることになります。

こんな例でご紹介しましょう。
ハイペースで貯めていたAさん家計は、財形以外に貯金は行っていませんでした。
毎月の収支は把握しておらず、なんとなく貯金を取り崩す時が多いかな。という感覚。
でも、財形で一定額貯金しているから大丈夫という感じでした。

記帳して確認を行った結果、財形に当てた金額分の貯金の取り崩しが行われていました。
財形に貯蓄した分、家計はマイナスになり、その分を他の口座から貯金を取り崩して補てんしていたのです。
ようは、金額的にはトントンです。

しかし、これでは貯金を行っていないのと同じです。
将来的には大きな問題を抱える家計であるといえます。

先取り貯金の定義は、将来のイベントを叶えるためのお金の確保です。
貯金が無いということは、毎月の生活で精いっぱい。
将来への備えができない状態です。

では、どうしてこのような状態が出来上がってしまうのかというと、家計に「あるもの」がないからなのです。
これがなければ、先取り貯金額を決めることも難しいのです。

それは、計画です。

わが家の計画。
将来、なにに、いつ、いくら必要になるのか?
そんな計画が家計管理には必要なのです。
この計画に沿って、貯金や運用などしていけば、大きなムリやムダ、ムラが生じることは避けることが可能です。

ここ最近、確定拠出年金(イデコ)やニーサ(NISA)のお得な税制などの情報が手に入りやすく、始めてみようかな。
と、思われる人もいるでしょう。
資産形成
早い時期から始めることに異論はありません。
しかし、先の財形貯蓄を行っていたAさんの例に見るように、計画なしで行うことはおすすめできません。

先ずは、きちんと足元を固める。
これは、家計の収支を把握して、将来の計画を立てることを意味します。
その計画に沿った資金準備計画を立てて、それを達成するための手段としてイデコやニーサを検討する。
これがベターだと思います。

FPに家計相談へ行ったら、家計の話は一切出ずに、このような投資商品をすすめられたという声を耳にします。
お金が余っている家計であれば、それも良いでしょう。
しかし、手段と目的を混同してはなりません。
生活設計に基づいて商品を選択、利用できるようにするためには、先の見通しを立ててることが大事です。
行き当たりばったりの家計管理から計画的に家計運営を行うようにすることです。