家計簿Q&A21 ボーナスは家計簿のどこに書くの?
ボーナスの記帳方法によって、貯まるかどうかの運命が決まります。
大袈裟ではありません。
書き方ひとつで明暗を分けるのが家計簿です。
ボーナスをどこに書くか
ボーナス支給時の家計簿の記入方法はどうしていますか。
市販の家計簿では、後ろの方にボーナス用の記入スペースが用意されているものもあります。
しかし、多くの人は支給された月の給料収入に加算して、記入しているようです。
記入する場所がないというのが大きな理由になるでしょうか。
結論から先に書きますね。
ボーナスは、家計簿上もお金の管理自体も月の家計とは切り離します。
ボーナスは月の収入に加算しない
ボーナス支給のあった月の収入にボーナスを加算すると、どうなるでしょうか。
ボーナス支給のあった月は、収入がぐんと増え、当然ながら黒字となります。
しかし、ボーナスを財源として支出をするのは、ボーナス支給月に限ったことではありません。
翌月にはなくなってしまう人も存在しますが、理想的にはボーナスというのは、次のボーナス時まで使用していくお金です。
そのため、ボーナスを財源として支出したものを支出した月の家計簿に記入してしまうと、その月は赤字になる恐れがあります。
なぜなら、収入はいつもの月の収入なのに、支出はボーナスを財源としているがために増えているからです。
このような管理の仕方をしてしまうと、家計簿上わが家は黒字なのか赤字なのか把握できなくなってしまいます。
毎月の収支が凸凹になり、生活費の実態を把握することが困難になるからです。
家計管理という観点からみれば、ボーナスは毎月の給料収入と切り離したいところです。
イメージできましたでしょうか?
ボーナス収入とボーナス支出を再確認
文字でつらつらっと書いてしまいました。
ちょっと、例を挙げて再度見ておきましょうか。
25日給料の家計と仮定します。
ボーナス50万円を6月20日にもらいました。
5月25日~6月24日の計算期間の収入が増えます。
給料+50万円です。
支出は通常の生活通りとすると、50万円分は黒字となります。
翌月。
収入は通常通り。
しかし、ボーナスから冷蔵庫25万円を購入したとします。
給料そのまま。
支出は通常の生活費+冷蔵庫分25万円。
その翌月も同じです。
ボーナスを財源とする支出をその使った月に計上していくと、赤字の月が増えます。
ボーナスは家計簿上も別途管理する
毎月の生活収支とボーナスは別に管理しましょう。
そのためには、ボーナスの家計簿への記入は、別途スペースを設けましょう。
ボーナスで得たお金は、ボーナスを財源とする支出と対応させることです。
今見てきたように、家計がよくわからなくなってしまうからです。
これは、家計簿アプリを利用している人も気を付けていただきたい点になります。
購入時にお金の出所を明確にしておくことが大事になりますね。
どのように記入スペースを設ければいいのかよく分からなければ、以下をご利用ください。
拙著「超・家計簿術」(彩図社)の、巻末にシートを添付しています。