先日、年金が130万人分減額して支払ったことがわかったという新聞報道があった。
しかし、報道提供はなく周知は年金機構のHPで行っているのだという。

そこで、年金機構のHPへ行ってみた。私の勝手なイメージとしては、重大な事項なので、赤いインフォメーションマークなどがついてわかりやすくトップ画面に大きく表示されていると思っていた。
しかし、実際はそういう対応はなにもなく、探す羽目になった。

私の最初のイメージが悪かったのだが、探さなければならないとは思わなかった。
よくよくHPをみると、「大切なお知らせ」部分にあった。とはいえ、お知らせは時系列でアップされているので、閲覧した当時は上から5個目のもの。ここを持って周知というのは少し無理があるように思う。

しかも題名がわかりにくい。「平成30年2月の老齢年金定時支払いにおける源泉徴収額について」。
さらに、そこをクリックすると、PDFが開くようになっている。
ソフト入っていない人は下のAdobe Acrobat Readea DC からダウンロードが必要だという。

親切なようだが、今回のターゲットとなる高齢者にとってはどうだろうか?
そもそも高齢者のどのくらいの人がインターネットを活用しているのだろう。

さらに、年金機構のHPを閲覧している人はさらに減るだろう。
おおくの高齢者にとって情報収集原はTVや家族であろう。次に新聞が来るかもしれないが、やはり文字がみづらくなるため活字離れは致し方ない所だろうか。

さて、今回の件だが、130万人分の年金に影響があったとのことだが、おおくの受給者はそのまま疑問を抱かなかったようにおもう。というのも、「また年金が少なくなった。どんどん減っていくねぇ」くらいにしか受け止めていないはずだ。

まさか、手違いにより受給額に影響があったとは考えもしていないだろう。
扶養親族等申告書の記入方法が変わったところでこの問題が起きた。

役所からの文書に関して思うのが、対象を誰にどうしてほしいのかが不明確だということだ。
もし、きちんと徹底したいのであれば、文字のポイントに配慮することも必要になってくる。

一般の人向けのちいっさい文字でわざわざ高齢者へ送る必要性は全くないだろう。
今回の申請用紙を実際に見ていないが、高齢者向けに文字が大きく書かれていたのだろうか?記入の仕方はわかりやすく例示されていたのだろうか。

相手の立場になって物事を考えていかないと、相手に過度な負担をかけるだけになる。
だれに何をどうしてほしいのか。

実際の目線で考えてみる機会ではないのだろうか。
わからなければ、役人の関係親族で構わないから、実地のレポートをしてみるといい。
字の大きさ、わかりやすさなど意見を頂戴するといい。実際に各種書類を作成するときにおこなっているのだろうか?
もし行っていたら、もう少し、対象に優しい文書になっているはずだが。

今回の問題に話をもどそう。

確定申告の時に調整すればいいだけなのではないか。という発言をした人がいる。
これは、完全にターゲットを置き去りにした内容である。

そもそも年金受給額が400万円以下であれば確定申告をしていない。
そんな不慣れな人に対して、あの小さな文字びっちりの説明書の申告書をさらに書けと言っているわけだ。

一般の若い人でも良くわからないとてこずる確定申告書を高齢者に書かせればいいということは、どれだけ相手の立ち位置に立っていないかがみえる。

問題は、おカネが返ってくればいいわけではない。
今回の発端は、記入の仕方がよくわからない。ということからきているのだから、まずは役所がそのやり方を見直す時期に来ているのではないか。

追記:2018年4月25日
弊所にもその記入用紙が持ち込まれた。
ご相談は80代の男性。
なんのことかよく分からないが、至急返送と書いてあるから、どうしたらいいのか。
という不安だった。
記入用紙は文字もおおきく、見やすい仕様になっていたが、同封の説明書を読むのは高齢者には酷だろうと感じた。
これから、ますます単身世帯の高齢者は増えるであろう。
弊所でもどのようなサポートができるのか考えていく必要がある。